アメリカでは一般的になってきている避妊用具「ピル」。ピルというのは、避妊するためだけでなく、婦人科系の病気の予防に対しても効果が期待できるといわれています。近い将来、女性にとってマストアイテムとなるかもしれないピルについてご紹介します。


【ピルとは?】
ピルとは、経口避妊薬です。避妊用具にも様々ありますが、そのなかでもピルはほぼ確実に避妊をすることができます。ピルを服用することによって、体内のホルモンバランスが妊娠している状態に近づくため、排卵がストップします。排卵は、妊娠するために必要不可欠なので排卵自体をストップさせることで、妊娠の可能性を限りなくゼロにするというわけです。もちろん、服用中は妊娠しませんが、服用を中止することで妊娠は可能になります。

【ピルの高い避妊効果】
一般的な避妊用具のなかの「コンドーム」と比べてみましょう。性交開始1年間でみてみるとその失敗率は、コンドームが2〜15%、ピルは0.3〜8%。飲み忘れがなければ、避妊手術に匹敵するほど高い避妊効果があるといわれています。ピルを服用するからコンドームはもういらない!という考えはNGです。コンドームは避妊用具でもあり、性感染症予防のためにも使用されています。ピルは避妊を目的としているため、性感染症予防にはなりません。そういったことから、ピルとコンドームを併用するのが理想的です。 

【ピルの種類】
高容量ピル・中容量ピル・低用量ピルとあり、ホルモンの量によって分かれています。最も副作用が少ないことから、低用量ピルが主流になりつつあります。ホルモンの量だけでなく、飲み方が違うものなど、様々な種類のピルがあります。自分のライフスタイルに合わせたものを、医師と相談の上で処方してもらうと良いでしょう。

【世界のスタンダードになりつつあるピル】
日本でのピルの歴史はまだ浅く、発売されたのは1999年9月のことです。一方アメリカでは1960年に認可され、既に50年以上の歴史があるのです。ヨーロッパやアフリカ地域でも服用されており、その数は世界中で約9800万人もの女性が服用しています。

【女性が主体の避妊用具】
コンドームなどの避妊用具は男性が装着して避妊をするもので、性行為の際に女性から装着を促しづらく、望まない妊娠をしてしまうというケースも多いといわれています。しかし、ピルは女性自身が服用する避妊用具です。妊娠を望まないのであれば、継続して服用することでほぼ確実に避妊できるので、望まない妊娠での堕胎手術などで体を傷つけずに済むのです。

【ピルの避妊以外の効果とは】
ピルは、副効用といって避妊以外の効果もあります。

・月経周期が正しくなる
・出血量が減少する
・月経痛の軽減
・子宮外妊娠の発症頻度減少
・婦人科系のガンの発症頻度が低下
・ニキビの改善
・更年期障害の予防 など。
また、女性に多いとされている、骨粗しょう症の発症を低下させるというピル。女性にとっては良いことづくめですね。しかし、必ずしも服用したすべての人がこの効果を得られるわけではありませんので、医師との十分な相談が必要となります。

【ピルの主な副作用】
薬というのは、副作用のリスクも加味しなければなりません。ピルにももちろん副作用のリスクは伴います。100%副作用が認められるわけではなくケースバイケースで、副作用が出ない人もいます。

・吐き気
・乳房の張り
・不正性器出血 など

以前は、高容量や中容量のピルが主流で血栓症や心筋梗塞などの重大な副作用が指摘されていましたが、現在では低用量ピルが主流となったため、これらのリスクは大幅に減少しました。

【ピルを飲んではいけない人】
ピルは女性にとって大変有効な薬ですが、なかにはピルを飲んではいけない人もいます。

・高血圧のある患者
・血栓症素因のある患者
・重篤な肝障害がある患者
・35歳以上で1日15本以上の喫煙者
・前兆を伴う片頭痛の患者 など

このほかにも、服用にあたり注意しなければならない人がいるので、医師との相談が必要です。

【ピルはどこで手に入れられるか】
ピルは薬局では販売されていません。必ず医師の処方箋が必要となります。産婦人科や婦人科を受診して、医師に相談してみましょう。

【ピルはどのくらいの費用がかかる?】
ピルの処方は、保険のきかない自費診療です。初回は様々な検査が必要なので1万円前後かかりますが、その後ピルだけ処方してもらうには月2000円から3000円で手に入れることができます。

これらのように、ピルとは、昔に比べ安全性が確保され、今では世界中の多くの人が使用しています。ピルを服用することで月経周期が一定になり、開始日が固定されることから、様々なスケジュールが立てやすくなるので我々のQOL(クオリティオブライフ)はグッとアップすることでしょう。自分の体は自分で守る!というのが、女性にとって最も大切なポイントです。

避妊ピル

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