忙しい日々を生きる現代の女性たち。優雅にお茶を飲み、おしゃべりに花を咲かせる他の社員を尻目に仕事をテキパキとこなしていっても、やる事はどんどん溜まっていく。それでも昼休みを返上して頑張っているのに、横で上司に小言を言われた日には怒りは大爆発。「わたしじゃなくて、あの子たちに言ってよ!!!」普段はつくり笑いで流せることも、自分でも感情のコントロールが効かなくて、一気に爆発してしまうときってありますよね。それは怒りであったり、涙であることも。


女性の体は、およそ1ヶ月の周期(平均は28日)で変化を繰り返しています。毎月の月経周期によって女性ホルモンが増えたり減ったりと、絶えず波に揺られています。とくに女性を苦しめるのが月経前。体調不良に悩まされたり、吹き出物ができたり、過食になったり、イライラしたり…。幸せいっぱい♪ だと思った次の日には、絶望感でいっぱい。この月経前の変化によって一喜一憂する体調に悩んでいる人は少なくありません。けれど病院にいくほどではない、薬を飲むほどではない。だからこそ厄介。月経が過ぎれば改善されると思い、我慢してしまいますよね。でも次の周期はあっという間にやってきます。あぁ…またあのイライラがやってくる…そのカレンダーを見ながら怯える日々を漢方で改善してみませんか。


漢方薬と聞くとなにが思い浮かぶでしょうか? 
薬草を使用して、古くから治療に使われていたちょっと魔術に近いものでしょうか。それは半分正解で、半分間違いです。確かに漢方薬は、自然界にある植物などを原料にした、複数の生薬を組み合わせた薬です。この漢方は遠い昔に日本にやってきました。その後、長い年月をかけて、日本の風土や日本人の体質にあうように改良され、いまでは効果や安全性がしっかりと確かめられた、世界に誇る日本独自の医学に発展しました。西洋医学が悪い部分にターゲットを絞って治療をするのが得意なのにたいして、漢方薬は体全体を整えて、自然治癒力を高めることを得意としています。そのため、西洋医学が病気としてとらえることができない女性特有の悩みであるPMSの不調を治すのにぴったりなのです。


【PMS(月経前症候群)とは】
月経の1週間前くらいから体やこころの不調に悩まされるPMS。主な症状としては、頭痛、下腹部痛、胃痛、便秘、眠気、不眠、過食、疲れ、イライラ、落ち込みなど。症状の表れかたは一定ではなく、月によって軽くなることもあれば、重くなることも。また女性ひとりひとりで症状が異なるので、上記以外の症状の場合もあります。この原因として、女性ホルモンのバランスの変化によるストレスや、感情に関係する脳内物質のセロトニンの影響など、いくつかの説が挙げられていますが、今のところはっきりとは分かっていません。


【PMSと漢方】
これらのPMSの不調を西洋医学で治そうと思うと、頭痛や下腹部痛には痛み止め、不眠には睡眠薬、落ち込みには抗うつ剤など、あくまでも対処療法になります。それにPMSの症状は、ひどい痛みや、病院に駆け込むほどの症状でないことがほとんどのため、強い薬を飲むのは抵抗がありますよね。このような病気とみなされないような不調対策が漢方の得意分野です。漢方は1剤で複数の症状に効くものが多く、たくさんの症状をかかえやすいPMSでは服用が楽で、薬の飲み合わせによる胃の負担などのリスクも回避できます。


PMSに効く主な漢方薬と効能は以下のものです。

◆桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
頭が重い、お腹周りの痛み、月経前や月経中にできるニキビ

◆加味逍遙散(かみしょうようさん)
イライラ、不眠、疲れやすい、月経不順

◆桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
便秘、のぼせ、肩こり

◆当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
貧血、冷え性、むくみ、疲れやすい、腹痛


漢方は街のドラッグストアなどで簡単に手にいれることが出来ます。ただ漢方は症状だけを診て薬を飲むのではなく、症状を抱えている体全体を診て薬を選んでいくのが1番効果的です。症状と効能があっていても、体質やタイプによって漢方が合わなかったり、薬の組み合わせが悪かったりすると、逆に症状を悪化させてしまうことも。いまでは病院でも漢方を扱っているところが多くなっています。また漢方専門の薬剤師や相談員のいる漢方専門の薬局もあります。どの漢方を選んだらいいのかわからない、この漢方は自分に合うか、一度お医者さんや専門家に相談してみましょう♪

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