インターネットの普及によって手書きの手紙を出すという機会はほとんどなくなってしまいました。手軽にメールやSNSを使って連絡が取れるのはとても便利で良いことですが、たまには手書きのお手紙をだしてみませんか。もらった方も新鮮な上、より気持ちが伝わることもありますよ。書いたことがないとついついしり込みしがちですが、1度書いてみると意外と簡単です。字を書くのが苦手という方は絵手紙という手もあります。絵手紙はそんなに絵や字が得意でなくても味のあるものが出来るものです。先日もTVで鈴木杏樹さんがお礼状を丁寧に出されていて頂いた方がとても感激したというお話をされていました。ぜひ、手紙上手ないい女になってみませんか。



「手紙の基礎知識」

◆封書、はがきの使い分け
目上の方に送る場合は封書が好ましいですが、重たい内容でない場合ははがきを使っても良いかと思います。状況や相手により使い分けましょう。封書での手紙は書きなれない方にはハードルが高いものです。先ずははがきから始めてみるのがよいかもしれません。


*前文*
手紙を書くというとまず迷うのがこの前文と言われる書き出しではないでしょうか。
頭語と結語の組み合わせで使うものなどで良く使うものは以下の通りです。

拝啓 敬具

謹啓 敬白

前略 草々

冠省 早々 

前略ごめんください かしこ

拝啓 敬具なら間違いはないでしょう。


◆時候の挨拶
ビジネス文書などでは季節を問わず使える時候の挨拶として「時下」を用いる場合がありますが季節の挨拶は女性らしさが感じられるので入れてみましょう。上段は改まった方へ、下段は親しい人へとしています。


1月(睦月) 
・新春を寿ぎ  ・麗らかな初日の光を仰ぎ  ・松の内の賑わいも過ぎ ・歓喜厳しき折柄
・正月気分もようやく抜け  ・雪の舞う寒さ厳しい今日この頃

2月(如月)
・余寒厳しき折  ・春寒ややゆるみ  ・歓喜は冴えかえり  ・余寒なお去りがたき折から
・春の陽気が待ち遠しい今日この頃  ・梅便りが聞こえる今日この頃  ・冬の名残がなかなか去らず

3月(弥生)
・三寒四温と申しますが  ・春の彼岸のころ  ・春草萌えいづる季節を迎え
・桃のつぼみもふくらみ  ・春霞のただようきせつとなりました  ・桜のつぼみも膨らみ始め

4月(卯月)
・麗らかな好季節を迎え  ・春たけなわ  ・花冷えの季節ではありますが
・花便りも伝わる今日この頃  ・春の日差しも心地よく  ・おぼろ月夜の美しいこの頃

5月(皐月)
・青葉若葉の好季節  ・晩春の一時  ・若葉の緑が目に染みる季節
・若葉萌える好季節となりました  ・風薫る五月となりました  ・青田を渡る風も心地よく

6月(水無月)
・若葉青葉の候  ・爽やかな初夏を迎え  ・初夏の風に肌も汗ばむ頃
・すがすがしい初夏の季節となりました  ・雨に生える紫陽花の花も美しく  ・初夏の風に肌も汗ばむ頃

7月(文月)
・暑気厳しき折柄  ・土用の入りとなり  ・蝉の声に厚さを覚える今日この頃
・海や山の恋しい季節となりました  ・本格的な夏を迎えました  ・垣根の朝顔も咲きはじめ

8月(葉月)
・残暑厳しき折  ・降るような蝉しぐれ  ・朝夕涼味を覚えるころ
・厳しい暑さが続いておりますが  ・立秋とは名ばかりの猛暑が続いております   ・暑さもようやく峠を越え

9月(長月)
・新秋快適の候  ・二百十日もことなく過ぎ  ・残暑去りがたく
・秋風が心地よい季節になりました  ・朝夕日ごとに涼しくなり  ・実りの秋を迎え

10月(神無月)
・秋涼爽快の候  ・菊花香る時節  ・秋色日毎に深まり  ・天高く馬肥ゆる秋
・さわやかな秋晴れの続く今日この頃  ・秋の夜長  ・日毎に秋も深まり

11月(霜月)
・鮮やかな紅葉の候  ・落ち葉散りしく時節  ・ゆく秋の感慨も深く
・秋も一段と深まり  ・枯葉舞い散る季節となりました  ・ゆく秋の寂しさ身に染みるころ

12月(師走)
・寒気厳しき折から  ・北風すさぶ季節  ・歳末ご多端の折  ・年の瀬もいよいよ押し詰まり
・寒さもひとしお身にしみるころ  ・めっきり寒くなりました  ・木枯らし吹きすさぶ頃となりましたが

この後に安否を尋ねる文章を続けます。「〇〇様益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。」「〇〇様におかれましてはますますご清祥のことと存じます。」


*本文*
ここに一番書きたい内容を書くことになります。お礼状であれば「このたびは」「さて」などから始まり贈り物や行為に対してお礼の言葉を書きます。

・例   この度はお心のこもったお品を頂きありがとうございます。家族皆で早速賞味させて頂きました。
今年初めてのスイカでしたので美味しさもひとしおでした。いつも〇〇様のお心遣いには本当に感謝いたしております。

ありがとうございましたの後に一言を添えるとよいかと思います。


*末文*
季節ごとの末文もありますが、季節を問わず使える文章をあげておきます。

・何卒お身体おいといください。
・末筆ながら皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
・時節柄、ご自愛専一にご活躍ください。
・時節柄、どうぞご自愛くださいませ。

最後に前文で使った頭語と組みの結語で終わります。このように書いてしまうとハードルを高く感じられるかもしれませんが、初めは親しい方に絵入りのハガキを使ってお礼状から始めてみましょう。一度書いてしまえば大丈夫です。すごく日本ならではの季節の言葉を添えたお手紙は本当に頂くと嬉しいものです。



「絵手紙も素敵」
絵手紙は堅苦しいルールがないのでチャレンジしやすいと思います。ハガキに好きな絵を大きく書くと意外と様になるものです。何枚か同じサイズの紙に練習してから始めれば簡単です。絵に慣れていない方はクレヨンと水彩絵の具を使うと味のある風の絵が描けるのでお勧めです。文字も筆を使って大胆に書くのがコツです。受け取った方はあなたの意外な一面を見た感じで喜んでいただけますよ。慣れないと手紙はなかなか書かないものですが、一度書いてしまうと意外と簡単なものです。素敵な手紙を書いてイイ女になりましょう。

pakutaso-image[1]

(女子のお悩み解決コラム -WomanNews ウーマンニュース-)