妊娠を望まない方や生理不順の改善、酷い生理痛の緩和などに用いられるピル。正式名称を経口避妊薬と呼びます。ピルはほぼ確実な避妊ができるため望まない妊娠を避けることができ、ピルを飲むことで月経周期が一定になったり、月経痛が緩和されたり、ニキビや肌荒れの改善などにも効果的だという事が知られています。

月経が始まる日が判断できるようになると、旅行や買い物、仕事や試験などのスケジュールが立てやすくなり、よりライフスタイルを楽しむ事ができます。ピルは女性の生活をより快適にする1つの方法であり、生活設計をサポートすることができる、いわば「ライフデザインドラッグ」ともいえます。

現在、世界では約9800万人の女性がピルを使用していると言われています。20歳~35歳までの女性に多く使用されており、これだけ多くの方から支持される理由として女性から積極的に行える避妊法であり、性犯罪に巻き込まれ望まぬ妊娠を自発的に防げることがあります。

更に上記でお伝えしたように、高い避妊効果があり、服用を中止すれば妊娠が可能になる、副作用が少ない、月経異常の改善、卵巣ガンの予防などにも効果的なのです。

しかし、少ないながらもピルを服用するにあたり、気をつけなければいけない点やリスク、デメリットなどもあります。現在主に用いられている経口避妊薬は低用量ピルと言われるものですが、服用を開始してしばらくの間は、頭痛や吐き気、倦怠感、不正性器出血などのトラブルが現れることがあります。

またピルを飲むと太ると心配する人がいますが、低用量ピルではほとんどの人の場合はその心配はありません。ホルモン量の多いピルでは、血栓症や心筋梗塞などの重大な副作用が指摘されていましたが、 低用量ピルではこのような副作用が大幅に減少しました。

ですが、ここで大きな注意点があります。低用量ピルの使用は血栓症のリスクも僅かに上がるとされています。特に喫煙者の低用量ピル使用のリスクは、非喫煙者に比べ大幅に高まるという調査結果が出ているのです。血栓症とは、頭や胸、腕や脚などの血管が詰まることによって酸素が運ばれなくなる、乳酸が溜まるなどによって重篤な症状を引き起こす病気のことです。10万人の女性が1年間に死亡するリスクは、低用量ピルを服用している非喫煙者を1とすると、喫煙者は167まで上昇すると言われています。

また、喫煙者の低用量ピルの服用のリスクは血栓だけではなく、心筋梗塞、脳梗塞のリスクについても言えます。ピルを服用中の高血圧症の女性は、高血圧症のない女性と比較して3倍程度のリスクがあり、さらに喫煙中の女性のリスクは10倍、脳梗塞のリスクに関して喫煙女性は、非喫煙女性の2~3倍のリスクとなります。さらに、脳出血のリスクも3倍程度まで上昇すると報告されています。

そのため、ピルの服用に際しては、以下のようなガイドラインが設けられています。

・35歳以上で1日に15本以上タバコを吸う人は、ピルを服用してはいけない
・15本未満の喫煙者も通常は使用を推奨できない
・35歳未満の喫煙者は一般に使用できる

総合的に判断すると、特に35歳以上の喫煙者の低用量ピルの使用には、血栓症、心筋梗塞等の大きなリスクを伴うため、できるだけ使用を避けるか、喫煙をやめてからの服用が進められています。

低用量ピルは使用方法が簡単で、ほぼ確実な避妊法であることから若い女性を中心に使用されています。メリットが大きい事ながら、デメリットもあるという事を知っていただけたと思います。

しかしデメリットばかりではなく、より多くのメリットがあることを正しく理解して、ピルをのむかどうか選択することが大切だと言えます。安易に「避妊できるから」とピルを服用するのでなく、医師に相談し、処方してもらうことがあなたの体を守る第一歩となるのではないでしょうか。

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