最初はまったく気にもとめていないし、態度もかなりそっけないのに、なぜか最後には大恋愛の相手になっていたというドラマのストーリー展開は多いですよね? ドラマだから多少は大げさな部分もありますが、実は心理学的に考えるとあながちウソではなく、好意を長持ちさせるための秘密が隠されています。今回は、恋愛や結婚を長持ちさせるために役に立つ心理についてお伝えします。

獲得感と損失感という心理

大恋愛の末に結ばれたのにあっけなく離婚してしまう夫婦と、その逆にお見合い結婚や最初はそこまで盛り上がっていた訳でもないのにとても仲が良い夫婦などがいますよね?離婚率はお見合い結婚の方が低いとのデータもありますが、なぜこのようなことが起こるのか不思議ではありませんか?実は、人には「獲得感」と「損失感」という心理があり、これは愛情を長続きさせるかどうかを左右している無意識の心理なのです。

たとえば、初対面の2人が短い会話をした後に、別々の部屋に移すという実験があります。一方は何も知らない人で一方は実験の協力者です。協力者の方はあらかじめ準備されていた相手に対する感想を話します。その時にわざと相手に聞こえるように話すのですが、不思議な事に最初から最後まで相手の事を褒めていたときよりも、褒めていない時の方がなぜか好印象をいだいたのです。

また、最初は好意的な事を言い、後から非好意的になった時に相手は協力者の事を嫌ったそうです。はじめは嫌われていたのに最後に好意をいだかれた「獲得感」と、はじめは好かれていたのに嫌われてしまう「損失感」の違いによるものです。

お見合い結婚と恋愛結婚の例

恋愛結婚の場合は、結婚した時点でお互いの好意がクライマックスの状態にあるので獲得感が得られていない状態にあります。そのため、結婚生活の中で理想と違ったり、相手が少しでも冷たくなったりすると、昔が良かった、あんなにやさしかったのにと損失感を受けてしまいます。恋愛の期間が幸せであればあるほどに、小さなできごとでも衝撃が大きいので、損失感を強く感じてしまうのです。

その逆にお見合い結婚では、最初は相手に対しての期待感や強い愛情がそこまでないので、一緒に生活していくほどに相手のよさがわかったり、好きになっていったりします。これは結婚してから「獲得感」を徐々に得ていっているので、長続きするという例です。昔はお見合い結婚が多かったのですが、何十年も仲良しの夫婦が多いのも、この心理によるものです。

恋愛を長続きさせたい時にも応用できる

恋愛を長続きさせようと思ったら、最初から「獲得感」をあまり感じさせてしまわないようにすると、うまく行きます。付き合い始めはそっけないくらいの態度がちょうど良いので、自分の全てをさらけだしてしまったり、「好き、好き」と相手に伝えすぎたりしてしまわない方がいいかもしれませんね。

あまりに戦力的過ぎてもわざとらしいかもしれませんが、恋愛と結婚は別といわれるのはこの辺りも関係しています。特に結婚相手を選ぶ際には、最初から全てが好き!と思えない相手の方が何十年もうまく行く可能性を秘めているという事なのです。

いかかでしたか?人の気持ちを左右するのは、相手からの愛情の量ではなく、好意を得たと感じる「獲得感」とその逆の「損失感」のおかげだったのです。もしも恋愛の際に駆け引きをする場合は、最初はそっけなくして、徐々にやさしくした方が相手の気持ちを引き寄せられるかもしれませんよ……!



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