一昨日、久しぶりにカルチャー教室へ行って「非常勤」講師としての仕事をして参りました。『趣味でとりあえず1万円稼いでみよう!』というタイトルで午前中の50分間の講演。終わった後はいつものごとく20代から40代くらいまでの生徒さんたち(全員女性)と食堂でお昼を食べながらの歓談となりました。そのときの話しの流れの中で、ある20代の生徒さんから「鈴木さん(筆者は“先生”と呼ばれるのが気恥ずかしいため、こう呼んでいただいてます)、女と男の間の友情って、成立するものでしょうか?」と訊かれたため、筆者は迷わず「成立します」とお答えいたしました。そうして、「ある一定の年齢になってくると、むしろ同性同士の友情よりも異性との友情の方が築きやすい面があります」と申し上げました。筆者がそうお答えした理由を、お話しさせていただこうと思います。


【ある年齢になってくると女も男も同性間では“状況が似た者同士”しか友人になれなくなってくる】

筆者は50代後半の「アラ還」といわれる年齢ですが、男がこのくらいの年齢になってくると、経済的な状況が似通った男同士でしか話しが通じにくくなってくるという面があります。大きな会社のサラリーマンは大きな会社のサラリーマン同士でしか。自営業者は自営業者同士でしか。医師は医師同士でしか。リタイア組はリタイア組同士でしか、会話が噛み合わなくなるのです。一方、女性の場合は年齢というよりも“結婚”という大きなライフイベントを境にして、男性における経済的な状況とは違いますがやはり状況が似通った女性同士でないと話しが噛み合いにくくなってきます。典型的な例は、子どもがいるかいないかです。子どもがいる既婚女性と子どもがいない既婚女性とでは、仕事の話しをするぶんには何の問題もありませんが、ひとたび友人として付き合うとなると話題というか関心事という面での微妙な食い違いがでてくることは否めません。


【「友人は基本、同性」という先入観から自由になった方が、人生は楽しい】

その点、一定の年齢になってきて性別が違うと、経済的な状況の違いや子どもがいるかいないかの状況の違いが、友人関係を形成するうえでの支障にならなくなってきます。筆者などは日常的におつき合いのあるごく親しい友人の7割がたは女性ですが、年齢も家庭環境も実にさまざまです。20代でアルバイトをしながらインテリアコーディネイターを目指している女性もいれば、30代のパート勤務も女性もいますし40代で趣味の雑貨の小売店を経営しているお子さんはいらっしゃらないけれど既婚の女性も大切な友人の一人です。20代の人からはそのみずみずしい感性を分けていただいていますし、40代の人になると高齢の親の介護のことなどで共通の話題が多く、情報交換をすることもできます。こちらはこちらでそういった女性の友人たちが困っているときに、それなりに長く生きてきた人生経験や社会経験から、僭越ながら多少の助言をしてさしあげることもできます。これが男同士の友人だったらどうでしょう。何か助言のようなことをしたら、「そんなことはお前に言われなくても分かっている」と、カチンときてしまうのではないでしょうか。

こういうのって、女性同士の友人関係においてもありがちな気がするのです。だったら「友人は基本、同性」といった古臭い先入観からは、いったん自由になってみた方がいいように思われます。その方が、人生が楽しくなります。


【同じ鉄砲玉の下をくぐってきた女子と男子の間には「戦友」としての友人関係が育まれる】

若いうちはどうしても、「女と男の間に友情なんて成立しない」とか、「好感情があるからこそお話しをするのだから、恋愛関係に進展していってしまうのではないか」と考えがちです。でも、考えてみてください。それが本当なら、世の中のあらゆる共同体で女と男が一緒に何かをしようとしたらみんな恋人関係、夫婦関係、不倫関係にならなければなりません。実際にはそうはなっていませんよね。それは、女子と男子の間に友情が成立するからなのです。

筆者の経験では、特に「同じ鉄砲玉の下をくぐってきた」女子と男子の間では、地位も階級も関係ない「戦友」としての友人関係が築けるものです。医師と看護師が、同性同士だとどうしても階級の違いを意識してしまうのに異性同士であれば「戦友」になりきれるのと同じです。

「どうですか、女子と男子の間の友情は成立するでしょ?」筆者がそういうと20代の女子生徒さんは、「納得しました。ありがとうございました」と言って、帰っていかれました。30歳もの年齢差があり性別も違うのに、彼女も筆者の大切な友人の一人なのです。




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(女子のお悩み解決コラム -WomanNews ウーマンニュース-)