幼少期の親や周囲からの影響とは重大で、子供の成長に大きく関わってきます。愛情を持ってまっすぐ育てられればいいのですが、人間同士のことですから、いつでも正しい方法を取ることが可能か? というと、そうではありません。

世の中に虐待が存在するように親自身もコントロールがきかず、子供に良い生育環境を与えられない、または親自身は正しいと思ってやっていても、それが子供にとっては苦痛でしかなかった場合、その家庭はいびつなものとなるでしょう。

そのようにいびつにゆがんでしまった家庭で育ち、生活に困難が伴うような成長を遂げてしまった人の事を≪アダルトチルドレン≫と呼ぶのです。アダルトチルドレンにはいろいろなタイプがありますが、「いい子」と褒められることを意識しすぎて自分の意思を持たない「いい子症候群」は周囲にとって都合がいいため、気づかれにくい傾向にあります。

しかし、気づかれにくい、または放置されやすいこの症候群はある意味1番厄介なのかもしれません。そして、残念なことに、このいい子症候群は増え続け、自覚のないまま社会生活を送っているのです。

【自分の意思はどこに? 周囲を気にしてしまういい子症候群】

いい子症候群は、周囲にいい子と認めてもらうことに集中するあまり、自分の意思を持たずに育ってしまう人のことです。そのため、指示がないと動けない、自分の食べたいものがわからない、好きなものがわからない、とまるで人形かロボットかのようになります。親の顔色をうかがいながら成長してしまった人が陥りやすいのがこのタイプと言えるでしょう。

【その根源にあるのは親からの愛の不足】

子供は2~3歳くらいの間と、10歳~15歳くらいの間までに反抗期を迎えます。これは、親から十分愛をもらって育ってきた証拠です。「自分が反抗しても親は受け入れてくれる」という気持ちと「自分で何でもやっていこう」という自立心が反抗の原動力になるのですが、そこには信頼がないといけません。

普段から「○○しない子は嫌い!」「なんであんなふうに育ってくれないの」「△○ちゃんはできるのに」と子供を否定する言葉を投げかけたり、「アレしなさいよ」「コレしなさいよ」と上から押さえつけるように言ったりしていると子供は親からの愛に疑いを持つようになります。「反抗したら嫌われるかも」「いい子にしたら褒めてもらえるかも」いい子症候群はそうやってできあがっていくのです。

【新型うつもいい子症候群と関係があるかも】

いい子症候群は少しのミスでも大きく落ち込みます。失敗した=自分は認められないという絶望感という図式のせいですね。そのため、就職していても、ミスがあったらすぐに自分を責めてやめてしまう、または自分のせいじゃない、他の誰かのせいだと責任転嫁したがるというケースがありますが、どちらも根底は同じ。≪失敗したくない≫という気持ちなのです。

失敗してもいいんだよ、そのままのあなたを愛してる、そんな声掛けがなかったのでしょうね。失敗のない完璧な自分を演じてしまうため、精神的に疲れ果ててしまうのです。

【絶対無二の親の愛を伝えよう】

子供に1番必要なのは絶対無二の親の愛です。もし、今あなたが子育て中なら等身大の子供を愛してあげてください。失敗してもいい、ちょっとくらい頭悪くてもいい、アナタのことが大事なの、そんな気持ちで接していると子供の心は安定します。いい子症候群の親はいい子にこだわりすぎなのです。

残念なことに自分自身がいい子症候群であるという人は自分を愛してくれる人を見つけましょう。いい子症候群は愛してもらえないことにより引き起こされます。もし、誰かが無条件の愛を与えてくれたら少しだけ解消されるかもしれません。

けれど、それには困難が伴うことがあります。というのも、愛が何なのかわからないまま大人になってしまうと、いざ愛を得たらどうしていいかわからず立ちすくんでしまうことと、反抗心を相手にぶつけてしまうことの二つの危険性が考えられるからです。

自分のことを本当に愛してくれているのか? ということを考えるより、自分は愛されているかもしれない、と前向きに考えるようにし、相手の愛を受け入れるようにしましょう。



PAK160224230I9A0330_TP_V
(女子のお悩み解決コラム -WomanNews ウーマンニュース-)