「保湿はスキンケアプロセスの基本中の基本、当たり前でしょ!」と思っている人は決して少なくないでしょう。
同時に潤いを与えるには水分が大事。だから、毎日のお手入れに化粧水を欠かしたことはないという人も多いはずです。
保湿=潤いを与えること、という方程式は果たして真実なのでしょうか?乾燥が気になるこれからの季節だからこそ、真の保湿について知っておきましょう。


【保湿の本質とは?】

保湿の本質は、外から与える水分ではなく、油分で中に存在する水分を保持すること。
しかしまだまだ、外から水分を与えることにこだわっている人が多いのは否めません。多くの美容家やドクターが油分の大切さを説くようになってから、保湿に対する考え方がかなり変わってきています。
水分キープには皮脂だけでなく、角層が代謝するときに産生されるセラミドも重要。この2つには相関関係があり、皮脂がうまくつくられなければ、セラミドも生まれません。メーカーもこの肌の仕組みに着目して、製品に積極的に油分、特にオイル状のものを配合しはじめています。


【オイルの目覚ましい進化】

こういった背景には、オイルの質が格段に上がったことに理由があります。オイルの精製方法が進化して、軽いテクスチャーのものが開発されるようになりました。オリーブ油などは、粘度が高かったのですが、今はかなりライトな質感のものも多くなっています。
そして、シリコン系オイルを多用するようになったのも、進化のひとつでしょう。シリコン系オイルは肌あたりが軽くサラッとしていて、水分を逃さない点においてはとても強力です。
しかし、その長所が全面に出すぎると、逆にきしんだり、被膜感を感じたりというデメリットも。これをなくすために天然オイルなどとブレンドして、短所を感じさせなくするという配合が研究されています。


【スキンケアのトレンド「オイル美容」】

ここ数年、スキンケアのトレンドのひとつに「オイル美容」があります。洗顔後すぐに使うもの、お手入れの最後に使うものなど、あらゆるタイプが多数発売されていますが、これこそオイルが進化した証拠です。
しかし、「オイルを洗顔後すぐに使ったら、肌に化粧水が入らないのでは」と素朴な疑問も湧きます。肌表面の最も外側にある角層には、水の通り道と油の通り道が存在します。
洗顔後すぐに使うシステムが開発され、精製方法の進化で分子のサラリとしたオイルがつくれるようになったことで、洗顔後すぐという使い方もできるようになったのです。


【水と油を使いこなす】

では、オイルに次ぐ保湿成分はあるのでしょうか?ヒアルロン酸などは、すでに有名な成分ですが、最近は分子サイズを大中小と組み合わせて、表面から肌の奥深くまで、みずみずしく整えようという傾向があります。
さらに、オイルとは反対に、水分で保護膜をつくろうという動きも。これには海藻などの高分子が使われていますが、注目されているのは、スイゼンジノリから抽出されるサクランという成分。
ヒアルロン酸より粘度が高く、水のネットをつくってくれるので水分が蒸散しづらいのです。長い間、保湿といえば水分を与える=水の通り道を作ること。という解釈が定着していましたが、徐々に油分の保護膜が必要だと認識されはじめ、油の通り道の重要性や水分による保護膜という方向にまで進化しました。


赤ちゃんは「胎脂(タイシ)」と呼ばれるクリーム状の脂質に包まれて生まれてきます。
それは、角層が薄く水分を放出しやすい赤ちゃんの肌を守るためだといわれています。では成人していれば、肌に脂は必要ないのでしょうか?応えはNOです。
「保湿=水分を補うこと」という思い込みからは、そろそろ卒業すべき。保湿の正しい意味を理解して、美しく健康な肌を育みましょう。



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(女子のお悩み解決コラム -WomanNews ウーマンニュース-)