「アイビー」「アイビールック」と言うと、「戦後に流行った、いま団塊の世代のおじいさんたちが夢中になったVANとかのファッションのことでしょ」とおっしゃる女子の方が多いと思います。また、「トラッド」と言えば、「1970年代の終わりあたりに女子学生たちの間で流行したオーセンティック基調のファッションよね」とおっしゃる方が多いでしょう。どちらも<大正解>であります。大正解なのでありますが、「そんなのもアイビーだったの?!」といったアイテムについては意外と知られていない情報が多くありますので、今回はそんな「知っておくとちょっと楽しいお話」に少々おつき合いください。

【レオタード】

今や日常着として完全に定着しているダンシング・クロージングのレオタード。これ、実は小さなウイークエンド・パティーから卒業パーティーに至るまで何かとダンスを踊る機会の多かったアメリカのアイビー女子たちが、本来の目的以外のTシャツ代わり、アンダーウエア代わりに用いて、ちょっとセクシーな日常着へと定着させていった歴史があるのです。そう、レオタードはアイビールックだったのですね。

【デイ・パック】

1日に必要な分の水や食料、道具などを詰めることから名付けられた「デイ・パック」。背中に背負えるので両手が使え、安全かつ機能的。背負ったまま自転車にも乗れます。わが国でもかつては重いカバンを抱えて学校に通っていた中学生の女子たちは、今ではほとんどがデイ・パック登校。でも、実はこのスタイルも、元々はアウトドアのアイテムだったデイ・パックの「どんな服にも合わせられる」というところに目をつけたアイビー女子たちがキャンパスの万能キャリー・バッグとして定着させていったのです。

【ボストン型フレーム】

最近は昔と違って、おしゃれでメガネをかける女子が多いですね。昔のようにメガネをかけているとからかわれたような時代ではなくなったことは、実に喜ばしいことだと思います。ところで、知的な雰囲気を醸し出したいのであれば何といってもアイビー・グラスでしょう。大きく分けてボストン型とウエリントン型の2種類のフレームがありますが、よりオーセンティックなのがまん丸と三角おむすびの中間みたいな円形で下の方に膨らみがある形のボストン型フレームです。アイビー・グラスはセル・フレームが主流ではありますが、このボストン型フレームだとメタル素材でもとてもしっくりきます。ちなみに筆者が普段かけているメガネはボストン型をさらにデフォルメ化したような楕円形のメタル・フレームです。

【バミューダ・ショーツ】

アメリカの女子学生の人たちの中には、夏場は半袖のスエット・シャツにバミューダ・ショーツという姿でキャンパスを歩いている人をしばしば見かけます。大西洋のリゾート地であるバミューダ諸島生まれのこのショーツは丈が長めでキュロット風のスカート感覚なところがおしゃれですね。これもアイビー。

【アイビー・スーツ】

男子のアイビーモデル・スーツの上着は3つボタン上ふたつがけが基本であるのに対し、女子のアイビー・スーツは2つボタン上ひとつがけが基本です。これは男子と女子の上半身の大きさに関係すると思われます。就活のときには真っ黒くろすけのリクルート・スーツでも、社会人になって2年目、3年目の4月にはチャコール・グレーのアイビー・スーツできめてみるのもよいのではないでしょうか。こだわるのであればラウンド・カラーのクレリック・シャツを合わせるのもいいですが、これだとちょっと「やり過ぎ」の感じもします。ここはむしろ白のオックスフォード素材のボタンダウン・シャツの方がさりげないこだわりが感じられていいかもしれません。

アイビーは基本が大切ですが、基本を知ったうえで自由に着くずすのもまたアイビーの魅力です。
<参考文献:『絵本アイビーギャル図鑑』穂積和夫・著(2003年)愛育社>

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