首は、顔と同様に露出しており、年齢を感じやすい部位です。若々しい印象にするためには、顔だけではなく、首のお手入れも重要なんですよ。首のシワってどうして顕著に表れるんでしょう。


◆首のシワ・たるみの原因って?

皮膚は、上から表皮、真皮、皮下組織の三層構造になっています。顔のシワ・タルミは、主に真皮の衰え(コラーゲンの減少など)が原因で起こることが知られています。一方、首のシワ・タルミの原因については、これまで詳しく研究されていませんでした。そこで、首のシワ・タルミの原因について研究を進めました。その結果、顔のシワ・タルミは主に真皮の加齢変化によるものですが、首のシワ・タルミは主に皮下組織の加齢変化によって現れることがわかってきました。この要因は、顔の皮膚に存在する靭帯が首の皮膚にはないからです。


◆加齢によって、首の皮下組織のコラーゲンネットが細く弱くなる

皮下組織では、コラーゲンがネット状に存在していて、脂肪細胞を支えています。20代と60代の皮下組織のコラーゲンネットを、染色して観察したところ、加齢によってコラーゲンネットが細く弱くなることを突き止めました。コラーゲンネットが細く弱くなると、靭帯がないため、脂肪細胞を支えられなくなります。その結果、皮膚全体が下垂し、首のシワ・タルミが現れてしまいます。


◆脂肪幹細胞が加齢によって減少し、コラーゲンネットが細く弱くなる

皮下組織のコラーゲンを生成しているのは前駆脂肪細胞です。前駆脂肪細胞は、脂肪幹細胞から分化して生み出されます。コラーゲンネットが細く弱くなる原因を解明するため、皮下組織のコラーゲンを生成している脂肪前駆細胞を生み出す脂肪幹細胞の加齢変化を確認しました。その結果、脂肪幹細胞が加齢によって減少していることを明らかにしました。脂肪幹細胞が減少すると、皮下組織のコラーゲンを生成する前駆脂肪細胞も減少するため、コラーゲンネットが細く弱くなってしまうと考えられます。


【首のシワの解消法】

1.首のしわは予防が何より大事
残念ながら、1度深く刻まれてしまったしわというのは、完全に消すということは正直難しいです。実は、首にしわができやすいかどうかというのは、生まれつきで決まっています。首は、頚椎(けいつい)や軟骨といった骨に皮膚がついている状態なので、骨が凸凹しているとしわもできやすくなってしまうのです。つまり、どう頑張っても首にしわができやすい人はできてしまいます。それに、老化に完全に逆らうことはできません。ですが、諦めてしまってはしわは深くなる一方です。完全に消すことは難しいとお伝えしましたが、ケア次第では、限りなく目立たなくさせることはできます。しわをとることだけに集中するよりも、作らせないように原因を知ってしっかり予防をすることが、結果的に今あるしわの改善に繋がります。

2.首のしわの3つの原因と対策
骨格の話をお伝えしましたが、もちろんそれ以外の原因もあります。 特に大事な3つの原因と対策についてご紹介しますので、早速本日から意識してください。

(1)紫外線
日差し(紫外線)
深く刻まれたしわは、紫外線が大きな原因です。

・紫外線を浴びるとしわができる理由
紫外線はコラーゲンを壊す働きがあるため、紫外線を浴びれば浴びるほど、コラーゲンが壊されて減少し、弾力がなくなってしわができてしまいます。肌の土台とも言える「真皮」において、水分を除く成分の中で約70%を占めているのがコラーゲンです。コラーゲンがあることで肌にハリや弾力が出るのですが、そのコラーゲンが減ることで、空気がなくなったボールのように、肌もしぼんでしまい、しわができてしまうのです。 子どもの時から既に紫外線を浴びてコラーゲンは壊されていたのですが、25歳くらいまではまだコラーゲンを作り出す機能が活発だったため、自分で作ることで減った分を補っていました。ですが、加齢と共にその機能も老化し、減少した分を補うことができなくなったため、しぼんでいってしまったのです。

・対策法
日焼け止めは夏だけでなく1年中使用し、顔だけでなくきちんと首まで塗るようにしましょう。顔にはしっかりと塗っているのに、首だけ気を抜いている方が多いです。首は他の部分よりも皮膚が薄いので、顔よりも紫外線の影響を受けやすいのです。また、たくさん塗れば良い、SPFやPAの数字が高い日焼け止めを塗れば良いというわけではありません。夏場は特に汗をかきやすいため、朝塗ったから終わりというわけではなく、汗を拭いたり、時間がたったら塗り直すことが大切です。日傘をさす、ストールを巻くというのも有効です。

(2)乾燥
浅く薄いしわは、乾燥が原因です。

・乾燥するとしわができる理由
ぶどうとレーズンを思い浮かべると分かりやすいと思いますが、水分たっぷりで丸々としたぶどうを乾燥して水分をとばすと、しわしわのレーズンができますよね。肌もこれと同じように、乾燥して水分がなくなることで、弾力がなくなりしぼんでしまうので、しわができてしまうのです。ただ、ぶどうと肌が違うのは、ぶどうの場合は中の水分も全部なくなってしまっていますが、肌の乾燥は表面の水分だけがなくなってしまっている状態です。そのため、乾燥によるしわはごく浅いものだけになります。深いしわは、1で説明した紫外線が原因です。

・対策法

①保湿ケア
日焼け止め同様に、朝と夜両方、顔だけでなく首もしっかりスキンケアしてください。顔に塗った化粧水・美容液・乳液をそのまま首に塗りましょう。首にまで塗るのはもったいない…という方は、首用にオールインワンゲルを常備しておくのがおすすめです。面倒な日や時間がない日にはそのまま顔にも使えますので何かと便利です。

時間に余裕がある方は、同時に首リンパマッサージをしましょう。 塗った後で、指の腹をつかって耳の後ろから鎖骨あたりまでを約10回上下に撫でます。血流を良くする効果があります。しわを伸ばそうと圧力をかけすぎたり、しわをひっぱるようなマッサージはしてはいけません。無意味ですし、摩擦によりしわが悪化します。

②首の汗をこまめに拭く
特に夏場、汗をかいたらその都度おしぼりやウェットティッシュなど、濡れたもので優しく拭いてください。放置しておくと、汗と一緒に必要な保湿成分まで一緒に蒸発してしまうため、より肌がより乾燥してしまいます。また、乾いたタオルだと、汗の塩分が残ったままになり、肌を刺激するため肌の機能が弱まり、乾燥してしまうためNGです。

(3)首が曲がる姿勢
姿勢は、これだけでしわができるというよりは、1の紫外線によるしわをより深くさせます。

・姿勢によりしわができる理由
ずっと笑っている人に笑いじわができやすいように、ずっと下を向く姿勢が続いた場合、形状記憶でしわが作られ、深くなってしまいます。コラーゲンの量がきちんとあれば、一時的に首のしわを作っていても姿勢を直したら元通りに戻るのですが、減少してしまっているため元に戻すことができないのです。

・対策法

①まくらの高さを見直す
高すぎる枕を使っている方は今すぐ辞めましょう。自らしわを作りにいっていることになってしまいます。(逆に低すぎるのも、頭に血がたまって眠りが浅くなったり、水分がたまることで顔がむくみやすくなります)

・首のしわ
1番良いのは、真っ直ぐな状態で立っている時の姿勢をそのまま横になっても保てる高さです。もし買う時に寝転がって確かめることができない場合は、あらかじめ低めの枕を買って、足りない分をタオルで埋めるようにしましょう。高めの枕を買ってしまうとどうすることもできません。オーダーメイドで自分に合う枕を作ってくれる専門店もあります。金額はお店や使用する素材にもよりますが大体3万円前後です。普通の枕と比べるとかなり高めではありますが、ずっと使えるものですし、しわ防止の他にも質の良い眠りが手に入りますから、眠りが浅くて困っている方にもおすすめです。

②定期的にストレッチ
ずっと書面やパソコンとにらめっこで下を向いてしまうデスクワークの方は特に、30分または1時間に1度、リフレッシュをかねて上を向いて伸びをして首を伸ばしてあげましょう。また、伸ばすと同時に首の筋肉を鍛えるエクササイズができる「あいうえお」体操もおすすめです。

《あいうえお体操》
上を向いたまま、「あいうえお」を“あ”から“ん”まで顔と首の筋肉を意識して言いましょう。少しオーバーなくらい口を動かすのがポイントです。


いかがでしたでしょうか。最後の手段としては美容クリニックや医療機関に頼るという手もありますがそうなる前に自分自身でできる限りの予防をしたいものですよね。




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