鏡で白髪を発見し、恐る恐る髪をかき上げると・・・あっここにも!そこにも!この瞬間の衝撃は大きいですよね。
20代で初めてシミを発見したときより、白髪のほうが、老化の2文字がぐっと迫ります。そもそも、白髪とは、どんな仕組みで発生するのでしょう?効果的な対処法は?

今回は、白髪の知られざる世界をご紹介します。


【白髪の発生のメカニズム】

髪の根元には、髪を生み出す毛球が存在し、その内部では色素工場であるメラノサイトがメラニン色素を生成しています。
髪はタンパク質なので、本来は色がありません。メラニンが髪に受け渡されて、私たちの場合は「黒髪」になるのです。「黒の源」メラニンですが、その生成量はエイジングとともに減少。
最初は髪にチラホラと白いものが混ざり、年齢を重ねると、メラノサイトや、その大もとの色素幹細胞が徐々に消失していきます。

メラノサイトは一度失われると復活しないため、新たに生える毛も白くなり、やがて真っ白な頭に。白髪は加齢に比例して増加するのです。
加齢でメラノサイトそのものが消失するのは60~70代以降。いわゆる若白髪は、なんらかの理由で、メラノサイトの機能が一時的に低下している段階と考えられます。


【白髪と遺伝の関係】

生物学的には、身体で起こる現象はすべて遺伝子に記録され、白髪も遺伝すると考えられますが、遺伝子の発現は、生活習慣の影響が大きいため、必ず白髪になるわけではありません。
ライフスタイル次第で、発現しない可能性もあるのです。「一夜にして白髪に!」なんて話をたまに聞きますが、毛髪は、メラニンというインクで染まった死んだ組織。科学的に漂白しない限り、一夜にして白髪はありえません。
ただし、新たに生える髪に、心的ストレスが影響する可能性は否定できないようです


【メラニン生成のカギは酵素】

メラノサイトでメラニンが生成される過程では、チロシナーゼのほかにTRP-1、TRP-2というふたつの酵素が関与するとされてきました。
実際、肌の色素をつくっているメラノサイトには、これらの酵素が存在しますが、髪のミラノサイトにはTRF-2は存在していません。
さらに詳しく調べると、TRF-2が酸化ストレスから細胞を守っていることが判明。このことから、髪のメラノサイトは、肌のメラノサイトに比べて、酸化ストレスへの防御力が弱く、酸化ダメージを受けやすいと考えられます。


【白髪の謎】

◆白髪が集中するエリアってあるの?
目立ちやすい分け目や生え際に限って・・・と思われがちですが、実際には頭全体に発生しているケースがほとんどのようです。

◆抜くと増える?
髪を引き抜くという物理的な刺激が毛根に伝わり、毛周期に影響が出る可能性はあります。ところが、それで白髪が増えるかは不明です。通常1つの毛穴には2~3本の髪が生えるので、脱毛後、そこから複数の白髪が生えてきた場合、増えたように感じるのかもしれません。


【白髪の最新研究】

現在、抗酸化力に着目した白髪へのアプローチの研究が進められています。しかし、「白髪のメカニズムは、分かっていないことも多い」と、研究者は口をそろえています。
命に関わる病気ではないため、本格的な研究が始まったのは最近のことなのです。2015年現在、「白を黒に戻す成分や技術」は、まだ開発されていません。黒くする唯一の解決策は、「染める」ということだけなのです。


肌にシミやシワを見つけたら、スキンケアを見直し、メイクを工夫するでしょう。髪だって同じこと。白髪が気になり始めたら、ヘアケアや髪形を見直し、新たなキレイに挑戦しましょう。
いつまでも豊かな黒髪のために、前向きなエイジングケアで、黒髪を保つことがきっとできるはずです!





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