皆さんはシャンパンお好きですか?ワイン好きではなくても好きなシャンパン。華やかなイメージもありテンションが上がり、シャンパンがあるだけで盛り上がりますよね。でもそのシャンパン、実はシャンパンではないかもしれません。泡もののスパークリングワインがでてくるとシャンパンと言いがちですが、シャンパンとスパークリングワインの違い、知っていますか?



◆スパークリングワインは発泡性ワイン、泡立つワインの総称です
スパークリングワインは発泡性ワイン、泡立つワインの総称です。EUの基準では、炭酸ガスの気圧が3気圧以上のワインをスパークリングワインと定めています。ガス圧が1~2.5気圧のワインについてはセミ・スパークリングワイン(弱発泡性ワイン)と言い、フランスでペティヤン、イタリアでフリッツァンテと言います。微発砲なのでスパークリングワインとは見なされませんが、飲んでみると爽やかでとてもおいしく、ファンが多いワインでもあります。



◆シャンパンはシャンパーニュ地方だけのもの
ざっくりと言うとシャンパンというのはフランスのシャンパーニュ地方で生産されたスパークリングワインのことです。シャンパーニュ地方で生産されるシャンパンは世界中で生産されるスパークリングワインの10%未満ですが、その良質な品質と名声からスパークリングワインの代名詞になっています。シャンパーニュ地方はパリの北東約150キロの位置にあり、フランス最北のワイン産地です。非常に冷涼な気候が高品質なスパークリングワインの生産に適しています。


ただシャンパーニュ地方で生産すればシャンパンと名乗れるわけではなく、他にもフランスのAOC(原産地呼称管理法)という法律でシャンパーニュを名乗る為の様々な条件が決められています。熟成期間も決められていて、瓶内二次発酵という工程の開始から出荷まで最低15ヶ月以上かかります。最低アルコール度数は11%以上、ガス圧は5気圧以上と定められています。


瓶内二次発酵とは伝統式方式の発酵の工程のことで、アルコール発酵で生じた炭酸ガスを利用してワインに発泡性を持たせます。具体的には、ひとまずスティルワイン(泡のない普通のワイン)を造り、一本ずつの瓶の中で小規模なアルコール発酵を再度行って(これが瓶内二次発酵です)そこで生じたガスをそのままその瓶の中に封じ込めるやり方で、とても手間がかかります。

使用できる品種も限られていて、シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエという3種類のブドウだけです。また、ラベルにはChampagneの表記を必ずしなければならないので、自分が飲んでいるのがシャンパンなのか分からない場合、ラベルを見ればすぐにわかります。



◆シャンパンはNV(ノン・ヴィンテージ)のワインです
シャンパンはNV(ノン・ヴィンテージ)です。基本的にはシャンパンを含め、スパークリングワインの生産においては複数の収穫年のブドウが用いられているため、収穫年の表示がありません。そのような収穫年の表示のないワインをNV(Non Vintage ノン・ヴィンテージ)と呼びます。ただ、ブドウの品質が特に優れていた年には、その年のブドウだけを使用してスパークリングワインを生産し、他のワインのようにヴィンテージ(生産された年)を表記したワインを生産することもあります。



◆スパークリングワインの様々な国での呼称


ーフランスー

ヴァン・ムスー(Vin Mousseux)というのがスパークリングワインの総称です。

その他にもクレマン(Cremant)というものがあり、フランス国内のシャンパーニュ以外の産地で、伝統式方式で造られたスパークリングワインのことです。アルザス地方、ブルゴーニュ地方やボルドー地方などでクレマンは生産され、使用されるブドウの品種は産地によって異なります。その地方によってクレマン・ド・ブルゴーニュなどのように地方名がつきます。
微発泡ワインはペティヤン(Petillant)と呼ばれ、優しい味わいでスパークリングワインほどの派手さはないものの癒し系の味わいが落ち着きます。


ーイタリアー

スプマンテ(Spumante)というのがスパークリングワインの総称です。

ピエモンテ州でマスカットブドウのモスカート・ビアンコを使って造られるアスティは低アルコールでやや甘口、フルーティな味わいで女性に人気です。ヴェネト州で造られるプロセッコ・ディ・コネリアーノ・エ・ヴァルドッビアーデネは(名前が長いので通称プロセッコと呼ばれています)、白のスプマンテです。低価格のものが多く、すっきりとした味わいのプロセッコは真夏でも爽快な飲み口でさっぱりと飲めます。
また、イタリアで一番高級なスプマンテはフランチャコルタです。これはロンバルディア州で伝統式方式を用いて造られたスプマンテでイタリアのシャンパーニュのようなものです。イタリアの微発泡のワインはフリッツァンテ(Frizzante)と呼ばれます。ワインではなくても微発泡のミネラルウォーターなどもフリッツァンテと呼ばれます。


ースペインー

エスプモーゾ(Espmoso)というのがスパークリングワインの総称です。

スペインで有名なのはなんといってもバルセロナ近郊で主に生産されるカバです。比較的低価格のものが多いですが、伝統式方式を用いて生産されています。マカベオ、チャレッロ、パレリャーダなど、スペイン固有の品種が使われています。

ードイツー

シャウムヴァイン(Schaumwein)というのがスパークリングワインの総称です。

伝統的製法で生産されたものをゼクト(Sekt)と言いますが、ゼクトだけだとEU各国で生産ができるので、原酒が一つの国からである場合国名が表記できます。ドイツのゼクトはDeutscher Sektと言います。ドイツの微発泡のワインはパールワイン(Perlwein)と呼ばれます。



シャンパンという名前がついていなくても上質なスパークリングワインというのは沢山あるわけです。しかし、シャンパーニュ地方で生産されたものでなければシャンパン、シャンパーニュとは呼べません。実はワインにあまり力をいれていないお店で提供されているスパークリングワインのことをシャンパンという店員さんを見かけることもありますが…この記事を読んだ方から店員さんや先輩、上司の前で恥をかかないように、シャンパンとスパークリングワインの違いを覚えておきましょう。

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