皆さんはワインの歴史を知っていますか?ワインにはとても古い歴史があり、ワインは人間が手を加えなくても出来上がる飲み物で、例えば類人猿にさえ、自然に発酵している果物を探し求める傾向があることからもわかるように、人類の誕生とともにワインは飲まれていたと言われています。フランスのワインが有名だからフランスが発祥の地かと思われている方も多いと思うのですが、実は違うのです。



【ワインの簡単な歴史】
古代メソポタミアで紀元前7000年~6000年頃にワイン生産を目的としたブドウ栽培が始まりました。フランスなどのヨーロッパをイメージしがちですが、実は現在のイラクの辺りにあたるチグリス川とユーフラテス川の間の辺りで始まりました。ワインに関する文献として最も古いものは、紀元前2500年頃の出来事をシュメール人が書いた「ギルガメシュ叙事詩」と言われています。ノアが船大工に牛や羊、赤ワインや白ワイン、ブドウジュースを与え箱舟を造らせた、という記述が有名ですね。


その後、エジプトなど地中海沿岸の国に広がり、ローマ帝国の拡大に伴い、ヨーロッパにワイン造りが広がる準備が整っていきます。ちなみに旧約聖書には、箱舟で知られるノアが、世界で初めてブドウを植えてワインを造り、酔っ払って裸で寝てしまったという記述があります。よく名画にも登場しますよね。


ギリシャ・ローマ時代に入り、ワイン造りが中近東からギリシャにヨーロッパで最初の土地として伝わりました。紀元前1000年頃にはギリシャでワイン造りが既に栄えていた様子が伺えます。酒の神ディオニソスが高い神格を持ち重要視されていたことからもわかるように、ギリシャ人はワインを重要視していました。都市国家の市民は毎晩水で割ったワインを飲む酒宴(シュンポシオン)を開き、学術や芸術の議論をしました。これがシンポジウムの語源です。

その後、ギリシャからイタリア半島にワイン造りが伝わりました。ローマ帝国(紀元前8世紀に建国)の拡大が北に広がるに伴い、ワイン造りはフランス、ドイツなどにも広がっていきます。


ローマ時代に入り、ワインの貯蔵容器が素焼きのアンフォラというものから樽に移行しました。紀元前頃、中近東では、イエス・キリストが「パンはわが肉、ワインはわが血」と呼ぶという重要な出来事がありました。これにより、ワインはキリスト教の象徴ともいえる位置づけを与えられます。


中世から近世にかけて、キリスト教関連勢力が大きな役割と担い、ワインの品質向上と生産地域が拡大されました。8世紀末、フランク王国のカール大帝(西ヨーロッパを統一し、のちに西ローマ皇帝となった)がキリスト教とワイン造りを奨励します。以降、修道院などのワイン造りの重要な担い手となり、高品質なワインを生む畑を所有することが権力者にとって重要なステータスになります。


15世紀末以降、大航海時代に入り再びキリスト教勢力により、ワインの地理拡大がなされました。南米、北米、南アフリカ、オーストラリアに移民した人々は、ミサ用のワイン生産を新しい土地でも始め、ワイン造りは世界中に広がりました。ちなみに日本にワインが初めて伝わったのは戦国時代のことで、ポルトガルのキリスト教宣教師達が持ち込んだものでした。


17世紀末、ガラス瓶とコルク栓が一般化し、長期間の貯蔵、熟成が可能な飲み物になりました。そして、新技術によりスパークリングワインが誕生します。18世紀のフランスでは「肉料理には赤ワイン、魚料理には白ワイン」という観念も既に現れていました。また、19世紀後半は病害でワインにとって苦難の時期でした。うどんこ病や寄生虫フィロキセラがアメリカ大陸から渡ってきて、ブドウ畑に大きな被害が出ます。特にフィロキセラはヨーロッパ中のブドウの畑の3分の1を枯死させてしまいました。


日本にワインが入ってきたのは戦国時代ですが、本格的に入ってきたのは幕末から明治にかけてのことです。


20世紀後半、ワイン生産技術が急激に進歩し、高品質のワインが世界中で造られるようになりました。ワインはまさにグローバルになりましたがその一方で「土地の個性の消滅」「スタイルの画一化」といった新しい問題が生じてきています。しかし、最近は本当に多種多様で様々なワインが造られています。一般的には土地の個性がないとかヴィンテージ差がないと言われていたカリフォルニアなどの新世界のワインでも最近はフランスなどのようにヴィンテージ差がでるようなワインを生産しています。何事もそうですが新しい問題に直面したり、改善されたり、原点懐古主義になったりしています。

とても、簡単に略すと、ブドウを潰すだけで勝手にワインができてしまうので、人類の歴史とともにワイン造りが始まり、本格的なものはエジプトなどから広まり、ローマ帝国の拡大やキリスト教勢力により、ヨーロッパ中に広まり、宣教師によって世界中に広がったという感じです。


ワインはキリスト教と大きな関わりを持っています。昔書かれた小説などを読むと結構ワインがでてくるので本当に生活に密接していたことがわかります。最近は本当に様々な種類のワインがあり、ギリシャのワインなども日本に輸入されています。フランスより前に造られていたということで、偏見を捨てて色々な国のワインを飲んでみるのも楽しいと思います。

n1302600364[1]

(女子のお悩み解決コラム -WomanNews ウーマンニュース-)