世界中で愛されるコーヒー。全世界での1日当たりの消費量は、約20億杯と言われています。私たちがコーヒーを楽しむ裏側で、環境破壊や生物多様性の喪失、農家の困窮といった問題が起きていることをご存知でしょうか?

熱帯地域に暮らす人々の多くは、コーヒー栽培で生計を立てていますが、支払われる対価は低く、大部分が貧困状態で暮らす小農家。また栽培場所となる熱帯林は、すさまじい勢いで減少しています。低木のコーヒーは、本来、高い樹木の下で育てる木陰栽培。しかし、生産を効率化させるために森林は伐採され、コーヒーだけの畑に仕立てられてしまうのです。単一栽培は化学薬品を多く使うため、土壌や水質は汚染されます。するとまた、新たな土地で森林伐採が行われます。コーヒーの生産地域は、生態系が多様な地域とも一致。森林伐採は、生物多様性にも関わっています。この現状を変えていくために、私たちにできることがあります!そのひとつが、サステナビリティに配慮したコーヒーを選ぶことなのです。



【サステナブルコーヒーって何?】
サステナブルコーヒーとは、サステナビリティ(sustainability = 持続可能性)に配慮し、現在のことだけではなく未来のことも考えた上で、自然環境や生産者の生活を良い状態に保つことを目指して生産・流通する、持続可能性に配慮したコーヒーのことです。



【サステナブルなコーヒーの例】
◆シェードツリーコーヒー
森林で覆われた木陰で生産されるもの。森林伐採を防ぎ、豊かな自然環境を守ることができる。

◆オーガニックコーヒー
農林水産省が定める、禁止された農薬や化学肥料を使わない農法で生産されるもの。土壌や水質汚染を防ぐことができる。

◆フェアトレードコーヒー
発展途上国の小規模農家や農園労働者に対し、適正な価格で継続取引されるもの。生産者の安定した生活につながる。



【農家の生活向上に】
世界60カ国以上で生産されているコーヒー。そのほとんどは発展途上国といわれる国々で、農家は非常に弱い立場にあり、十分な利益を得られず困窮しています。公正な価格での取引は、生産者の安定した生活はもちろん、良質なコーヒーづくりにつながります。



【自然環境の保護に】
効果的なコーヒーの単一栽培を行なうために、熱帯林が切り開かれています。熱帯林は巨大な二酸化炭素の貯蔵庫であると同時に、重要な酸素供給源。森林の減少を防ぐことは、地球温暖化の防止にも重要な意味を持ちます。



【生物多様性の保全に】
地球上に生存する生物の50~80%が存在するといわれる熱帯林。その喪失によって、生態系の破壊が進んでいます。孤立した森林を木陰栽培のコーヒー農園でつなぐことで、動植物の生息環境を拡げながら、生態系を守ることができます。木陰栽培では、機械が使用できないため、手摘みでの収穫が行われます。コーヒーの実は、熟すと赤いサクランボのようになるため「コーヒーチェリー」と呼ばれています。



◆コーヒーを選ぶことでできる環境保全や社会貢献があります。
近年、さまざまな団体がそれぞれの理念のもとに、サステナブルコーヒーの生産・支援に取り組んでいます。一人ひとりが世界の現実を知り、そのような商品を選択していくことが、よりよい社会を実現する一歩となるのです。美味しいコーヒーを継続的に楽しむには、生産者が自然資源の管理をし、品質の良い豆を生産し、消費者に品質の良いコーヒーを販売し、消費者が適正な価格で購入することです。コーヒーを楽しむ時間は、リラックスできるくつろぎのひととき。毎日のことだからこそ、コーヒーの選び方にもサステナブルな視点を、あなたも取り入れてみませんか?

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(女子のお悩み解決コラム -WomanNews ウーマンニュース-)