ロゼワインは色がとてもきれいですよね。筆者がワインショップで働いていた時も特に女性のお客様は「きれいな色!」とロゼワインを見た目で判断して買われる方も多くいらっしゃいました。また、満月の夜にロゼワイン(氷を入れたロゼワイン、という説もあります)を飲むと恋が叶うなんていうおまじないや言い伝えもあります。そんな女性ならみんな大好きな色、ピンクのロゼワイン、飲む前に造り方など勉強してみませんか?



ロゼワインとはフランス語のRoséのことで、直訳すればバラ色のワインがロゼワインです。バラ色と言ってもバラにも種類が色々ありますが、この場合はピンク色のことです。英語圏ではPink Wine(ピンクワイン)と呼ぶこともあります。


・ロゼワインは誤解されたり、中途半端なイメージがついていますが、違います!
赤ワインでも白ワインでもないロゼワイン、醸造方法も白ワインのようだったり、赤ワインのようだったりします。原料については黒ブドウを混ぜて造るのが基本ですが、白ブドウも使われています。この中途半端なスタイルが嫌われて、長い間ロゼワインは、ワイン好きの間でも真面目に飲む必要のないワインと捉えられていました。実際、何万円もするものもなければ、熟成させるタイプのものもありません。

また、ロゼワイン=甘口と言う勘違いをしている方も多くいます。確かに甘口のロゼワインもありますし、ピンク色から甘いイメージが想像されがちですが、他の白ワインや赤ワインと同じように辛口のものがほとんどです。そして女性向けや初心者向け、というイメージが定着してしまいました。しかし、ロゼは様々な料理への適用性が強いことなどから最近はロゼワインへの見方を見直す傾向にあります。良い意味で赤ワインにも白ワインにも似ていることが幸いして、様々な料理との相性が良いのです。


・ロゼワインはピンク色で色が命!
ワインのボトルは通常、ワインを変質させる紫外線をさけるため、緑色や茶色などのものが使われています。ただ、鮮やかなピンク色をアピールしたいロゼワインの場合は透明のボトルを使用しています。緑色や茶色のボトルを使用したら、中身がよく見えないので、ロゼの場合は色がよく見えず、売れなくなってしまいます。他のどのワインよりも見た目が命なのです。また、ロゼワインに関して、色を隠して飲んだ場合と色を見ながら飲んだ場合で、好きなワインがどれだったかという調査をした時の結果が変わったことで見た目からもおいしさや好みを判断していることが分かりました。


・ロゼワインの主な醸造法

‐セニエ法
もっとも一般的なロゼワインの製法です。赤ワインの造り方に似ていて、他のロゼワインの造り方に比べて色が濃く渋みの強いワインができあがるのが特徴です。発酵タンクに除梗・破砕したブドウを入れて、数時間から2日程度の短いマセラシオン(皮や種の成分を果汁に漬け込むこと)を行い軽く色のついた果汁だけをタンクから抜き取ります。そしてその果汁だけで発酵を続けます。※セニエとは「血抜き」という意味で人間の体内から悪い血を抜いて健康を回復させるという昔の民間療法にちなんだ名前です。

‐直接圧搾法
白ワインの造り方に似ています。黒ブドウを白ワインと同じように除梗・破砕してから絞るとうっすら色づいた果汁がでてきます。それをアルコール発酵させるやり方です。流れそのものは白ワインの造り方と同じです。

‐ブレンド法
白ワインに少量の赤ワインを足してロゼワインを造る方法です。ヨーロッパの高級ワインではシャンパーニュのみでこの方法が許されています。この方法で造るワインにはあまりまとまりがない為、安めのワインにこの方法で造られたものが多いです。


では、高級なワインを生産するシャンパーニュだけは何故許されているのでしょうか?シャンパーニュのような本格的なスパークリングワインの場合はセニエ法で安定した色のロゼを造ることが非常に難しいです。そのため、ブレンド法が認められています。また、シャンパーニュではブレンドした後に熟成させるため、その間にワインが馴染むからです。セニエ法は赤ワインのように造り、赤ワインほど色づく前に果汁だけを抜き取ってします方法、直接圧搾法は黒ブドウを使って白ワインの造り方で造り、黒ブドウからでてきた少し色のついた果汁でロゼを造る、という感じです。確かに赤ワインでもなく白ワインでもなく、中途半端と言われてしまうのも分かる気がします。



日本では桜の時期に合わせてロゼワインを売る、という売り方がありましたが、あまり定着せず…でもフランスでは意外にロゼを気軽に飲んでいると聞きます。ロゼワインはやはり色を楽しみたいものなので、暗いワインバーより明るい場所が似合う!と外で飲むときに結構使われていたりします。赤と白の中間なのでその分料理への相性の多様性があります。迷ったときはロゼを選んでみても良いかもしれません。満月の日の女子会でみんなでおまじないをしてみても良いですね。



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