ワインを知るための4つの「V」

・Variety(葡萄品種)

・Vinyard Location(葡萄畑のロケーション)

・Vintage(収穫年)

・Vintner(作り手)

3度目となる今回のテーマはVintage。
ヴィンテージは英語で葡萄の収穫年を意味していて、フランス語のミレジムと同じです。

が、皆さん「ヴィンテージ」にどんなイメージを持っていらっしゃるでしょうか?
優良な年の高品質なワイン・・・というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

というのも例えばシャンパーニュ。
シャンパーニュでは、一般的な量販品は、複数の収穫年のワインを混ぜてつくる「ノン ヴィンテージ」のものです。
ですが、良い年やフラッグシップのものは単一の収穫年のワインでつくる。
これをヴィンテージシャンパーニュといいます。
このことからヴィンテージワインも一般に「良い」ワインという意味合いで使用されることもありますし
また、結婚記念、お誕生記念など。
記念すべき年の特別なワインという意味で「ヴィンテージワイン」ということもあります。

しかし、ここでいう「ヴィンテージ」は単に収穫年のことを指します。
ヴィンテージはそのボトルの中身を知るための重要な要素の一つですので、テーブルワインなど一部のワインを除いてはたいていボトルにどーんと書いてあります。
多くのワイン愛好家にとってたった一年でも大きな違いになるためです。

それは何故でしょう?

ワインは日本酒やビールのように水を加えません。
また焼酎やウィスキーのように蒸留もしない。
原料となる葡萄のコンディションをこのまま反映した自然の農産物だからです。

暑くてよく晴れた年は、
葡萄がしっかり完熟し、
凝縮感ある、力強いワインができます。
涼しかった年は逆に、
葡萄があまり熟さないため、酸味が爽やかで比較的アルコール度数の低い・・・、軽くてキレのあるワインができる。

いわゆるビッグヴィンテージとは
十分に寒い冬のあと、遅霜の害を避けてゆっくりとつぼみがつき、程よい雨のふる温かい春と、乾燥した熱い夏。そして収穫まで雨の害に合わなかった…というような年のこと。

もちろん気候は各地でそれぞれ大きく異なりますので世界で一様ではありません。

ボルドーでは近年では1989年、1990年、2000年、2005年など
ブルゴーニュでは、1990年、1999年、2002年、2005年でしょうか

良いヴィンテージのワインは長命で骨太。バランスが良いですが、高名な評論家が、高い評価を付けたり前評判や投資的価値の高さゆえにお値段が高くなりがちです。

しかも、若いうちは固かったり、閉じている時期があったり…
今はグランヴァンと言われる高級ワインだって買って1~2年で飲めるような柔らかい作りになってきていますが、昔はそんなことはなく。
買ったら10年は置いておかないと、硬くて飲めたものではないということがありました。

対して、難しいヴィンテージ…夏や収穫時期に雨が多かったり、夏に雹がふったりした難しい年の葡萄は軽めの味わいになりがちですが、価格がお求めやすく、また、若くても美味しく飲める素直な性格をもつワインとなります。

良いヴィンテージだから良い、
難しいヴィンテージだから悪いということはありません。
ソムリエはそれを個性と捉え、価格とのバランスを考えて
どんなシチュエーションで、誰と一緒に、どんな気持ちで、何のお料理と一緒にいただくのかで使い分けます。

ですので、お店でワインを購入される際には専門スタッフへ

すぐ飲むのか、何かのプレゼントでしばらく取っておくのかを伝えるといいと思います。
また、良い作り手はたとえ悪いヴィンテージでも細心の注意を払い、最善を尽くしますので難しい年になればなるほど作り手の力量をみることができるのもワインの面白さの一つ。

難しければ難しいほど
ワインの向こうに作る人の努力と汗と気持ちが見えてきます。

思うようにことがすすまず、苦しい年でも
なんとか美味しいものにできるよう苦心惨憺して作り上げたワインは、ある種のパワーをもっていて人を感動させるに値させるような力があると思います。



【モテるワインのコンシェルジュ Jouir】



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