ワインで最も有名で、最も人気があるのはフランスのボルドーとブルゴーニュだと思います。
今回は具体的な数字を出しながらこの二つの産地の特徴を比べてみましょう


◆男女のたとえ
<ボルドー>
<ブルゴーニュ>

◆瓶の形
<ボルドー>
<ブルゴーニュ>

◆葡萄の種類(赤)
<ボルドー>
<ブルゴーニュ>

◆葡萄の種類(白)
<ボルドー>
<ブルゴーニュ>

◆色(赤ワイン)
<ボルドー>
<ブルゴーニュ>

◆色(白ワイン)
<ボルドー>
<ブルゴーニュ>

◆味と香り
<ボルドー>
<ブルゴーニュ>

◆格付けと評価
<ボルドー>
<ブルゴーニュ>

◆有名ワイン(赤ワイン)
<ボルドー>
<ブルゴーニュ>

◆有名ワイン(白ワイン)
<ボルドー>
<ブルゴーニュ>


具体的に数字でみる違い
シャトー・ラフィット・ロートシルトと、ロマネコンティの2005年を比べる

◆地域
<シャトー・ラフィット・ロートシルト>
<ロマネコンティ>

◆村
<シャトー・ラフィット・ロートシルト>
<ロマネコンティ>

◆畑の面積
<シャトー・ラフィット・ロートシルト>
<ロマネコンティ>

◆平均取引価格(2005年)
<シャトー・ラフィット・ロートシルト>
<ロマネコンティ>

◆セカンドワイン
<カリュアド・ド・ラフィット>
<公式な銘柄としてロマネコンティの畑からはロマネコンティしか生まれない>

◆生産本数(2005年)
<約24万本>
<約6000本>


表から、ボルドーとブルゴーニュではそのワイナリーの規模が違うということがお分かりいただけると思います。
他にも違いはあるのでしょうか?


歴史の違い

・ボルドーワイン→イギリスとの経済的な関係により発展
ボルドーは地図で見ると大西洋に面しています。地名もオーボール・ド・ロー(au bord de l'eau:水のほとり)という古語からきているそうで、ローマ時代から重要な交易港、軍事港として発展しました。
ローマ軍の兵士にとってワインは供給される大切な食糧のひとつでしたので、ボルドーでもブドウ栽培やワイン作りが推奨され、さらに時代をへて中世になると、右岸のサンテミリオンなどはスペインのサンチャゴ・デ・コンポステラへの道…キリスト教の巡礼の途中宿場町として人々へワインを提供し栄えたのです。

そんなボルドーは12世紀、ボルドー地方の領主エレノール・ダキテーヌが、イギリスのヘンリー2世と結婚したことで、英国領になりました。戦争でフランスへ戻るまでの数百年間、ボルドーはイギリスとの貿易、経済的な関係で繁栄するのです。

ボルドーからイギリスへはワインは樽で輸送されていました。樽のことをフランス語でトノー(tonneau)と言います。現在の重さの単位「トン」は、そのトノーという言葉の名残だとか。もともとボルドーワインは色が薄くクラレットと呼ばれていましたが、イギリスまでの船旅は現在のように短時間で輸送できません。
赤ワインは天然の酸化防止剤であるポリフェノール分や、タンニン(渋み)を多く含むフルボディのカベルネ・ソーヴィニオン種を使った重くフルボディなタイプになっていったようです。
また、経済的な背景で発展してきたことから、富豪や貴族がシャトーを経営、現在もルイ・ヴィトン社など大企業が経営に携わっています。

・ブルゴーニュ→宗教・政治を背景に発展
ブルゴーニュという名前は5世紀ごろゲルマン民族移動時東からやって来たブルグンド族が現在のリヨン周辺に建設したブルグンド王国に由来しています。
しかし、ブルゴーニュ地方はその後、様々な王族たちの血みどろの戦いによって、併合されたり分断されたり・・・複雑な栄枯盛衰の歴史を辿ります。14世紀にはブルゴーニュ王国といわれ、経済的にも文化的にも繁栄したブルゴーニュ地方の繁栄の背後にあるのは「河」と「修道院」
ローマ時代からこの地方はギリシャやローマからローヌ河やその支流のソーヌ川を使った交易水路があったと考えられています。おそらくワインも交易品として多く運ばれたことでしょう。

・そして、もう一点の「修道院」
ブルゴーニュにはベネディクト派の総本山クリュニー修道院があり、最も多いころには1000人以上もの修道僧を擁していました。キリスト教の祭事にワインは必要不可欠でしたし、良い農作物を育て寄進をうけ、税を諸侯や教皇へ納めなくてはいけません。修道士たちはせっせと葡萄畑を耕すと同時に、場所によってワインの品質が異なることを見抜き、特に優れた土地には「クロ」という石垣で囲われた畑を作り区別をしました。
ところが・・・そうしたブドウ畑はフランス革命により国に没収され競売にかけられました。
同じくフランス革命で取り上げられたボルドーは大きなシャトー単位での売買でしたし、貴族や豪農の豊富な資金力で買い戻されたものの・・・、ブルゴーニュの葡萄畑は小さく分かれて、個人農家の所有となった場合が多く今に至ります。


醸造方法の違い

表の生産葡萄に見るようにボルドーワインは複数の葡萄品種をブレンド(混醸)してつくります。
何をどの割合でブレンドするのかは、各ワイナリーによって違いますし、さらに各銘柄、天候などによる葡萄の状態を見ながら毎年ブレンドを変えていきます。
ブレンドによって複雑味を出し、品質を安定させることができるのです。一方、ブルゴーニュのワインは赤はピノ・ノワール。白はシャルドネ。

基本的に1つの品種だけで作られます。
1品種しか使わないので土地や醸造家の個性など小さな差がワインにダイレクトに表れます。
同じヴォーヌロマネという村名がついたワインでも・・・また同じ「シャルム」という畑の名前がついたワインであっても作り手が違えば味わいが異なる・・・ブルゴーニュワインがファンを魅了する魅力の一つでもあります


格付けの仕方の違い

●ボルドー

ボルドーはシャトーに対して格付けされるので、あるシャトーが畑を拡張しようと思い隣の畑を買えば、同じ銘柄のワインとして生産できます。表に見る「ラフィット・ロートシルト」を例に上げると・・・100haの畑で収穫された葡萄からは完熟の状態の良いものから「シャトー・ラフィット・ロートシルト」が産まれ若い木からとれた葡萄などラフィットにはできない葡萄からセカンドラベルの「カリュアド・ド・ラフィット」が生まれるのです。


●ブルゴーニュ

ブルゴーニュでは農家などが小規模でブドウ栽培~ワインつくりを行っています。
ブルゴーニュはそれぞれの土地に名前がついて、格付けがなされているので、例えばロマネコンティを増産しようと思って隣の畑を買ってもロマネコンティにはなりません。


ふたつの違いがお分かりいただけたでしょうか??日本ではボルドーのほうが男性的で濃い、強い・・・というイメージがあるのかボルドーをワインの女王というと「違和感がある」とおっしゃるお客様も多いですが・・・女性は女性でも主張が強く己をしっかりもつフランスの女性です。
そして良い熟成したときの芳醇で妖艶な香りを知ると・・・やはりワインの女王であることを実感できるのではないでしょうか?




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(女子のお悩み解決コラム -WomanNews ウーマンニュース-)