スパークリングワインと言うのは発泡性ワインの総称です。最も有名なのはフランスのシャンパーニュではないでしょうか?
普段のちょっとしたお食事会へ伺うのはフレンチですか?カジュアルなイタリアンへよくいらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

シャンパーニュと名乗れるのはフランスのシャンパーニュ地方の発泡性ワインのみですが、イタリアにも沢山の素晴らしいスパークリングワインがあります。
ただ、ちょっといろいろありすぎてややこしいだけ・・・。

・フランチャコルタ
・トレント
・プロセッコ
・アスティ・スプマンテ
・ランブルスコ

ということで、今回はイタリアを代表する5種類のスパークリングワインをご紹介しましょう。

イタリアワイン最大の特徴はその多様性です。イタリアは約150年前まではひとつの国家ではありませんでした。
北はアルプスが、中央を縦にアペニン山脈が通っているため昔は東西南北の交流があまりなく、現在もそれぞれの州で違う農産物や特産品を生産しています。
ワインでも隣あった州で違う葡萄から、異なる個性のワインを作り出しているのです。

無題
 
・フランチャコルタ

イタリアではスパークリングワインの専門DOCGと認定されているのは、1995年からフランチャコルタのみです。
イタリアのワインは1963年にワイン法により、DOCやDOCGなどの格付けがなされています。
ボトルのシールキャップ部分に緋色のシールにDOCやDOCGと書いてあるのがそれで、農林省などの審査を受け政府から品質を認められたワインである証。

フランチャコルタの産地はイタリアにおける商業や工業の中心ミラノのあるロンバルディア州。
温暖で葡萄が完熟し、通常のスティルワインを作り出しても美味しいものができあがる産地だそう。
栽培されているのはシャルドネ、ピノネロ、ピノビアンコ。
シャンパーニュ地方と同じく瓶の中で二次発酵させ繊細な泡と複雑な風味、熟成しうるポテンシャルを生み出しますが、違う点はシャンパーニュ地方の規定よりも瓶内熟成期間が長いこと。

そして栽培品種。
シャンパーニュはシャルドネ、ピノノワール、ピノムニエの3品種のブレンドで作られますが、フランチャコルタはシャルドネ、ピノネロ(=ピノノワール)、ピノビアンコです。
このピノビアンコがイタリアのスプマンテらしいチャーミングな果実の特徴を出しています。

・プロセッコ

「とりあえずプロセッコ!」イタリア料理店で最もメジャーなスパークリングワインのプロセッコ。食前にプロセッコを一杯飲むのは、イタリアの習慣の一つです。
プロセッコは州都ヴェネツィア有する豊かな農業州ヴェネト州で作られます。
このヴェネト州には、ワイン業界の有名ワイン「ソアヴェ」がありますが、プロセッコはソアヴェとは違う「グレーラ」という葡萄から作られます。
白桃、白い花などの華やかで甘みを感じる香り、シンプルでフレッシュな味わいは食前酒にぴったりです。

・アスティ・スプマンテ

優しい甘さのアスティ・スプマンテのふるさとは北イタリアのピエモンテ州。山の麓という意味のピエモンテ州の人々はアスティのイメージと反して派手なことが苦手で、まじめな働き者が多いそう。
ピエモンテ州の特徴は長い間フランス出身の統治者に治められていたのでフランスの影響を強く受けた文化や伝統が根付いている点。
美食の都でもあり、ワインでは他にイタリアワインの王様「バローロ」や、女王「バルバレスコ」を産しています。

さて、アスティ・スプマンテは1993年からアスティDOCGに認定されました。
格付けにより、醸造方法やぶどう品種(マスカット種のみ)に厳しい統制がとられるようになったことから1993年以後アスティの味がとても改善されています。
スパークリングワインのアスティ・スプマンテと、微発泡のモスカート・ダスティは共にモスカート・ビアンコという葡萄からつくられ熟成させずに若いものを、よく冷やして食前酒や食後酒に、フルーツやデザートと共にいただくのがおすすめです。

・トレント

トレントは現在イタリアで人気急上昇中のスパークリングワイン。産するのはイタリアで最も北に位置するトレンティーノ・アルト・アディジェ州。
温暖な気候でなかなかワインに酸がのりにくいイタリアにおいて、トレンティーノはドイツやオーストリアに隣接する冷涼な気候から涼やかで上品な酸をもつ白ワインの名産地なのです。
トレントはフランチャコルタ同様に瓶内二次発酵でワインに複雑さや長い余韻を持たせるタイプ。
葡萄はシャルドネ、ピノネロ、ピノムニエなどのシャンパーニュでおなじみの葡萄にピノビアンコをあわせても良いことになっているのがイタリア風。
フランチャコルタの魅力が柔らかなフルーティさとするならば、トレントの魅力は爽やかなミネラルだといわれています。

ランブルスコ

シャンパーニュでは見ることがない、真っ赤のスパークリングワインがこのランブルスコ。
厳密に言えば同じランブルスコでも「ランブルスコ・ディ・ソルバーラ」「ランブルスコ・グラスバロッサ」「ランブルスコ・サラミーノ」など分けられ、それぞれ原料葡萄が違いますが、いずれもランブルスコ何々と名前のつく葡萄から作られています。
産するエミリア・ロマーニャ州はローマ時代から交通の要所として栄え、パルマ産の生ハムやパルミジャーノレッジャーノチーズ。バルサミコ酢などでも有名。美食の都です。
そんな美食の優等生に囲まれて育ったランブルスコは、一昔前までは軽くフルーティな赤の発泡酒としてアメリカで大量消費されワイン通の間では軽視されていました。
しかし、近年、意欲的な生産者が辛口で香り高いランブルスコをつくるようになって品質が向上。フレッシュな酸味と独特の渋みが食事とよく合うワインとして注目を集めています。

いかがでしょうか?
優しい甘さのアスティ・スプマンテ。
気軽にフレッシュさを楽しむプロセッコ。
軽いながらも渋みがありお肉にあわせられるランブルスコ。
熟成を楽しめる高品質でフルーティなフランチャコルタ。
同じく複雑さを楽しめてミネラリーなトレント。

イタリアのスパークリングワインで楽しい食事をいただきましょう!



76b672c09d676d20a90e7e8b943d25ea_s

(女子のお悩み解決コラム -WomanNews ウーマンニュース-)