私たちの日常に欠かせない飲み物と言えば、お茶。「一服」という言葉が残っているように、お茶は昔、薬として飲まれていたそうです。お茶の発祥である中国では特に解毒薬として飲まれていたそう。中国の古典医学書「神農本草経」(しんのうほんぞうきょう)は漢方の基礎、バイブルと言われており、様々な薬の効能が記述されているものです。

農業の神様である神農さまは百の草をご自身で試してみて、一日に70もの毒にあったそう。この毒を解毒するためにお茶が用いられたと言われています。昔は大変高価なものだったお茶。今は嗜好品として私たちの生活に欠かせないものとなっていますね。

◆シーン別、体質別 飲みたいお茶

日常何気なく飲んでいるお茶ですが、効能も素晴らしく、シーンや体質に合わせて飲んで頂きたいお茶もそれぞれ。お茶の樹は「カメリアシネンシス」というツバキ科の多年植物で、日本茶(緑茶)、紅茶、烏龍茶は、実は同じお茶の樹の新芽から作られるものです。これらは茶葉に含まれる発酵度合いから分けられます。

薬膳的な分類からお茶を見てみましょう。

「五性」

まず、薬膳では食材を、熱性・温性・寒性・涼性、どちらにも属さない平性という5つのタイプに分けて考えます。こちらを五性といいます。熱性・温性はその名の通り、身体を温める作用があります。寒性・涼性は身体の熱を取り、身体を冷やす作用があります。身体を冷やすと聞くと身体に悪いものでは? と思いがちですが、ニキビや炎症は体に余分な熱がこもっているサイン。こんな時には寒性・涼性の食材をおススメします。

「五味」

そして味も5つに分けて考えそれぞれに役割があります。五味といいます。

・酸味
酸っぱい味のものが多く、きゅっと引き締める、収れん効果があります。

・苦味
苦い味のものが多く、体内の余分な熱を冷まし、乾燥させる作用があります。イライラやのぼせを取ってくれます。

・甘味
砂糖の甘さではなく食べて自然の甘味を感じるもの(南瓜、イモ類、米など)が多く、疲れを取ってくれたり、緊張を和らげてくれます。

・辛味
辛い味のものが多く、身体を温めてくれたり、発汗作用があります。

・かん味(塩辛い味)
ミネラルを含んだ塩辛い味が多く、堅いもの(しこり)をやわらかくしたり便通をよくしてくれます。

◆お茶の効能

ここでお茶の効能をみてみましょう。

・緑茶

緑茶は涼性で苦味と甘味があります。身体を冷やす作用があるので、身体に籠っている余分な熱を冷ましてくれます。口の渇きをいやします。倦怠感や眠気にも。

・紅茶

紅茶は温性で苦味と甘味があります。身体を温める作用がありますので、冬場や冷えに飲みたいお茶。
精神安定やリラックス効果があります。口の渇きをいやしてくれます。

・ジャスミン茶

ジャスミン茶は温性で辛味と甘味があります。ジャスミン茶自体は温性で、白い花のつぼみのお茶です。こちらは温める作用がありますが、市販で売られているものは緑茶にジャスミンの香りをつけたものなので、身体を冷やす作用があります。香りが良くリラックス、精神安定作用があります。慢性胃炎や胃痛にも効果があります。

・プーアール茶

プーアール茶は涼性で苦味と渋味があります。胃もたれ、脂肪燃焼効果があります。特に動物性脂肪を分解してくれるので、肉食による胃もたれに効果があります。ダイエット茶としても有名ですね。

・烏龍茶

烏龍茶は涼性で苦味と甘味があります。肥満予防効果や脂肪燃焼効果があります。二日酔いにも効果があります。すっきりした味が二日酔いには嬉しいですよね。また油を分解してくれるので、油っぽい食事の後にすっきりします。

こうみるとお茶といっても五味、五性が違ってくるので、体質や季節によって変えたいですね。また、紅茶は身体を温める作用があるといいますが、氷たっぷりのアイスティーにしてしまうのはNG。どうぞ温かいホットティーを楽しんでください。



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