レストランの食後に、カフェでのお友達とのおしゃべりのお供に欠かせないのがコーヒー。今回はエスプレッソと、エスプレッソのアレンジをご紹介いたしましょう。


◆エスプレッソの歴史

17世紀前半、新大陸からもたらされたコーヒーは、地中海貿易によりヨーロッパ各地に広まりました。当時のヨーロッパではコーヒーは衛生的で健康に良い薬のような飲み物であり、またコーヒーによる覚醒作用も好意的にとらえられたと考えられています

しかし、1806円ナポレオンがイギリス製品をボイコットする「大陸封鎖令」を発しフランスやイタリアでは砂糖やコーヒー豆が極端に不足する事態が発生します。ローマの老舗カフェ「カフェ・グレコ」の3代目オーナー、サルヴィオーニは豆がふんだんに手に入らない苦肉の策として、それまで出していたコーヒーの量を3分の2にして価格を下げることで当座をしのいだそう。・・・これが現在よく目にする小さなデミタスカップの起源です

そんなデミタスカップ誕生から約100年後、高圧力で抽出し濃厚なコーヒーを淹れるエスプレッソマシーンが開発され、1906年のミラノ博覧会で発表されたことがエスプレッソの始まりです。エスプレッソという言葉には「早い」という意味と「特別に」「あなただけに」という意味があります。エスプレッソのいれ方は豆のブレンドから押さえ方、空気の入れ方による40通りものいれ方があり、プロのバリスタはお客様の年齢な雰囲気、服装、話し方からその人にぴったり合うエスプレッソをいれる技術を持っています。お客様がどんなエスプレッソを求めているのか瞬時に判断して、その人のための一杯をいれるのです。

さて、エスプレッソのバリエーションはたくさなりますが、主にどのようなものがあるのでしょうか?

●カフェ・ラッテ
エスプレッソと同量の温めた牛乳を混ぜた、イタリア発祥の飲み物です。

●カフェ・オ・レ
日本では濃いコーヒーと熱い牛乳を大きめのカップに同時に注いだものを指します。

●カプチーノ
イタリアで好まれるコーヒーの飲み方の一つで、陶器のコーヒーカップに注いだエスプレッソの上にスチーム ド ミルク(ホットミルク)を加えたもの。泡にイラストを描くラテアートが有名です。

●カフェ・マキアート
1ショットのエスプレッソに少量のフォームドミルク(蒸気で泡立てた牛乳)を注いだもの。マキアートとはイタリア語で「染みのついた」という意味。

●カフェ・モカ
エスプレッソにコーヒーやチョコレートシロップ。スキムミルクを混ぜた飲み物。ホイップクリームなど甘い副材料をトッピングすることが多い。スターバックスなどでは季節感のあるカフェ・モカが提供され、人気が高い。

●アフォガート
バニラ風味のアイスクリームやジェラートに飲料をかけて食べるイタリアのデザート。「Affogato」とはイタリア語で「溺れた(アイスクリーム)」という意味。


◆エスプレッソ、地域による味わいの違い

エスプレッソの価格は1杯、約1ユーロ。価格を抑え、美味しいものを提供するために豆のブレンドを工夫しています。そのため、イタリアでは5種類以上豆をブレンドしなければならないという決まりもあるそう。それはつまり、ブレンドによる味わいの違いを微妙にかぎ分ける能力があるということを意味します。ワインにも同じことが言えますが・・・アメリカやニュージーランドへ旅行したお客様が「売っているワインやコーヒーに全部品種が書いてあって選びやすかった。わかりやすかった!」「日本もそうすればいいのに」と伺うことが時々あります。

それはわかりやすいのと裏腹に、アメリカやニュージーランドなど単一品種で飲みたいお国柄の人たちは逆を言えば、ブレンドの複雑さがわからないということ。ヨーロッパでは昔からワインなどもブレンドが当たり前で、コーヒーしかり複雑な味わいの違いを感じ楽しむことができるということです。せっかく繊細な味覚をもつ日本人。単一品種で個性をつかんだら、ブレンドで味わいの個性を楽しみたいですよね。

さて、そんなイタリアですが地域によって微妙にエスプレッソの味わいに違いがあるようです。

●イタリア南部のエスプレッソ
肉体労働者が多く、パンチがある味わいが好まれる傾向にあるので苦味が強く力強い味わい。

●イタリア中部のエスプレッソ
南北の間をとって、酸味と苦みのバランスが良いエスプレッソが多い。

●イタリア北部のエスプレッソ
サラリーマンが多く、南部に比べてすっきりとした上品な味わいだそう。


皆さんもぜひ、ゆっくりとイタリアンエスプレッソの深みを味わってみてくださいね


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