「三寒四温」という言葉の通りに寒い日ばかりではなく少しずつ暖かいなと感じる日が増えてきました。寒い日とぽかぽか暖かい日が交互に訪れるとなると、体調もついていかなくて、お腹に優しい料理を食べたいと思いますよね。暖かくなると、鍋系のメニューは少しずつ遠ざかってしまうので、この三寒四温の今、最後にとっておきのおいしいおでんを楽しんでみませんか。

<地方によって違う、家庭によって違うおでんの味とたね>

おでんと言っても、その具やだしの味を比べると地方性は10種類、それ以上あるかもしれません。でも、共通するのはその作り方です。

・下処理をきちんとする

たとえば、大根はそのままおでんのだしに入れるのではなく、切り込み、面取りなどをしてから米のとぎ汁などで下茹でしておきます。卵も固ゆで卵を作り、殻をむきます。昆布は結び目を作り、こんにゃくは切り込みを入れます。この下処理をきちんとすることによって味がしっかりしみこみます。

・火加減に注意

強火でぐらぐらはおでんにはあいません。弱火でコトコトと覚えましょう。また、具材をたくさん用意する場合はだし汁も多めに用意して大きな鍋で作りましょう。段々と煮詰まってきた場合はだし汁を入れましょう。

・具を煮込む順番に注意

なんでも好きなものから煮込んでいい、そんなわけないですよね。まず煮込むのは大根やこんにゃく、卵など煮えにくい具材からです。これらの具が煮えてきたら次はつみれやさつま揚げ、などの練り物ですが、煮込み過ぎて旨味が逃げてしまわないように気を付けましょう。最後にはんぺんです。はんぺんは出来上がりの直前に鍋にいれるだけでOKです。

地方性という点からいうと、だしは関東風、関西風とありますが、有名なのは静岡のおでんです。静岡おでんといえば、黒いだしに黒はんぺん、おでんにかける青のりとだし粉でしょうか。見た目はびっくりしますが、食べてみるとくせになるおいしさです。また、沖縄のおでんは知っていますか。沖縄らしい具材が入っています。それはあっさりとした塩味ベースのだしに、豚足やソーセージが入っていて、これはこれでとてもおいしいです。

関東の特徴というと、やはりちくわぶとはんぺんでしょうか。はんぺんはすぐに想像ができるかもしれませんが、ちくわぶという具材は知っていますか。小麦粉に水と塩を加えて練ったものです。おでんに入れて煮込むとまわりがとろっと溶けてとてもおいしいです。

関西のおでんはなんと「関東煮」と言われるそうです。江戸時代、関東のかつおだしの煮込み料理が関西に伝わり親しまれたことが由来のようですが、関東煮として広まった煮込みが昭和に入り、また東京に戻り普及したようです。関西のおでんの特徴といえば、やはりたこと牛すじ。関東でもすじという具はありあすが、関西で呼ばれているすじとは別の具になります。関東ですじと呼ばれているものは魚の軟骨などを一緒にすりつぶした練り物のことで関西とは違うことがわかりますよね。

<薬味で新鮮なおでんの味に>

おでんを食べていていつも思うのですが、おいしいおいしいと食べ進めていくと同じ味ばかりで飽きてしまいませんか。最初はおいしくてどんどん食べられるのですが、味が変わらないので残して次の日に食べても、やっぱり味は変わりません。そこで、少し食べて飽きてきたところで薬味をうまく使って最後までおいしく食べてみましょう。

よくある薬味はからしやわさび、静岡おでんのように青のりとだし粉をかけるあたりでしょうか。辛い味付けが苦手ではなければ、柚子こしょうや七味もまた味が変わっておいしいです。名古屋では味噌だれをつける習慣もあるようなので、こんにゃくや大根につけてもおいしそうですね。

また、私の友人は辛いものが得意なのでラー油やコチュジャンをつけながら食べています。数種類の薬味を用意して、どの具材に合うか食べ比べてみるのもまた楽しいですよね。

おでんといえば冬の食べ物ですが、今はコンビニでも手軽に買えます。おでんの具としてスーパーに並ぶのも冬がメインです。少しずつ暖かくなってくると、春が近づいたことに嬉しい気持ちが反面、おでんを食べなくなる寂しさも感じます。ぜひ暖かくなる前にもう1度おでんを楽しんでみてください。



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