バーやレストランでは形や大きさの様々なグラスがあり、美しくスマートなフォルムと透明な輝きはテーブルを気品高く演出します。良いグラスがあるとお酒はもちろんお水の味さえ違って感じることもあるのではないでしょうか?古代の人々はグラスの代わりに牛の角などを使用していました。リュトンと呼ばれるそういった角型の器は座りが悪いため、底を平らにしたり脚をつけるようになります。ガラスが誕生したのは紀元前2000年ごろのメソポタミア文明。初めは不透明なガラスででしたが、ローマ時代にはローマングラスという美しく透明なグラスが広く日常的に誕生します。10世紀になるとイタリア、ヴェネト州のベネチアでベネチアングラスが誕生。

ベネチアングラスは透明で薄く、柔らかいので手の込んだ装飾を施すことができました。その製法の秘密を守るためにガラス職人はヴェネト州のムラーノ島へ幽閉されていたそうで、その島から抜け出した職人によって、ベネチアンガラスの製法はチェコ、オランダ、イギリスへ広まります。17世紀にはイギリスで硬く透明度の高いクリスタルガラスが発明され、ワイングラスやタンブラーが次々と生み出されることになります。日本では安土桃山時代にガラス作りが広まり、江戸切子のような美しいカットガラスも生まれましたが、本格的な生産は明治以降になってからです。


●ワイングラスの形とバラエティ

ワインの香りと味わいの構成は赤ワインと白ワインで異なりますので美味しくいただくためのグラスの形や大きさにも違いがあります。赤ワインは果皮や種も一緒に醸し、木樽での熟成なども経るため香りや味わいの構成が複雑。香りは温度や時間で変化を楽しむことができます。瓶の中での酸素すくない還元状態で熟成していたワインは、グラスへ注がれることで一気に空気に触れ、香りがふわっと開くのです。ですから、良いワインをいただくときはなるべく大きなグラスを使用したいものですね

逆に白ワインは、皮や種とは切り離し、フレッシュな果実味を際立たせるような作りになっているものが多いので、冷たいものは冷たいまま楽しみたいもの。ですので、小ぶりのグラスがおすすめです。


●「ボルドー型」「ブルゴーニュ型」の違いは?

大きな底辺と縦に長く口が少し狭くなったフォルムのものは「ボルドー型」渋みのしっかりした赤ワイン用に作られています。この形のグラスはワインが舌の先で横に広がるため、ワインのボディと強い渋みを和らげ豊潤な香りを楽しむことができます。フルボディのカベルネソーヴィニヨン、メルロー、シラーズなどにおすすめの形。ボルドー型に似ていてもっと小さなグラスは、さっぱりした辛口の白ワイン向き。酸味をやわらげ、爽やかな果実味を楽しめます。

ボールのように丸いフォルムのものは「ブルゴーニュ型」。酸味のしっかりした赤ワインに適しています。口はすぼまり、大ぶりな丸い形。酸味をやわらげ複雑な香りを解きほぐします。甘酸っぱい印象のピノ・ノワールやネッビオーロ目指して作られています。この丸いブルゴーニュ型は、またカリフォルニアなどのニューワールドのシャルドネなどこってりまろやかなタイプの白ワインの酸味と果実味を柔らかく引き立てる役目も果たします。


●「フルート型」「クープ型」

そしてワイングラスと言えば、忘れてはいけないのが、「フルート型」といわれるシャンパーニュ用のグラス。美しく細長い女性的なフォルムは、注いだシャンパーニュの繊細な泡を美しく見せてくれます。ヴィンテージシャンパーニュや熟成期間が長いものはこちらも香りが複雑ですので、すこしボリュームある大きめのものをおすすめ。ちなみにパーティなどのシャンパンタワーに使用されるのは「クープ型」といわれ飲み口が広いので注ぎやすく、底が浅いので顔を上に挙げなくても飲める、またげっぷが出にくいという特徴がありますがシャンパーニュ独特の泡は楽しめません。このクープ型はなんとマリーアントワネットのおっぱいを象ったものだという逸話もありますが、お家でシャンパーニュを楽しむ時はげっぷは気にせず、泡の繊細さを楽しみたいので、フルート型をおすすめします。


いかがでしょう?ワインをよく召し上がるというお客様のお話では、程よい大きさのボルドー型をお持ちの方が多いように思います。プレゼントには大きなブルゴーニュ型を選ぶと、喜ばれるかもしれませんね。


想い出が詰まった感動ギフト★ヴィンテージワイン

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