春になると筆者が飲みたくなるのがロゼワイン。ロゼワインは日本では甘口で女性的なイメージがあり、そこまで人気は高くありません。しかし、お魚やお肉の軽いお料理やチーズのサンドイッチなど、合わせるお料理を選ばない、ストライクゾーンの広い万能選手なんです。

筆者がフランスへ留学中もランチで一本開けるときや、平日夜の食卓には圧倒的にロゼが多くスーパーには種類豊富な辛口のロゼワインが並んでいたのも驚きでした。今回はそんなヨーロッパで人気、日本でこれから・・・なロゼワインをご紹介いたします。

◆ロゼワインの作り方の違い

ロゼワインの作り方は大きく分けて3つにわけられます。

1.ブレンド法

白ワインに赤ワインを混ぜる方法で、最初にそうなのかな? と想像がつきますが、実はヨーロッパではスパークリングワインを除いて禁止されています。

2.混醸法

黒葡萄と白ブドウを混ぜて発酵させるもので、ドイツのロートリングが有名です。

3.セニエ法

黒葡萄を使ってワインをつくり、程よく色がついたところで果皮や種と果汁を分離させます。この製法でつくられたロゼは複雑な香りと程よい渋みを持つものが多くなります。

◆世界三大ロゼワイン

では世界にはどういったロゼワインがあるのでしょうか。世界三大ロゼワインをご紹介いたします。

1.Rose d’anjou ロゼ・ダンジュ

中世以前のフランスの中心地である古城めぐりで有名なロワール地方で作られるロゼワイン。品種はグロローといって、日本人にとってはあまり耳慣れないものですよね。ボトルにRose d’anjouとあればこのケロロではなくグロローなですが、Cabernet d’anjou(カベルネダンジュ)とあれば、品種はボルドーでおなじみのカベルネ・ソーヴィニヨンやカベルネ・フランになります。

色や香りが濃いめのカベルネダンジュもこのロゼ・ダンジュもほのかな甘口。辛口のロゼは「ロゼ・ド・ロワール」と言って名前が違うので、少しややこしいですよね。ロゼ・ダンジュは非常に淡い色合い。軽くてフルーティでチェリーのような愛らしい香りが特徴です。

2.Tavel rose タヴェル ロゼ

フランス南部、シャトー・ヌフ・デュ・パープやエルミタージュなど豊潤で力強い南フランスを代表するワイン産地ローヌ川流域で作られる男性的なロゼワイン。品種はグルナッシュや、サンソーなどがあります。13世紀のブルゴーニュの王様が「これほど美味しいロゼはない」と褒めたたえたと伝えているためか、現在もブルゴーニュ地方のスーパーで多く販売されています。

色は明るいオレンジ。干したすもも、バラの花や甘草、ハーブキャンディの香りなど香りも本格的で複雑ですので、どちらかというと赤ワイン的な感覚で中華料理やスパイシーなお料理にあいます。

3.Marsannay マルサネー ロゼ

フランス、ワインの名醸地、ブルゴーニュのロゼで品種はもちろんピノ・ノワールです。色合いはとても淡くて繊細。味わいも軽やかでフルーティ。桃やすぐりの香りとフレッシュな酸味がくちいっぱいに広がり、BBQやミックスサラダ、白身魚との相性が良いです。

その他にも種類多くあるロゼワイン。世界三大というと上記3つが挙げられることが多いロゼワインですが、種類も多くあり、赤ワインの産地として有名なボルドーでも作られています。日本で昔から人気のあるのはポルトガルのマテウス、ロゼ。ほんのりピンク色で甘い、このロゼワインはスーパーでも購入できる気楽なロゼワインですが、かつてイラクの元大統領、サダム・フセインが愛飲していたそうです。

◆ロゼ界の王様ロゼシャンパーニュ

ちなみに、ロゼと言って別格。ロゼ界の王様はロゼのシャンパーニュ。ロゼワインが気軽なお値段なのに、シャンパーニュだけはロゼになると高価になります。ロゼシャンパーニュの作り方は二通り。上でも説明した通りセニエという黒葡萄の果皮を果汁に漬け込んで色素を出す方法と、白ワインと赤ワインを混ぜてつくるブレンドのふたつあります。

セニエは手間がかかり、途中で変色してしまうリスクも多いぶん、流通量がすくなく高級品になりますが通常のシャンパーニュでは味わえない複雑な香りや味わいが特徴で、合わせられるお料理もバリエーション豊富になっていきます。また、複雑な熟成もしていくため数年熟成させ、より複雑な味わいを楽しむこともできます。

いかがでしょう? 桜は散りましたが、花萌える春。新しい環境や出会いで嬉しいこと、わくわくすることも多いのではないでしょうか。ピクニックには気軽なロゼワイン。特別なお食事にはロゼのシャンパーニュを合わせて春から夏。季節の移り変わりを楽しんでみてはいかがでしょうか。

シエル・エ・ヴァン

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(女子のお悩み解決コラム -WomanNews ウーマンニュース-)