1日中パソコンの前に座って肩こりがひどい人は要注意です。肩こりが限界を超えると、めまい・吐き気・頭痛のような我慢できない不定愁訴が起こってしまいます。不定愁訴とは、西洋医学では原因不明の「何だか気分が悪い・・・」という症状の総称です。ひどくなると不眠やウツ症状さえ引き起こしかねない頑固な肩こりについてお話ししましょう。


【肩こりや不定愁訴は姿勢の悪さが最大限の原因?】
パソコンに向かっているときの姿勢の悪さによって、頭の重力を斜めから首だけで支えるような感じになってしまいます。首を支えるために、肩の筋肉が緊張しっぱなしになってしまうことから肩こりが慢性的になってしまうのです。頭の重さは、5~6kgほどで、ボーリングの球の重さに匹敵します。細い首だけでゴーリングの球を支えていると思うと驚くでしょうが、正しい姿勢でいると、頭は首だけでなく背骨・骨盤で支えていますので、重さが分散して、そんなに頭は重くないのです。
しかし、姿勢が悪くなると、頭が前に飛び出た状態となるので、頭の重心と背骨の重心がズレて、この2つの重心を細い首だけで繋いでいるような状況となるのです。首に過剰な負担がかかってしまうのがお分かりでしょうか?この首を支えているのが筋肉です。首(頸椎)を筋肉が包み込み、その筋肉は肩関節に繋がっています。背筋と胸筋がサスペンダーのようにこの首から肩にかけての筋肉を支えています。

この状況で、頭が前に出てしまうと、肩の筋肉だけでなく、胸筋・背筋まで使って、筋肉が一生懸命になって首を支えるのです。この状況が続くと、筋肉が突っ張った状況が慢性的になり、初めは肩こりを感じ、次は背中が疼くような感じがしてきます。この状況を我慢してしまうと、もう痛みを通り越して、吐き気やめまい・頭痛が生じてしまいます。

この状態では、交感神経が興奮しすぎて肩や背中の痛みさえ麻痺してしまっている場合があります。このような状況が続くと、自律神経のバランスも崩れてしまい、めまいや吐き気はますますひどくなってしまいます。この頭痛や吐き気やめまいは、病院で精密検査をしても原因不明の不定愁訴と分類されます。


【姿勢の悪さから起こる不定愁訴の原因】
首が前に出ることで起こる不定愁訴と横隔膜の歪みによって生じる不定愁訴があります。

◆首が前に出ることによる不定愁訴
首(頸椎)には、脳に繋がる多くの血管が通っています。そのため、姿勢が悪く首が前に出てしまうことで、首から脳に繋がる血管を圧迫し、脳に流れるはずの血流が悪くなってしまっています。血流が悪くなると、脳の酸素不足に繋がります。そのため、吐き気やめまいが生じます。肩こりを放っておくと首に過度な負担が生じ続け、頸椎に歪みが生じてしまうことがあります。こうなると、首に集まる脳に続く全身の神経やの圧迫も生じます。また、首の周りには自律神経も集まっていますので、自律神経の乱れも生じてきます。自律神経の乱れからホルモンバランスも崩します。このように頸椎の歪みによる神経の圧迫から身体のあらゆる不調が現れてきます。

◆横隔膜の歪みによる不定愁訴
首が前に引っ張られることで、肩の筋肉を支えるために背筋ががんばります。その分胸筋は緩んだままとなり、背中が丸くなることで、内臓を圧迫します。その影響で横隔膜が歪んでしまうこともあります。
そして、横隔膜のすぐ下に胃があり、さらに胃から伸びた食道が横隔膜を突き抜けていますので、横隔膜が歪むことによって、胃を圧迫し食道をひっぱることで吐き気が生じます。さらに横隔膜のすぐ上に心臓が乗っています。横隔膜の歪みによって、心臓からでた大動脈が横隔膜を突き抜けていますので、横隔膜の歪みによって、心臓の大動脈にも歪みや圧迫が生じます。

その結果、不整脈や動悸に悩まされることになります。みぞおちのあたりを押してみて、胃に圧迫を感じたり、吐き気や嘔吐を感じたら、横隔膜の歪みが生じていると思った方が良いでしょう。横隔膜の歪み、姿勢・背骨・骨盤の歪みを矯正することで、これらの不定愁訴はいっぺんに直ります。肩こりから生じる不定愁訴が激しい方は、整骨院で矯正することをお勧めします。


【肩こりによる不定愁訴はツボ押しが効果的!】
肩こりから不定愁訴になった場合は、ツボ押しで、とりあえず不定愁訴の症状を解消し、それから肩こり解消へと進むのがお勧めです。

◆吐き気に効くツボ
とくに吐き気がひどい時は、『内関(ないかん)』がお勧めです。手のひらをグーにして上向きにし、神経が浮き出た場所(手首のシワから3cm位の位置)を親指の腹で「1・2・3」で押し、「4・5」ではなすといった指圧を繰り返していると吐き気は治まります。『関衝(かんしょう)』という薬指の爪の横(小指側)を親指で押すのも効果的です。

◆全身の不定愁訴に効くだけでなく、吐き気にも効くツボ
肩こりが悪化して不定愁訴の症状がで始めたら、頭のてっぺんのツボ『百絵(ひゃくえ)』がお勧めです。このツボは、身体の不調に対し万能といわれています。人差し指から薬指の3本を使って、頭のてっぺんを押してみましょう。ツボの場所は、人によって多少の個人差はありますが、触っていって、押すと妙に柔らかくへこんでしまう場所があります。そこが百絵です。

百絵を見つけたら、そこをゆっくりと指圧していきましょう。3本の指の腹全体でゆっくりと「1・2・3」で押し、「4・5」ではなす、といった感じで指圧を繰り返しましょう。しばらく指圧をしていると、驚くほど頭のくぼみが広がっていきます。イタ気持ち良いと感じるくらいがお勧めです。百絵の指圧で、頭の血液・リンパのよどみが解消されます。血流が良くなるので、頭の緊張がほぐれて軽くなったような気がします。気がつくと吐き気も解消!といった感じです。

◆特に肩こりに効果のあるツボ
吐き気が収まったら、次は肩こりに効くツボをご紹介しましょう。髪の毛の生え際辺りで、脛骨の両サイド辺りを人差し指と中指の腹で押すと気持ち良い場所があります。『天柱(てんちゅう)』です。肩が軽くなるだけでなく、あらゆる疲労回復に効果的です。

また、両肩の中央を人差し指と中指で、グイグイ押すと非常に気持ち良い場所があります。そこが『肩井(けんせい)』で、肩こり全般に効くツボです。ツボ押しで症状が改善しても、疲労が完全に解消したわけではありません。一時的に痛みや気分の悪さが軽減したに過ぎません。だから、ツボ押しの後は、しばらくは休息して疲労回復に努めましょう。肩こりは疲労のイエローカード。不定愁訴はレッドカードであることを忘れないでくださいね。 


【まとめ】
今回は、肩こりの仕組みと、肩こりと肩こりから生じる不定愁訴に効果にあるツボをご紹介しました。姿勢を正し、ストレスの無い、肩こりになりにくい生活をするように心掛けましょう。
同じ姿勢を長時間続けるだけでも身体がストレスを感じて、ストレスから肩こりが生じます。長時間同じ姿勢は避け、2時間に1回は、休憩してストレッチ等をして身体を解すようにも心掛けて下さいね。

neck pain

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