私、歯周病も糖尿病も無縁だわと思われている方もいるかもしれませんが、歯周病も糖尿病もはじめは症状の出にくい病気であるため他人ごとではありません。現在、糖尿病患者は約270万人といわれています。そして糖尿病患者さんの95パーセントは歯周病だといわれています。歯周病と糖尿病は相互に関係していて、糖尿病になると歯周病は悪化しやすく、また反対に歯周病が悪化すると糖尿病も悪化しやすいと言われています。現在、過度のストレス、運動不足、食生活の欧米化など糖尿病の方は多く、その治療をしている方は沢山いますが意外に知られていないのは歯周病と糖尿病の関係なのです。最近糖尿病だと診断された方の口の中は重度の歯周病だったという例も多々あり、歯周病を治療することで糖尿病の改善に効果があるということをもっと多くの人に知ってほしいと感じています。

大きな会社では定期的に健康診断が行われている昨今も、個人経営の会社だったり、専業主婦だったり、個人商店だったりすると健康診断を受ける機会がなく何年も歯周病や糖尿病に気づかないということもありますので要注意です。歯医者で歯周病と診断された患者さんが、それをきっかけに糖尿病がみつかるということもありますし、逆に糖尿病と診断された患者さんが、それをきっかけに歯周病がみつかるということもよくあります。筆者は日々診療をしていると<ここ10年くらい歯医者に行っていない>という方にしばしば遭遇します。まずは痛くなる前に、病気になる前に歯科検診を受けに行きましょう。



【歯周炎があると3倍以上も血糖コントロールが悪化】
糖尿病の患者さんが歯周病を発症する率は健全な方に比べて1.95倍だというデータがあります。糖尿病の方は、同時に歯周病の検査を行うといいでしょうし、特に口腔内の健康に気を付けるべきとも言えます。糖尿病があると歯周病も改善しにくい傾向がありますし、歯を抜いたときに治りにくいこともしばしばあります。糖尿病を治療中の方、また家族や親族が糖尿病の方は特に口の中の状態には気をつけ一度歯科医院に出向いてみるのもいいでしょう。もちろん、糖尿病の治療や運動、食生活の見直しも大切ですが、歯科医院で歯周病の治療を受けてから、口腔内の状況が改善し血糖コントロールも改善してくることもあります。



【歯周病の治療とは?】
歯周病の治療は歯科医院での歯の掃除と歯周ポケットの奥の汚れ取りに加え、日々の家での歯磨きが基本になります。地道で地味な治療ですが、これがとても効果的です。今日行ったから明日改善するわけではないので地道な努力が必要になります。もちろん、重症具合によっては薬を使ったり歯周組織の再生治療を行うこともあります。担当の歯科医師に相談してください。



【歯周病とほかの病気の関連~肺炎】
歯周病と関連している病気は糖尿病にとどまりません。歯周病が悪化してくると肺炎にかかりやすくなるというデータがあります。口の中で繁殖したばい菌は肺や体の中に入り込み炎症を起こします。肺炎は死亡原因の三大疾患にランクインしている病気です。肺炎予防に歯周病の予防はとても大きく関わっているのです。特に高齢になればなるほど、肺炎のリスクは高まるのと同時に口の中の状況もわるくなりやすいです。歯の掃除に歯科医院に行き歯周病が改善することで肺炎のリスクをグンと減らせるのです。介護中の方や今後施設に入る親戚やご家族がいる場合には、定期的な口腔ケアを行ってくれる施設なのかも大事な選択基準だと思います。



【歯周病と他の病気~心疾患】
歯周病と心疾患にもまた密接な関わりがあります。要するに、歯周病や口の中の健康は体の健康の要となっているわけですね。歯周病が悪化すると、繁殖した口腔内のばい菌が血液に入り込み心臓に達し心内膜炎という病気を起こすことがしばしばあります。歯茎の状態に常に気を使い歯周病を含め病気の予防に力を入れていきたいですね。

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