赤ちゃんは普段でもたくさん“よだれ”が出ますよね。でも、大人になってから赤ちゃんのようにダラダラ垂れている人はいませんよね(電車の中で寝ていた方が垂れているのは除いて考えてください)。
実は唾液の分泌には年齢がとても影響します。正常な唾液分泌をすることは健康のバロメーターでもあり、たくさんのパワーが秘められています。今回はそんな唾液のパワーとどうしたらパワーを維持できるのかをお話したいと思います。

【唾液にはこんなパワーが!】
唾液のパワーはたくさんありますが、代表的なものを3つほど紹介します。
まず唾液は、歯質の維持と強化に関与しています。ご飯を食べると口腔内は酸性になります。コーラやジュースなどの炭酸飲料やビールやワインなどのアルコールも元々酸性なので、更に口腔内を酸性にします。そのため歯が虫歯になりやすい環境ができてしまいます。そのままずっと酸性のままだと歯はとっくにボロボロになってしまいます。そこで活躍するのが唾液の緩衝能のパワーです。これは、速やかに口腔内のPhを酸性からアルカリ性に変更する力があり、歯の脱灰防止の役割を担っています。また、脱灰防止だけでなく、歯の再石灰化や溶解防止を行っています。
2つ目に、抗菌作用。実は唾液には抗菌作用があり、よく「傷口に唾をつけとけば治るよ。」と言われたことがありませんか?100%ではありませんが大旨間違いではありません。口腔は粘膜が外界に露出している一番広い部分でもありますので、その分たくさん細菌やウィルスも侵入しやすくなります。風邪をひくと扁桃腺が腫れたりしますが、あれも身体の防御機構が働いている現れで、まずそこまで行く前に唾液がそのウィルスなどを排除する門番としての大切な役割を果たします。
3つ目は、唾液の種類にも2種類あり、漿液性と粘液性にわけられます。漿液性はサラサラしている水のようで、これは先に述べた緩衝作用の役割です。粘液性はネバネバした唾液です。これは生命維持に大切な役割として、発音をスムーズに行う役割と、食べ物を飲み込みやすいようにまとめたり、ドロドロにする役割、細菌やウィルスを包み込んで体内に入るのを防ぐ役割などを果たします。菌を防ぐということは、歯周病なども防ぐ可能性がありますので、それに起因する口臭なども抑えることもできます。

【唾液は徐々に減っている!?】
様々な役割を果たしている唾液ですが、年齢を重ねる毎に分泌量が減っています。唾液の成分は99%は水分ですので、体内の水分量が減少していく年配の方に唾液のパワーの恩恵を受けにくくなるのがこの理由でもあります。唾液が少ないと歯周病にもかかりやすくなりますし、菌が体内に入りやすくなりますので、様々な感染症にかかりやすくなります。また年齢以外の要因としてストレスで喉が乾く症状や唾液腺の障害などにより分泌が減ることもあります。

【どのようにしたら唾液の分泌量が増えるのか?】
では、どのようにしたら唾液の分泌が増やす方法を3つほどご紹介します。

1.食事の際に噛む回数を増やす。
2.唾液腺のマッサージをする。
3.舌の体操をする。

食事をする際に早食いなどすぐ飲み込む癖があると、身体は唾液を分泌する準備があるのに分泌されにくくなり、食べ物を消化しやすくしたり飲み込みやすくしたりする役割を100%使っていない可能性があります。咀嚼をしっかりすることは、胃にもやさしいですし、ゆっくり食べることで太りにくい習慣付けにもなります。
次に、唾液腺のマッサージですが、耳から下に直線状で頬の少し後ろあたりに耳下腺、下顎の角張っている骨の内側に顎下腺、下顎の顎の内側の中央部分に舌下腺があり、ここを軽く押したり、口角を上にあげたり、唇とがらせたり、と口の周りの筋肉を動かすことで唾液腺に刺激が伝わり、分泌量が増えます。
最後に舌のマッサージですが、これは口の中で左右に動かすことやぐるぐる回すことで唾液腺が刺激されます。

唾液には身体を防御する機能があり、まさしく最前線で戦ってくれている大切な物質です。鍛えることで能力を維持することや更に高めることもできますし、健康的に過ごすためにも意識して分泌を維持することが大切です。汗をかいて体内の水分が減るこれからの時期、適切な唾液分泌のためにも水分をしっかり摂って過ごしましょう。



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