デザートは別腹♡とよく言いますが、実はこれ、ただの食欲ではありません。別腹にはしっかりとした科学的根拠があるのです。

別腹に胃の大きさは関係ありません。人の胃袋の大きさは、体重が100kgの人でも体重が50kgの人でもほぼ大きさは一緒。容量としては約100mlで、拳ぐらいの大きさだと言われています。しかし、人の胃袋は伸びます。大食いの人では10倍以上に伸びるひともいます。大食いの人たちが何人前もの食事を食べられるのはこの伸縮性によって胃袋の容量を増やしているからなのです。

【別腹をつくる3つの根拠】

◆オレキシン

別腹にはオレキシンというホルモンが深く関係しているという説を唱えるひとが多く、1番強力な根拠ではないかと思います。甘いものに限らず、脳が「おいしい食べ物」を認識するとオレキシンが脳から分泌されます。オレキシンの働きにより胃が動き出し、それまで胃の中にあった内容物を小腸へ送り出し、胃の中にスペースがうまれます。このスペースこそが「別腹」!オレキシン分泌に重要な「おいしい食べ物」は、決して甘いものだけではありません。ラーメンでもステーキでも、ジュースでも、今までの経験から「これは美味しかった」「また食べたい」「これを食べると幸せを感じる」というような思い出や想像が脳を刺激し、オレキシンを分泌するのです。
女性は甘いものを食べたとき、男性よりもおいしさを感じやすいといわれています。おいしいものを食べた時や、嬉しいことがあったときに分泌される脳内物質に対する反応が、女性は男性よりも強いのだそうです。つまり、「おいしい」を認識することによって分泌されるオレシキンも、男性よりも女性のほうが盛んであると考えられます。

◆グレリン

グレリンは胃から分泌されて脳の視床下部に働きかけるホルモンで、食欲を増進させる働きがあります。
グレリンは胃に食べ物が入と分泌されるレプチンというホルモンとは逆に働くため、食後の満腹状態のとき、その血中濃度は減少していますが、胃の中に甘いものが入ってくると反応し、たとえ胃の中に食べ物があってもグレリンが分泌され始めるのです。グレリンは美味しい食べ物による満足感を得ようとするホルモンのひとつであるため、食欲を増進させて「満腹感」という快楽を得ているのです。体調不良や胃の病気により食欲が減退するのは、胃から分泌されるグレリンの低下が原因のひとつではないかとされています。

◆生活習慣

本来の食欲は空腹時に沸くものですが、それとは関係なく、生活習慣に基づいて生まれる食欲があります。

3時にはおやつを食べる
おいしそうな匂いが漂ってきた
テレビのグルメ番組でおいしそうな特集をしていた

というような生活習慣や、おいしそうなものを想像すると、過去の記憶や経験から、脳がおいしいものがやってきたと認識し、満腹でも「別腹」を作ろうとするのです。
実際にある研究で、一つの食品を食欲が低下するまで食べ続け、そのあとに他の食品を与えた場合に、再び食欲がわくのかどうかが調べられました。結果は、ある一つの食品を食べ続けてお腹いっぱいになっても、他の食品に再び食欲を感じる、つまり別腹がつくられた、ということになりました。この実験では記憶をつかさどる側頭葉が反応していたことから、満腹でも食欲が増すのは、以前食べて美味しいと感じた経験や記憶も関係していると考えられています。

【別腹をつくらない方法はあるの?】

脳で感じる「おいしいもの」への欲求を抑えることは非常に難しいです。おいしいものに脳が反応しているのならば、おいしいものを見ないのが1番手っ取り早い方法ですが、これは不可能に近いですよね。これができていれば誰も苦労しません。ではどうしたら良いのでしょうか。悲しいことに、別腹を作らない具体的な解決策はなく、ひたすら「ダイエット中」という意識を強く持つしかないようです。レストランへ行ってもデザートのメニューを見ない、甘いものを買って帰らない、食べたくなったら代わりにガムを噛むなど、甘いものを回避するしかないのです。

別腹の科学的根拠についてわかっていただけたでしょうか?
食後に別のものが食べたくなるのは、あなたが食いしん坊だからではありません。過去に「おいしい」という素晴らしい体験をしているからこそ生まれてくるものだったのです。





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