虫歯になったら歯医者に行く、一昔前までそんな考え方が一般的でした。虫歯になったら、歯につめものをして年をとったらいつしか入れ歯になる、そんな無意識の考え方が一般的だった一昔から医療は変化の時代を迎えています。
病気を「予防」することから「治療」する時代への風潮が高まる昨今、予防の知識を持つことの大切さが再確認されてきています。

医療技術がどれだけ進歩しても、それはやはり限界があり、健康そのものには遠く及ばないものなのだということを常に忘れないでいてほしいものです。
歯科業界においても昨今の歯科医療技術の進歩は著しく、たとえ歯を失ってしまってもインプラントとセラミックで自身の歯以上に綺麗な見た目と咬み心地になることも可能となってきました。しかし、どんなに医療技術が進歩しても自身の健康な歯はあって邪魔になるものではありません。

日本は国民皆保険制度により、歯の治療を安くそして安価に受けることも可能なため「治療」することがいつでも注目され「予防する」習慣が根付きにくかったのも事実です。


【噛める素晴らしさ】

歯を失わないことで得られる健康は計り知れないものがあります。自身の歯で硬い肉や魚、果物をバリバリ食べられることは、ただ美味しいという以上に脳に刺激を与え正しい姿勢を保ち、いつまでもボケずに健康でいるために大事な役割があります。
普通に食事できているうちはそのありがたみに気づくことは難しいですが、歯がなくなって入れ歯になり苦労した方は「若いうちから歯を大事にすればよかった」と後悔されます。歯を失い入れ歯になると、どんなにピッタリ合う素晴らしい入れ歯を使っても噛める力は自分の歯に比べて20パーセント程度と言われています。


【予防の知識を持つ】

最近では、小学校で歯の磨き方を習ったり、お母さん方も昔に比べ子供の歯並びやむし歯予防に関心を持ち始めているようになっているなど、時代の変化を感じます。
歯は、ただがむしゃらに磨けばいいというものではありません。20歳を超えたあたりから歯周病にかかりやすくなるので、歯の磨き方もそれに対応しなくてはいけなくなります。
歯自体を磨くことも大切ですが、それよりも歯と歯茎の境目を細かく丁寧に磨くことがより重要です。歯周病は歯と歯茎の境目にある「歯周ポケット」といわれる溝に細菌がたまることによって引き起こされます。ここの汚れを取り除くことが重要になるため、ぜひ鏡を見ながら歯磨きを行い、歯周ポケットを清潔な状態に保ちましょう。


【歯周病には再生治療がある】

歯周病にも症状の段階があります。歯周病になる前段階の歯肉炎では、歯医者で歯垢を除去し、その後も歯医者さんに言われたケアを行っていると治癒させることが可能です。しかし、歯周病が悪化して歯を支える骨が溶け、歯周ポケットが非常に深い状態にまでなってしまうと、外科的治療が必要になってきます。
逆に言えば、歯周病の治療は進歩を重ね、ある程度再生治療をすることが可能になってきました。歯を出来る限り残していくことに重点を置く時代になってきました。
治療として歯周病菌の清掃除去を行い再生治療用の人工の骨や歯周組織を再生させるものを使用していきます。歯周病だからとあきらめずに、歯の寿命を延ばす治療を行うことが少しづつ可能になってきています。
ただ、いくら技術が進歩しても、歯周病ケアとしてプラークコントロールをしたり、定期検診にいき予防することがいちばんです。


過去20年前より虫歯の本数や歯が抜ける本数も飛躍的に減っています。それは歯科医療の進歩もあります。しかし一方で歯周病が何倍にも増えていることが事実としてあります。
これは意識の問題ですが、歯医者にいくことも、歯磨きをこまめにすることも、歯間ブラシを使うことも歯が痛くならなければやらなかったりサボったりすることがあります。
歯垢がたまるのも毎日おこることですので、意識が薄れてきた症状が現れたあとでは取り返しがつかないことにもなりかねません。精神的なストレスにもなりかねません。

安心して健康的な生活をおくるためにも予防の意識をしっかりもって口腔ケアをしてみてください。





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