グルタミン酸ナトリウム(MSG)という言葉を知っていますか?日本ではあまり馴染みのない言葉ですが、誰もが必ず1度はこのグルタミン酸ナトリウムが含まれている食品を手にしたことがあるはず。今回は、私たちの食生活に当たり前のようにある「グルタミン酸ナトリウム」について紹介したいと思います。

■誰もが知っている万能調味料

グルタミン酸ナトリウムは、だしの素、漬物、インスタントラーメン、かまぼこ、ソーセージ、ポテトチップス、せんべいなどほとんどの加工食品・調味料に非常に広く使用されているアジア料理には欠かせないうまみ成分で、化学調味料のひとつです。

うまみ調味料の代表的な味の素、ハイミーの主成分で、だしの素、中華の素、韓国のダシダ、漬物の素にはもちろん、コンビニのお弁当、お菓子類などほとんどの加工食品・調味料に広く使用されています。


日常食生活の中で避けることのできないグルタミン酸ナトリウムですが、このうまみ成分について賛否両論の声が広まっています。

■グルタミン酸ナトリウムが有害であるという理由

諸外国では、グルタミン酸ナトリウムの毒性や有害性を指摘する学術論文が多く、 多量摂取により倦怠感、手足のしびれなどが起こったり、脳神経へ異常を来たす恐れがあるといわれています。

特に胎児・乳幼児の脳形成期に悪影響の恐れがあり、性成熟異常、性ホルモンの減少などの不安、妊娠率が低くなるといわれています。

1960年代に中華料理を食べた少数のアメリカ人が食後に炎症を覚え、眠気、顔面の紅潮、掻痒感、頭痛、体の痺れそして軽度の背中の無感覚などの症状があらわれた事件があり、中華料理は特にグルタミン酸ナトリウムを大量に使うので、中華料理を食べつづけるのは健康に害があるといわれるようになっています。中華料理店症候群という言葉も生まれました。

アメリカのFDA(厚生省)は、味の素社のハイミーには奇形と発ガンが認められると日本の厚生省に通告しました。しかし、厚生省はこれを容認、黙認し多様な食品への添加を認めているといわれています。

■グルタミン酸ナトリウムが無害であるという理由

現時点では、健康に悪影響があるという証拠はなく、また科学的根拠もありません。

「中華料理店症候群」については、摂取後一時間以内に頭痛や頬の紅潮などの症状を訴えることがあるというのが主な症状で、重大な症状は一件もありませんでした。 

アメリカ医学会とFAOとWHOの合同委員会が、グルタミン酸ナトリウムについて、健康に悪影響なしと判断しました。グルタミン酸ナトリウムを毎日摂取しても問題はなく、乳幼児にも問題はない、と判断されています。

中華レストランでは、大きなオタマで化学調味料を大量にすくって使用されるため、それが問題視されただけで、実際に脳への悪影響やビタミン欠乏を引き起こすなどの事実はなく、安全性に問題はないとされています。

■グルタミン酸ナトリウムを控える方法

加工食品を買う場合は、食品の裏に記載されている成分表示を必ず見るようにしましょう。
しかし、例えグルタミン酸ナトリウムをはじめとする化学調味料が食品に含まれていたとしても「化学調味料」と成分表示に書かれていることはほとんどありません。「化学調味料」と表記すると健康問題を気にする消費者からの需要が落ちるため、別の表記方法にしている会社が多いのです。

多くの加工食品において、化学調味料は「調味料(アミノ酸)」「調味料(アミノ酸等)」と表示されています。食品添加物の表示では、化学調味料であるグルタミン酸ナトリウムは、「調味料(アミノ酸)」と表示され、核酸系などの他の調味料が混ざったものは「調味料(アミノ酸等)」と表示されることになっています。化学調味料を避けたいと思っている人は、食品表示をしっかりと確認することをおすすめします。

現在、化学調味料が、人間に有害であるか無害であるかの論争は明確な答えはでていません。
インスタント食品や外国の食文化に溢れている現代の生活の中で、化学調味料を避けて生活することはとても難しいことです。今回は私たちがもっとも多く摂取しているであろうグルタミン酸ナトリウムをご紹介しましたが、化学調味料はたくさんの種類があり、思わぬところに使われています。健康被害のリスクをできる限り下げるためにも、化学調味料の利用や、食事をイチから手作りすることについてもう1度考える必要があるのかもしれません。



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