間もなく4月です。4月といえば、新生活のスタートやお花見などお酒を飲む機会が多いですね。楽しい時ほどお酒の飲み方には注意が必要です。楽しさのあまりに注いで、注がれて……気がつけば急性アルコール中毒なんてことも起こり得ますので、注意が必要ですね。今回は、急性アルコール中毒についてのお話です。

<どのような飲酒が急性アルコール中毒を引き起こす?>

急性アルコール中毒とは、アルコールを短時間に多量に摂取したために、通常の酔った状態を超えてしまい、意識レベルの低下、呼吸状態の悪化、血圧低下などといった状態が生じることです。重症の場合には「昏睡期」となり、呼吸抑制や血圧低下が進み死亡することもありますので、決して軽視してはいけません。

個人差もあるので急性アルコール中毒になる基準を明確にすることはできませんが、「酩酊期」を過ぎ飲酒を続けると危険な状態になる可能性が高いといえます。酔いの程度については筆者の「お酒の話① 酔うってどういうこと?」を参照ください。

また、一般に飲酒後に顔の赤くなる人や若年者、女性、高齢者は、アルコールの分解が遅い傾向にあるため、飲酒によるリスクが高いといえます。特に若年者は、自分の適量が分からないこと、アルコールに対してまだ耐性が低いことなどから、急性アルコール中毒のリスクが高いと考えられます。

東京消防庁の統計では、管内の過去5年間、毎年1万人以上が救急車で病院に運ばれ、平成26年は14,303人が救急搬送され、そのうちの79人の方が生命の危険が強いと認められる重症以上だったとの報告があります。

<急性アルコール中毒の症状は?>

酔って寝てしまっている場合と、急性アルコール中毒で意識が低下している場合では、症状が違います。急性アルコール中毒では、大きないびきをかいて痛覚刺激にも無反応、耳元で呼びかけても無反応、体温の低下、口から泡を吐く、脈が以上に遅い、呼吸状態が不安定などの症状が現れます。急性アルコール中毒が疑われる人がいたら救護し速やかに救急車を呼んでください。

<急性アルコール中毒の救護方法>

1.一人にせず誰かが付き添う。
2.衣服の締め付けがないようベルトなどをゆるめて楽にする。
3.
毛布などをかけて体温低下を防ぐ。
4.
嘔吐物によって窒息が起こらないよう横向きに寝かせる。
5.
脈や呼吸の確認。

<急性アルコール中毒の治療法>

軽症の場合は、体温の低下を防ぎながら観察することで、12時間程度で自然に回復します。重症の場合は、症状に応じて胃洗浄や点滴などの処置が必要となります。

<急性アルコール中毒にならないために>

個人差はありますが、ほろ酔い気分を感じるくらいがアルコールの適量であることを目安にして下さい。どんなに場が盛り上がり一気飲みなどを勧められることがあっても断る強さを持ちましょう。また、すでに酔っている人や若年者、お酒が弱い人に無理に飲酒を勧めることもいけません。人に無理にアルコールを強いるような行為は、最近ではアルコールハラスメントと呼ばれ、度が過ぎると罪となる場合もありますので注意が必要です。

<気付かぬうちにアルコールハラスメントしていませんか?>

アルコールハラスメントとは、飲酒にまつわる嫌がらせ行為、迷惑行為をいいます。略してアルハラと呼ばれます。アルコール薬物問題全国市民協会(ASK)では、アルハラを5の定義で明確化しています。

1.飲酒の強要
2.イッキ飲ませ
3.意図的な酔いつぶし
4.飲めない人への配慮を欠くこと
5.酔ったうえでの迷惑行為

日本社会の古い慣習も現代ではアルハラとなることもあります。たとえば、女性社員にお酌を強要するなどの行為もアルハラと呼ばれる可能性は高く注意する必要があります。上司や先輩が「俺の酒が飲めないのか?」などと冗談めいて飲酒を強要することなどはアルハラと言えますので節度を守った飲酒を心がけたいですね。

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(女子のお悩み解決コラム -WomanNews ウーマンニュース-)