「梅毒」と聞いても過去の病気という認識を持っている方がほとんどかと思います。まさか梅毒が隣にある恐怖なんて考えもしないことでしょう。しかし、現状は違います。国立感染症研究所感染症疫学センターによる感染症発生動向調査によると、梅毒患者の届出数は、この数年で急激に増加していることが明らかです。

日本では1948年から性病予防法により、全数報告を求める梅毒患者届出が開始され梅毒患者数の動向が把握されています。昔は不治の病として恐れられていましたが、1940年代以降、ペニシリンの普及で梅毒の発症は劇的に減少しました。

しかし、2000年を過ぎた頃から梅毒患者届出数は増加し、日本では特に2012年頃から急激な増加を見せています。今、私たちは、梅毒の感染予防という意識を高く持つべき状況にいると言えるでしょう。そのためにも梅毒について知っていただけるよう症状や治療方についてお話させていただきます。

<梅毒の症状>

・第1期:感染3週間後

痛みがないニキビのようなしこりやリンパ節の腫れが起こります。

・第2期:感染3ヶ月後

全身のリンパ節の腫れや熱、倦怠感、関節痛など風邪のような症状。バラ疹という真っ赤な発疹が全身に広がりますがこれらの症状は、3ヶ月から3年で自然に消え、その後はしばらく無症状が続きます。

・第3期:感染3年以上

結節性梅毒疹やゴム腫と呼ばれるしこりが皮下組織にできます。

・第4期:末期症状

心臓、血管、神経、目などに重い障害が出ます。(第3・4期は、現代ではほとんどみられません。)

<梅毒の治療>

経口合成ペニシリン剤を、病期に応じた期間、服用します。感染時期や症状を診て医師が判断します。性交渉等は、感染拡大につながるため医師が安全と判断するまでは控えることが必要です。また、感染の可能性があるパートナーと一緒に検査を行い、一緒に治療を行うことが重要です。

<梅毒の予防>

コンドームの使用により、感染部位と粘膜や皮膚が直接接触をしないようにすることが有効です。ただし、コンドームが覆わない部分の皮膚の接触などでも感染がおこる可能性があり、コンドームを使用しても100%予防できないこともあります。皮膚や粘膜に異常があった場合は性交渉等を控え、早めに医療機関を受診するようにしましょう。また、梅毒は、繰り返し感染することもあり再感染予防も重要です。

<まとめ>

誰でも自分やパートナーが梅毒に感染しているなどと思いもしないでしょう。しかし、性交渉の経験があれば、可能性は全くのゼロではありません。病院へ行くことを恥ずかしと思う人もいるようですが、医療機関で働く医師や看護師、薬剤師は、病気に対しての偏見がありませんので躊躇することなく受診してください。早期発見、早期治療が重要です。

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