アメリカ国立ガン研究所では、ガン予防の可能性が高い40種類の食品を、「デザイナーズフード」として公開していますが、その中でもアブラナ科の野菜が大変注目されています。アブラナ科の野菜には「イソチオシアネート」という辛味成分が含まれていて、ガン細胞の発生を抑制する働きがあることが知られています。一面に広がる菜の花畑は、多くの人が想像する春の風物詩の代表です。菜の花はアブラナとも呼ばれ、黄色い花びらが4枚並び、背丈が1~2メートルにもなる植物です。種には油が多く含まれているので、昔から植物油(菜種油)の原料として栽培されてきました。近年では、ナバナと呼ばれる食用の品種が栽培され、野菜としてスーパーでも売られるようになりました。ナバナはブロッコリーに似ていますが、ブロッコリーも菜の花と同じアブラナ科の野菜です。この他にも、チンゲン菜や大根など、アブラナ科の野菜は数多くあります。そんなアブラナ科の野菜のなかでも、全デザイナーズフードの第2位にあげられ、その効果が高いとされているキャベツは、極地を除いてほぼ世界中で栽培されている野菜です。



【キャベツの成分とは?】
キャベツは疲労回復にも必要な「ビタミンC」を豊富に含み、大きめの葉1枚で1日の必要量の約7割を摂取することができます。また、辛味成分「イソチオシアネート」には、肉食生活でドロドロになった血をサラサラにし、血栓を予防する働きもあるため、肉食に偏りがちでコレステロールや血圧が気になる方、生活習慣が気になる方にもオススメです。また、骨粗しょう症の予防に効果的な「ビタミンK」や、胃や十二指腸の不調に効果を発揮する、キャベツから発見された「キャベジン」とも呼ばれる「ビタミンU」も豊富に含まれています。




【キャベツの分類】
日本でもキャベツは、通年で出回っている野菜ですが、収穫時期によって、春キャベツ、夏秋キャベツ(高原キャベツ)、冬キャベツに分類されています。作型による分類は、春まき・夏まき・秋・冬まき栽培が基本で、更に細分化しています。 4月~6月に出回る春キャベツは、主に愛知県、千葉県、神奈川県で生産されていて、新キャベツとも呼ばれています。形は丸く、葉が柔らかくてみずみずしいので、サラダなどの生食に適しています。巻きがゆるいのを選ぶのが、おいしい春キャベツを選ぶコツです。11月~3月に出回る冬キャベツは、形は偏平で外側は緑色ですが、中の葉は白色です。葉はしっかりしてシャキシャキとした歯ごたえがあるので、ロールキャベツやポトフなどの煮込み料理に向いています。

また、春先にはグリーンボールや芽キャベツという品種も出回ります。普通のキャベツより小ぶりなグリーンボールは、葉は中心部まで黄緑色で、肉厚ながら柔らかいのでサラダや漬けもの、スープなどに適しています。芽キャベツは太く育った茎に、びっしり小さい芽をつけ、1株から50~100個もの芽キャベツが取れます。小さいですが栄養的には優秀で、ビタミンCに関しては、普通のキャベツの4倍もの量を含み、シチューなどの煮込みに適しています。



このように、身近で普段口にしているキャベツも、時期や品種によって異なる味わいを感じることで、食に興味を持つきっかけにも繋がります。キャベツに多く含まれるビタミンCやビタミンUは水溶性なので、調理の際は長時間水にさらさないことがポイント。また、辛味成分のイソチオシアネートは、細胞を壊すことで吸収しやすくなるので、キャベツをはじめアブラナ科の野菜を食べる時には、とにかくよく噛むことを心がけ、医食同源を楽しんでみてください。

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