昆布は、おせち料理や、結納や引き出物などのお祝い事には欠かせない縁起物の食材の代表です。「喜(よろこ)ぶ」という語呂合わせで縁起が良いだけでなく、ミネラルが豊富に含まれており、また、低カロリーで食物繊維も豊富なので、栄養学的にみても、私たちにとって大変うれしい食材でもあります。

7月~9月に採取される昆布は、太陽の下で時間をかけて干し上げられ、旨み成分の凝縮したものが秋から冬に出回ります。日本に流通している食用の昆布の約90%は北海道産で、地名が商品名にもなっています。「利尻昆布」は、主に京都の高級料亭で使われ、一般の市場にはほとんど出回らない珍重品です。「日高昆布」は、出汁の出はよくありませんが、早く煮えて柔らかいため、昆布巻やおでんに使われるなど、採れる地域によって種類と用途が異なります。


【昆布の栄養とは?】

昆布は食物繊維が豊富。なかでも水溶性食物繊維の「アルギン酸」が多い特徴があります。このアルギン酸は、コレステロールや腸内の有害物質を、体外に排出する働きをしてくれます。また、昆布のヌルヌル成分は、「フコイダン」といい、内臓に効果的に働きかける栄養素として近年注目されており、がんの発生、進行を抑えたり、体内のリンパ球を活性化させ、免疫を向上、滋養強壮にも効果的な成分です。さらに、昆布のうまみ成分である「グルタミン酸」には、脳の機能を活性化させ、認知症を予防する効果があります。


【豊富なミネラルに注目!】

昆布の成分で一番注目したいのが、豊富な「ミネラル」です。ミネラルは糖質、脂質、タンパク質、ビタミンに並んで五大栄養素としても有名で、人間には欠かせない元素です。一概にミネラルといってもたくさんの種類がありますが、昆布には「ナトリウム」や「カルシウム」、「リン」などの主要ミネラルと、「亜鉛」や「鉄」、「ヨウ素」などの微量ミネラルがバランスよく含まれています。これらは人間の体内で作ることができないだけに、食物で取り入れなければならないものばかりです。

一般的に地球の海と陸の面積が7:3の比率であり、人間の身体の比率と似ていると言われていますが、人の身体に流れる血液やリンパ液もまた、海水の成分と似ていることで知られています。このように、バランスのよい海洋ミネラル成分の中で育つ昆布は、他の食品に含まれるミネラルに比べて消化吸収率が高く、その約80%が体内に吸収されます。栄養学者である、ロジャー・ウィリアム博士は、生命の維持のためには、20種類のミネラル、18種類のビタミン、8種類のアミノ酸の計46種類の栄養素を、バランスよく摂ることが不可欠であると提唱しています。このような点から見ても、まさに昆布はサプリメントにも劣らない自然の健康食品だといえます。


【美容や健康にも♪】

ヨウ素は、身体の細胞の新陳代謝を促進するホルモンの主な原料で、皮膚に潤いや張りを与えて、肌を美しくします。鉄分は、貧血を改善し、顔色をよくする効用もあります。しかしなにより、昆布の栄養バランスの高さが、美容にも効果的です。

現代の食生活は、加工食品やジャンクフードが多く、ミネラルの摂取不足になりやすい問題点があります。なかでも、丈夫な骨格形成に不可欠で、骨粗しょう症や神経伝達に効果を発揮する「カルシウム」は、運動する人にとって特に重要な成分ですが、カルシウムとバランスをとって働く「マグネシウム」も、同じように重要ということが見落とされがちです。昆布には、このマグネシウム量が食品の中でもダントツに多く含まれています。


昆布は一度にたくさん食べられるようなものではありませんが、1日の食事に1昆布!昆布で出汁をとったおみそ汁や、おでん、昆布の煮物などのおかずを摂るなどして、健康アップに是非役立ててください!


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