現在、海外セレブをはじめとして、美容と健康を気にする女性たちから熱視線を集めている穀物があります。それが「テフ」と呼ばれる、小さな穀物。でもその見た目に反して栄養価は非常に高く、“小さな巨人”とも呼ばれています。

【テフとは】

主にエチオピアで栽培されている、イネ科スズメガヤ属の植物です。「テフ」はアムハラ語の「見失う」に由来しています。その名の通り、一見すると米粒に似ていますが、その粒は非常に小さく、床に落とすと見失ってしまうほどです。テフはエチオピアでは昔から食されてきた一般的な主食ですが、現在、世界各国で“スーパーフード”が注目されるなか、栄養価が高く、グルテンフリーであるこの「テフ」は、とりわけ熱い注目を集めています。

【テフの食べ方 エチオピアver.】

エチオピアではテフは、「インジェラ」と呼ばれる、薄いパンケーキのような形にして食べます。作り方はパンに似ており、テフを石臼で挽いて製粉します。水を加えて生地にしたあと、乳酸菌発酵させ、土鍋で焼くだけ。このインジェラに、煮込んだ肉や野菜をのせて食べるのがエチオピア流。1日3食、このインジェラを主食とすることも多いです。

【テフと鉄分】
テフの栄養素の特徴は、なんといっても鉄分が豊富なこと。米粒よりも小さくて軽い穀物ですが、小麦や大麦に比べて2倍〜3倍もの鉄分を含んでいます。主な鉄分の働きがこちらです。

・血液を体のすみずみまで運ぶ

体内でエネルギーを作り出すには、酸素が必要不可欠です。その重要な役割を担っているのがヘモグロビン。酸素を体内の各組織に運び、かわりに二酸化炭素を受け取って肺まで運び、再び酸素と結びついて運ぶという働きをしています。鉄はこのヘモグロビンの材料となっているため、鉄が不足すると、鉄欠乏性貧血という状態になります。体内に十分な酸素を送れなくなるのが原因で、頭痛、めまい、倦怠感、集中力低下といった症状が表れます。

・肌の活性化にも鉄分は必須

肌の皮下組織では、毛細血管から運ばれた酸素や栄養をもとに、新しい細胞がつくられ、古い細胞は剥がれ落ちる、というターンオーバーを繰り返しています。しかし、酸素不足になると、新しい細胞が順調に作られず、このターンオーバーに乱れが生じる原因になります。

【テフとグルテンフリー】

現在、多く聞かれる“グルテンフリー”という言葉。グルテンは、小麦、大麦、などの穀物の胚乳から生成されるタンパク質の一種です。近年、グルテンアレルギーでない人も、このグルテンを避ける傾向にあります。その理由として大きいのが、ダイエットや美容の大敵という点。
グルテンには、食欲を促進させる「グリアジン」という物質が含まれています。パンやケーキ、クッキーなどの小麦が含まれたものを食べ出すと止まらない! という経験は、女性なら誰しも経験があるのではないでしょうか。また、小麦には血糖値を急上昇させ、脂肪を溜め込んだり、肌の老化を進めたりという難点があります。そのため、現在ではグルテンを避ける女性が増え、代わりにグルテンフリーの食材に注目が集まっています。テフはこのグルテンフリーであるという点でも、注目が集まっています。

【しかし残念ながら……】

このテフは、2015年現在で輸出禁止となっています。その理由として、ボリビアの主食・キヌアが“スーパーフード”として世界的人気となり、国民が入手できなくなってしまうという問題に発展したこと。テフでは、その問題を避けるために、現在は輸出禁止となっています。

 

テフには、鉄分やグルテンフリーという点だけでなく、タンパク質、カルシウム、カリウムも他の穀物より数倍近く含まれています。エチオピア人の身体能力の高さはこの栄養豊富なテフにあるといわれるほど。現在は輸出禁止ですが、生産量が増えていつか解禁された日には、日々の生活に取り入れてみたいですね。




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