チーズ講座を主催している関係で、あちこちで乳酸菌の話をしていると…美容と乳酸菌の質問をいただいたり、にきびや吹き出物が治らない・・・という相談までいただくようになりました。
筆者は医療関係者ではないので、医学的に「絶対にこれ!」と根拠なく発言できませんが、専門分野である乳酸菌と酢酸を利用した美容法をご紹介したいと思います。

「腸内フローラ」、現在注目されている美容と健康のキーワードですね。
人の腸内には多種多様な腸内菌が生息していて、それらは悪玉菌、善玉菌、その中間的な菌に分けられます。
悪玉菌は甘いものなどを栄養にして腸内を腐敗させ、人体に有害な物質を生み出し、様々な生活習慣病の原因になる。肌荒れもこれが一因だと言われます。
善玉菌は野菜や蛋白質を栄養に、酢酸や乳酸、ビタミンB群を作り出して、悪玉菌の活動を抑制、腸内を弱酸性に保ちます。
腸内菌のバランスをよい方向に保つ=善玉菌多めに保つことで健康や、ダイエット。美肌効果を得られるという考え方から近年「菌活」が注目され、それに絡んだサプリメントなども多く発売されています。

では善玉菌を多く保つとはどうすればいいのでしょうか?
また、腸内フローラとワインや乳製品がどのように関係してくるのでしょうか?

先の「白ワインで綺麗になろう」コラムで、白ワイン中に含まれる酸には殺菌効果があると書きました。
ワインを醸造する際、保存料である酸化防止剤を入れるか入れないか、またたくさん入れるのか、少しでいいのか?どうやって決まるのでしょうか?

そのワインの原料葡萄~搾った果汁が健全で健康かどうかが関係します。
それを計るのがPHペーハーで、酸度のことを指し、PHが低い=酸度が高ければ酸化防止剤は少量ですむとのこと。
酸度が高いと、善玉菌は活動できますが悪玉菌の活動が抑制されるのです。

これはチーズも同様。
牛乳を搾ってそのまま放置すると普通腐敗します。が、温度や環境がよければ健全な乳酸発酵が始まって酸っぱくなっていく。
酸度が高まる=食品として有害な菌の活動を抑制できているということになります。

それは人の体、腸内も同じで、PHが低ければ善玉菌が優位で、悪玉菌は活動できません。

では、PHを低くするにはどうしたらいいのでしょうか?
乳酸や酢酸、リンゴ酸を摂取するのがおすすめです。
ワインでも良いですが酔っ払いますので、誰でもいただけるものでは、例えばお酢。
お酢の成分は酢酸といいます。
実は酢酸は人の腸内環境に大きく関わっていて、腸内細菌が作り出す脂肪酸の大部分が酢酸ですし、ヨーグルトで有名なビフィズス菌は乳酸と酢酸を生成します。

また酢酸は腸炎や皮膚炎、潰瘍性大腸菌を抑える効果があり、今までは大腸菌による炎症を防止するためにはビフィズス菌による乳酸菌が効果が大きいといわれていましたが、最近の研究で乳酸よりも酢酸。ヨーグルトよりも酢の物だと研究成果が発表されました。

そしてもう一点は、やはりヨーグルトなどの発酵食品。
「乳糖不耐症」をご存知でしょうか?赤ちゃんはお母さんの母乳中の乳糖を分解する酵素を持ちますが、大人になるとなくなったり、最初から持ち合わせない人もいます。
牛乳を飲むとおなかがごろごろするという人はこの乳糖に対して分解酵素をもちません。
が、同じ牛乳原料なのにヨーグルトでは乳糖不耐症の方でもお腹がごろごろしません。
ヨーグルト中の乳酸菌や有用菌がすでに乳糖やビタミン類を分解して体に吸収しやすいように変化させているからです。
野菜やお肉などからの栄養素も、やはりいくら沢山食べても体が栄養を吸収できなければ意味がなく・・・発酵食品で摂取したり、発酵食品と一緒にいただくことでより効率的に体へ栄養素を取り込むことができます

ということで、ヨーグルトや納豆、チーズ、味噌などの発酵食品を食べましょう。
その前にお酢で腸内のPHを低く善玉菌が活動しやすい状態にするのが、なお効果的。

さて、そんな乳酸菌ですが多種多様にあり、主なものを紹介いたします。

ラクトコッカスラクティス
かいわれ大根由来の乳酸菌で、代謝した糖を全て乳酸にかえる、ホモ乳酸菌。人の体内でウィルスの感染を防ぐ免疫細胞の司令塔であるプラズマサイトイド樹状細胞を直接活性化する作用がありプラズマ乳酸菌とよばれる。

ラクトコッカスクレモリス
お通じ、アトピー、コレステロール値や血糖値を下げる、肌荒れ改善効果。生きて大腸まで届く、プロバイオティクス乳酸菌。

ロイコノストッククレモリス
乳糖を分解して乳酸以外の脂肪酸、酢酸を作り出す。メラニンの生成を抑える。

ラクトバチルスカゼイ
耐酸性であることから、胃液や胆汁中でもほとんど死滅することなく、最終的に排便まで生き続けられる。そのため、経口摂取しても生きたまま腸に届き(主に小腸で働く)、高いプロバイオティクス効果が期待できる。

市販のヨーグルトには1種しか入っていないものが多いですし、添加物も気になる・・・ということで筆者の場合は、今流行の「酢玉ねぎ」とともに、手作りのケフィアをいただいています。

「ケフィア」ってなんでしょう?
手作り乳製品の仲間には他にカスピ海ヨーグルトなどもありますが、ヨーグルトとケフィアの違いは

「ヨーグルトは、牛乳を乳酸菌だけで発酵させた単一発酵型」
「ケフィアは、牛乳でを乳酸菌と酵母で発酵させる複合発酵型」

モンゴルで馬のお乳を発酵させて作る馬乳酒もケフィアを添加して作られます。酵母が入っていることから、発酵を助け、低温でも発酵する・・・扱いやすいのが特徴です。

使用するケフィアには上記の乳酸菌の全てを含む6種類の乳酸菌と5種類の酵母が入っていて輸入食品やチーズ専門店で購入できます。
自分に合った乳酸菌と酢を組み合わせて、ヘルシーに美しく。
いつも購入なさっているヨーグルトもちょっと裏を見て、どんな乳酸菌なのかな??とご覧になってみてください。
健康と美しさは関心を持つところから始まります。

ケフィアでなくてもいろいろと試して、ご自分の体に合ったヨーグルトや発酵食品を見つけてみてくださいね。

【乳酸菌とケフィアの力】

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