甲状腺機能の異常は、女性に多くみられる病気のひとつ。最近では、ミュージシャンの綾香さんが「バセドウ病」を患い、闘病中であることを告白してから、TVなどでもよく聞かれるようになりました。「甲状腺ホルモンが関係しているらしいけど、バセドウ病ってどんな病気?」、「最近なんだか疲れやすくって・・・」という人は、必見です!



【甲状腺ホルモンとは?】
バセドウ病とは、のどぼとけの下に位置する甲状腺から、ホルモンが過剰に分泌されることによって引き起こされる病気のひとつです。健康な人の甲状腺は、通常は手で触ってみてもわかりませんが、病気があると、甲状腺が腫れて大きくなったり、硬くなったりしてきます。甲状腺ホルモンとは、代謝活性にかかわるホルモンで、体の新陳代謝を活発にする働きがあります。甲状腺自体の重さは15gほどと小さいのですが、血中に分泌されたホルモンは全身に働きかけ、あらゆる臓器の新陳代謝を活性化します。


【バセドウ病とは?】
甲状腺は食物中のヨードを材料にして、甲状腺ホルモンを合成・分泌しています。この甲状腺ホルモンが過剰に分泌されてしまう状態が、甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)で、代表的な病気が「バセドウ病」です。バセドウ病については、まだまだ解明されていないことが多く、はっきりとした原因は不明です。何らかの影響で、「自己免疫疾患」といって、自分の体を守る働きをする免疫が、甲状腺を異物と誤認して抗体をつくり、自分の組織や細胞を攻撃してしまう病気です。その抗体が常に甲状腺を刺激するために、甲状腺ホルモンが作られ続け、ホルモン過多状態になっていると考えられています。



【バセドウ病の症状とは?】
甲状腺機能の異常が原因で、病気を発症する女性は、男性の7~8倍も多いといわれています。そのなかでも、20~30代の女性に多いのが「バセドウ病」です。甲状腺ホルモンが過剰に分泌されると、新陳代謝が必要以上に高まって、からだの機能がフル回転している状態になります。バセドウ病の症状として多いのが、多量の汗をかく、疲れやすい、動悸がする、手が震える、暑さに弱いなどの、不定愁訴に似た症状です。甲状腺ホルモンが過剰状態になるので、新陳代謝が必要以上に活性化し、食べても食べてもやせてしまう、という症状もみられます。病気が進行すると、通常15g程度の甲状腺が100gを超えてしまうことも。喉もとが腫れあがったり、中には眼球が突出してくるという人もいます。



【バセドウ病のチェック方法】
バセドウ病ではないかと心配になった方のために、セルフチェックの方法をご紹介しておきます。

◆「甲状腺機能亢進症」の症状はありませんか?
多量の汗をかく、疲れやすい、イライラする、動悸がする、手が震える、暑がり、しっかり食べているのに体重が減少する(太らない)といったものです。まずはこれらの症状がないか、チェックしてみてください。


◆甲状腺が腫れていませんか?
 甲状腺が腫れていると、甲状腺の病気である可能性が高いので、一度自分でチェックしてみてください。ただし、甲状腺が腫れているからといって、必ずしもバセドウ病を発症しているとは限りません。のどぼとけの骨の下にある気管(押さえると苦しい箇所)の両側に、親指と人差し指を軽く添えて、唾液を飲み込んでみてください。その際、甲状腺が正常であれば、指に何かが触れるような感触はありません。気管のそばに腫れたものがあったり、唾液を飲み込んだときに、指の裏側で何か動くものが触れたりすれば、甲状腺が腫れている可能性があります。



甲状腺疾患は適切な診療、治療を受けることで必ずよくなります。病院に行くのをためらっていると、容姿はもちろん、体内にもさまざまな影響が表れます。最悪の場合は、心不全や脳梗塞といった病気に発展することもあります。そんな事態に至らないためにも、体調の変化を感じたら、一度検査してみてはいかがでしょうか?

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