先日、おしどり夫婦でよく知られる元女子プロレスラーでタレントの北斗晶さんが自身のブログにて乳がんを告白し、右乳房全摘出手術を受けました。毎年マンモグラフィやエコー検査などの乳がん検診を受けていたにも関わらず、右胸に痛みを感じ、検査の結果で乳がんを告知されました。彼女の場合、乳頭の真下近くに直径約2センチ大の腫瘍、脇のリンパに転移している可能性もあり、術後も抗がん剤治療が行われるそうです。

毎年検診を受けていたとしても、発病してしまうと取り返しの付かないことになってしまうがん。北斗晶さんの場合は、右乳房全摘出という女性にとって大きなショックを受ける手術となりました。恐怖やショックを隠さずに伝える彼女の勇気によって、改めてがんが女性にとって身近な問題であることを示された気がします。

そこで今回は、女性特有のがんとがん検診についてお話していきたいと思います。

◆女性特有のがん

・子宮頸がん

子宮頸がんは、子宮頸部という子宮の入り口の表面の細胞にがんができる病気です。性行為によってヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスに感染することで発症するといわれています。性行為の経験がある方であれば、誰でも感染する可能性があります。多くの場合は一時的な感染で自然と消えますが、一部はがんとなります。感染から5~10年でがん化していくと言われ、初期症状はほとんどなく、自覚症状が現れる頃には病状が進行している場合があります。子宮頸がんは20~30歳代の若い女性に急増していると言われています。

・乳がん

乳がんは、乳腺という乳房の中にある母乳をつくるところにできるがんで、「エストロゲン」と呼ばれる女性ホルモンが発症に深く関わっています。女性にできるがんの中で1番多く、交通事故死の2倍もの方が乳がんを原因に亡くられています。40~50歳代がピークではありますが、20~80歳代までと幅広い年代層に発生率は広がっています。出産経験がない、閉経が遅い、飲酒量が多い、乳がんの家族がいるなどの方は他の方よりもリスクが高いと言われています。

◆定期的に行われているがん検診

子宮頸がんも乳がんも、早期発見により比較的治りやすいがんであり、発見するためにも定期的な検診が大切です。多くの自治体では対象年齢の方への検診の案内の手紙が届くようになっていたり、会社の健康診断でも検診を増やすことができたりするので、機会をみつけて受けましょう。

・乳がん検診

乳がんの検診には乳房X線(マンモグラフィ)と超音波検査(エコー検査)があります。

マンモグラフィ:
プラスチックの板で乳房を挟んで平たくして、乳房専用のX線装置で乳房全体を撮影します。乳房にしこりがなくとも石灰化したがんを見つけられるので、触診よりも乳がんを発見しやすいといわれています。

乳房超音波検査:
胸にゼリーを塗って、プローブと呼ばれる超音波センサーで観察します。乳腺の発達した若い乳房でも見やすいことから、若い方の乳がん検診ではマンモグラフィよりもエコー検査のほうが適しているとされています。

・子宮頸がん検診

子宮頸がんの検診では、問診と視診によって行われます。

問診では、妊娠・出産状況、最終月経、閉経後の方には閉経年齢、自覚症状の有無、検診受信状況などが聞かれます。予め準備しておくとよいでしょう。

視診では、腟鏡という膣内を見るための器具を挿入したり、細胞を検査するために専用の器具で粘膜をこすったりしますが、ほとんど痛みはないためリラックスした状態で受けましょう。

がん検診は自分の住む自治体でも対象年齢の方への検診の案内を送っている場合がほとんどのため、詳しくはお近くの福祉や保健の窓口に相談してみることをおすすめします。自治体以外でも病院でも個人的に受けることはもちろん可能です。

東京都福祉保健局 受けよう!がん検診
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kensui/gan/index.html

 

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