日本女性は長生きだ。

厚生労働省は2015年7月30日付で同省公式サイトにおいて、2014年分の簡易生命表の概況を発表しました。
それによると、2014年における日本女性の平均寿命は、86.83歳で、世界トップを記録しました。

「健康寿命」という言葉をご存知でしょうか?
これは、要介護や寝たきりにならずに日常生活を送れる期間のこと。
女性の健康寿命は74.21歳で、平均寿命とのギャップは12年以上にもなります。
単純に計算すれば、平均的な日本の女性は、人生最後の12年以上を、要介護や寝たきりで過ごすことになるのです。


【骨粗しょう症との関わりは?】

要介護というと、脳卒中や認知症など「脳」の問題をイメージする人が多いかもしれません。
脳卒中から要介護になるのは、どちらかといえば男性に多いパターン。
実は女性では、要介護になる原因の約3分の1を、転倒、骨折、関節疾患といった「骨」がらみの問題が占めているのです。

これは、骨がもろくなる病気の「骨粗しょう症」が、女性に多いという事情と深くかかわっています。
骨は通常、加齢とともに弱くなります。女性は特に、閉経後、急速に衰えていきます。
だから寿命が伸びるほど、骨がスカスカな人が増え、骨折する人も増えるのは必然的。長寿が招いた「骨問題」ともいえるでしょう。


【骨の秘密はコラーゲン】

骨というと、白くて硬いカルシウムの塊のようなイメージを持っている人が多いのではないでしょうか?
確かにカルシウムは、骨の主成分のひとつ。だから「骨を元気に」というと、条件反射のように「カルシウムを摂らなきゃ」と思う人も多いはず。
間違いではないですが、骨の中にはもうひとつ、とても大事な成分があるのです。
それは皆さんもよくご存知の「コラーゲン」です。
コラーゲンはタンパク質の一種で、肌のハリの源として有名ですが、実は骨の中でも重要な存在なのです。

骨の構造は、ちょうど鉄筋コンクリートの建物に似ています。
鉄筋の骨組みに当たるのがコラーゲンで、コンクリートがカルシウム。骨は、コラーゲンの骨組みの周りをカルシウムで固めて作られています。
そして、肌の組織がターンオーバーによってハリを保つように、骨も、古くなった部分を壊しては新たにつくることで、強さを維持しています。
この骨の新陳代謝こそ、心から強い「いい骨」を保つ最大のポイントなのです。


【いい骨を目指して今からできること】

日本女性にとって「骨」はまさに、肝腎要。
いつまでもいい骨を目指して今からできる、具体的ないい骨づくりのポイントをまとめてみました。

1.ビタミンDが絶対必要
骨に必要不可欠なのがビタミンD.。ビタミンDは、太陽の紫外線を浴びると皮膚で合成され、食物で取り入れるより効率的です。毎日15分は太陽を!

2.カラフルな食生活
まずはタンパク質不足に注意!タンパク質を機能させるためには、ビタミンKやビタミンB群なども必要・・・というわけで、あらゆる栄養素が必要なのです。
色はもちろん、素材や産地まで「鮮やかな食」が、結局いい骨をつくるのです。骨のために牛乳、小魚、それは続けながら、食のバリエーションを意識しましょう。

3.骨に効く働き
骨密度のピークは過ぎても、いい骨には運動、特に下半身のトレーニングが必要です。
骨にダイレクトに刺激を与えて、骨そのものを強くすると同時に、骨折・転倒を防ぐための筋力UPを、今から心がけましょう。日常生活では、階段をタタタッと上り下りするのも効果抜群。階段は、チャンスと思いましょう!


食と運動。あまりに当たり前ですが、自らを振り返るとき「骨から美人」と胸をはれるでしょうか?

日本の女性は並外れて長生き。だからこそ、生涯にわたって元気でいるためには、「骨」を健康に保つことが、極めて重要なカギを握るのです。






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(女子のお悩み解決コラム -WomanNews ウーマンニュース-)