皆さんはADHDを知っていますか?
最近よく知られるようになってきた先天性の病気で、長い間、子供特有のものかと思われていたのですが、大人でもこのADHDの症状に苦しんでいる人が多く存在していることが判明しているそうです。

ADHDの人は、集中力がなく、じっとしていることが苦手であったり、忘れっぽかったりするのが特徴。
当然、仕事でもミスが多かったり、身の回りの整理整頓が苦手だったり会議などでも集中できず、大切な話を聞くことができないなど、社会生活にも困難をきたしますので、仕事がつらく感じている人も多いはずです。

片づけられない女たちでしたっけ?そんなタイトルでテレビに紹介されていましたが、あの女性たちはADHD患者たち。片づけができないのは本人のせいでも親のせいでもなく、ただただ、脳の病気で仕方がないと言えば仕方がないことなのです。

しかし、仕方ないとは言っても生きづらくなるのは確かですし、ADHDと自覚してなかった場合、その苦悩は半端ではありません。ADHDは、本人が自覚し、適切に対処していくことで生活が大幅に改善されますので、まずは自覚が大切です。

◆大人のADHDで、ほぼ確実にみられる行動では、【片づけができない】【忘れ物が多い】

これは、脳の働きの中で、ワーキングメモリというものに問題があるからです。
ワーキングメモリとは、今やっていることのほかに、何かをしなければならなくなった時に、今、やっていることを記憶として保存しておくもの。
例えば、洗濯機を回し始め、同時に食事の支度を始めた場合、普通の人は洗濯機を回していることを覚えています。
けれど、ADHDの人は洗濯のことは忘れて、料理に夢中。その料理も、鍋を火にくべながら野菜を切っていると、鍋の火すら忘れてしまうこともあるのです。

幼少期に繰り返し作業をさせ、体で覚えさせることで多少の改善は見られますが、大人になると結構困難。
ですので、忘れてしまうことへの対処法として【メモを取る】という行動療法があります。
優先順位順にメモを取り、そのメモをしょっちゅう見返すことで忘れ物を防ぐようにするのです。
また、自分用のスケジュール表を作り、【何時に何かをする】というものを明確化しておくのもトラブル回避法の一つ。
そうやって工夫することで、周囲の人との摩擦を減らしていくことができるでしょう。

こうやって見ると、ADHDは社会人として失格ではないか?と思ってしまう人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
適材適所と言う言葉があるように、ADHDの人にも優れた面があり、向いている職業というものが存在しています。

ADHDは、外部の刺激をそのままダイレクトに受け取りますので、人の本質を見抜く力に長けていたり、直感や危機管理能力に優れている面があるので、芸術家にはとても向いています。
一瞬のひらめきや独創的な発想により、大成する人もいるくらいです。
様々な角度からモノを見ることができますので、商品開発などにも向いていると言えるでしょう。

ADHDは決して少ない病気ではなく、一定の割合で社会に存在しています。
けれど、その認知度はまだまだ低く、周囲の人に【だらしない人】【怠け者】と言ったレッテルを貼られがち。
そのため、社会生活にうまく溶け込めずうつ病になる人もたくさんいます。

ですので、自分はADHDかも?と思ったらまずは診察、病識を明らかにし、周囲の人に理解を得るのが良いでしょう。

もちろん、「ADHDだから大目に見ろ」ではなく、自分自身も努力をする必要があります。
その姿を見れば、周囲の人たちもサポートしてくれるはずです。

今、大人のADHDは広く知られるようになってきました。
大きな会社などでは、ADHDの人達へのサポートも始まっています。
これからは少しずつ生きやすくなってくることでしょう。
ですので、自分がADHDであってもあきらめず、前を向いて努力していくことが大切です。
自分が悪いわけではない、これも個性の一つ、と割り切って努力して生きていきましょう。



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