大麻にコカイン、覚醒剤…芸能人の薬物使用のニュースにとどまらず、高校生が校内で大麻授受、小学生が大麻使用などと薬物のショッキングなニュースなどが後を絶ちません。
これほどにも薬物が蔓延してるのかと驚くばかりですが、これだけ蔓延している現状を考えるといつでも誰にでも薬物の誘惑が忍び寄ってくる危険があるといえますね。薬物は、一度たりとも使用してはいけないという意識は、 だれもが持っていると思います。
今回は、その意識をより強くしていただけるように「どうして薬物は、怖いのか?」を改めてお話いたします。


[自分の意思じゃコントロールできなくなる薬物依存]

薬物を使用した経験がない私たちは、薬物もタバコや酒といった嗜好品のように自分が止めようという強い意思があれば何時でも止められる物と考えてしまいますが、「薬物依存」とは、自分の意思だけでは止めるのは困難なものです。たった一度ならという好奇心から始めたつもりが、一度薬物により強い多幸感や陶酔感を得てしまうと2度3度と薬物の使用を繰り返しその薬物の使用を止めようとしても簡単には止めることができなくなり「薬物依存」に陥るのです。「薬物依存」には、「精神的依存」と「身体的依存」があります。
「精神的依存」とは、精神的に薬物を使用することを強く欲求し、どのような手段をとっても薬物を手に入れようとする強迫的渇望をいいます。これに対し「身体的依存」とは、その薬物の使用中止により禁断症状などの身体的な異常が起こる状態をいいます。また、「身体的依存」には、薬物が慣れてしまい使用量を増やさないと効果が感じなくなる「耐性」を伴う場合が多くあり、より強い興奮を求めて使用する量を増やしていくようになります。
「薬物依存」が深刻化していく理由は、「精神的依存」のためにより快感や興奮を求め薬物を使用すると同時に「身体的依存」により薬物が切れた時の身体の苦痛や不快感を軽減するために薬物を使用するという負のスパイラルが進んで行くことにあります。


[薬物依存は、精神障害を招く!?]

「薬物依存」の怖さのもう一つは、「薬物依存=精神障害」とも言えることです。
「薬物依存」の進行に伴い脳に変化をきたします。私たちの脳は、「本能」と「理性」のバランスを保つ脳の機能があります。しかし、「薬物依存」となった脳は、脳のバランスを保つことができなくなり、「幻覚/幻聴/幻想」といった「精神障害」を招く結果となるのです。
「薬物依存」が、ここまで進むともはや、単に「犯罪」としての側面だけではなく「精神障害」という「病気」として治療・更生に取り組まなければ立ち直ることは困難です。

しかし、しっかりとした治療プログラムにより立ち直った場合でもフラッシュバック(自然再燃)という現象に襲われることがあります。
フラッシュバックとは、薬物依存から立ち直り正常な生活を送っていても、ある日突然にその薬を使用したくなり、同時に「幻覚/幻聴/幻想」が起きる現象をいます。これは、一見回復したように見える場合でも脳のどこかに修復の効かない故障のような状態が起きていることが原因と言われています。


[薬物依存から立ち直るには]

薬物依存から立ち直るためには、「治療」が必要です。薬物を止めるには、「意思」だけでは、どうにもなりません。
一度、薬物使用で逮捕された芸能人が、再度逮捕されるといったニュースは過去にもいくつかありましたが、そのようなニュースを聞くたびに多くの人は、「なんて意思が弱いんだ」と思ったことでしょう。
しかし、実際には本人はほんとうに薬をやめたいと思っているのです。その本人の意思さえも踏みにじられるほどに「薬物によって脳が壊された状態」になってしまっているということなのです。
繰り返しますが、一度壊された脳を回復するには、「意思」だけではできないのです。「薬物依存」から立ち直るには、専門の医療期間での長い治療プログラムを受けることが必須といえます。
薬物依存により「身体/精神/人格」に受けた障害の治療、回復と薬物依存により壊れた社会性、人間関係の回復には、とても長い時間が必要となります。
薬物依存者の回復と社会復帰を支援する施設であるDARCは、医療機関や司法機関と連携を取りながら回復プログラムを行っています。厚生省が作成するリーフレットに各地のDARCが収載されています。

http://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/dl/yakubutu_kazoku.pdf

また、薬物依存専門外来を設け積極的に治療にあたっている病院も多数あります。


[まとめ]

薬物から身を守るには、「薬物は体も脳も心も壊してしまう危険なもの」という認識を持ち、どんなに親しい人などに勧められても毅然と断ることが大切です。薬物が蔓延しつつある状況ともいえる今の日本。私たちは、もっと関心を持ち薬物を許さない社会をつくっていくべきですね。



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