頭皮のトラブルに関する相談をよく受けるのですが、頭皮の痒みがあるからとしっかりとシャンプーをしているというケースが多く聞かれます。実は、過度なシャンプーは頭皮のトラブルを悪化させることがあるので注意が必要です。また、最近はストレスなどから円形脱毛症を呈する方が増える傾向にあるように感じます。今回は頭皮のトラブルについてのお話です。


<頭皮湿疹>

一般に頭皮の痒みや湿疹は、頭皮湿疹と呼ばれていますが正しい疾患名は「脂漏性湿疹」です。脂漏性湿疹は、頭皮だけではなく額、頰、耳、腋の下、胸、下腹部などにも発現することがありますが、頭皮に症状を呈する人が多く痒みの他にプツプツとした湿疹やフケが多く出ます。

*原因
脂漏性皮膚炎の原因は一つに限定できるものではありませんが、皮膚に寄生するカビの一種であるマラセチア(癜風)が関係していると言われています。このマラセチアは、皮脂の多い部分が好み、カビが皮脂を分解して出す老廃物が湿疹を引き起こすという説もあります。

*治療法
抗真菌外用薬やステロイド外用薬を1日2回程度塗布します。ステロイド外用剤で痒みや湿疹、赤みを抑え、抗真菌外用薬で原因の一つであるマラセチアを抑えます。症状がなくなっても1−2ヶ月は、抗真菌外用薬の塗布は継続します。本来マラセチアは、皮膚に常在菌として存在しています。症状があるときは、マラセチアが活発なっていると考えられますのでマラセチアをしっかりと抑えるには症状改善後も抗真菌外用薬の塗布を継続することが大切です。


<円形脱毛症>

円形脱毛症は、突然コインのような円形・楕円形の脱毛が特徴的な自己免疫疾患です。脱毛部周辺の毛髪を引っ張ると、簡単にスルっと抜けてしまいます。円形脱毛症には、いくつかのタイプがあり自然治癒する場合もあれば治療に長い期間を要する場合もあります。

単発型:円形脱毛症のなかで最も多く見られる症状で、10円硬貨程度の比較的小さな脱毛が1か所~数か所にできます。自然治癒することが多いのも特徴です。

多発型:2カ所以上の脱毛部を呈します。また、単発型から症状が進み脱毛部が広くなることもあり、繰り返し症状が現れることがあります。

蛇行型:後頭部や側頭部などの髪の生え際に、帯状に蛇のように広がり脱毛する症状。

全頭型:多発型の症状が進み、頭部全体の髪の毛が抜け落ちてしまう症状で痒みなどを伴うことが多いのが特徴です。

汎発型:頭髪だけでなく、まゆ毛やまつ毛など体毛全てが毛が抜け落ちてしまう重い症状です。

*原因
円形脱毛症は自己免疫疾患で本来ならウイルスなどの外敵を攻撃する免疫システムが、誤って毛包を外敵とみなして攻撃してしまい毛包が傷つき脱毛してしまうのです。ストレスが原因とよく言われますが、実際にはストレスで円形脱毛症になるとは言いがたく、はっきりとした原因は不明です。

*治療法
一般的な治療法は、塩化カルプロニウム液(フロジン液、アロビックス液)やステロイド剤を塗布します。塩化カルプロニウム液は局所の血流をよくし育毛を促進します。ステロイド剤で自己免疫反応を抑えることで脱毛が進まないようにします。難治性の場合は、光線療法(PUVA療法)や局所免疫療法(SADBE療法)などの治療法があります。


<正しい頭皮ケア>

頭皮にトラブルを持つ患者様の多くは、過度に洗いすぎていることが多いのですが、過度のシャンプーは頭皮を乾燥させ症状が悪化する原因となってしまいます。1日置きのシャンプーでも頭皮には十分ですが、毎日シャンプーする場合は刺激を与えず優しくシャンプーしましょう。最近では、抗真菌成分(ミコナゾール硝酸塩)や抗炎症成分(グリチルリチン酸ジカリウム)などの成分を含むシャンプーがあり症状の緩和に効果が期待できます。


<まとめ>

頭皮のトラブルは、悪化すると治療に時間がかかることがありますので早めの受診をするようにしてください。


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