小さい頃、親に口を閉じなさいと言われた経験がある方もいるかもしれません。これは口呼吸を防ぐとても重要なことだったのです。呼吸は本来、鼻でするものですが、風邪や鼻の病気などをきっかけに口呼吸に変わってしまうことがあります。しかし、実は口呼吸によって不調を招いたり、命の危険を伴う病になることも少なくありません。それだけ口呼吸は危険なことなのです。今回は口呼吸によって起こる不調と鼻呼吸に変える方法をお伝えします。


◆口呼吸とは

本来、人間は鼻で呼吸をします。鼻からの空気では足りなくなった時に口からの空気を利用します。母乳の時の赤ちゃんは全て鼻呼吸で行っています。徐々に口呼吸を覚えていき、鼻炎や癖などで口で呼吸する割合が高まってくると、口呼吸の方が空気の量も多く取り込めるため、鼻呼吸より口呼吸が中心となってしまいます。


◆口呼吸で起きる不調

・前歯の虫歯が増える
口呼吸になると、いつも口を開いているため、前歯が乾燥してしまいます。歯は唾液によって常にミネラルを供給されるようになっており、虫歯のならないように歯の再石灰化しています。唾液がないとすぐに虫歯になってしまいます。

・歯茎が腫れて歯周病になる
口の中は細菌が多い場所で、歯茎は粘膜のため常に唾液の殺菌作用によって洗い流されています。口呼吸で歯茎が乾燥してしまうと歯茎が腫れて赤くなってしまい、歯周病が進行してしまいます。それにより、糖尿病を誘発する可能性もあります。

・口臭が強くなる
口臭の原因は口の中の嫌気性細菌が増殖することです。唾液の殺菌作用によって細菌は抑えられています。口呼吸によって唾液量が減ると細菌の量が増えて口臭が強くなります。

・睡眠時無呼吸症候群になりやすい
口呼吸の方は口で呼吸しやすいように舌が後方にあります。寝ている時に力が抜けより後方に落ちてしまい気道を塞ぎ、睡眠時無呼吸症候群になりやすくなります。

・風邪を引きやすい
鼻呼吸の方は空気は鼻の粘膜を通って、水分を吸収し湿度が高い状態で気管や肺に入っていきます。口呼吸の方は乾燥した空気が直接気管に送られるために、喉や肺を痛め風邪をひきやすくなります。口の中が乾燥しているのもあり、細菌やウイルス、カビ、ダニのようなハウスダストをそのまま肺へ送ってしまいます。余計に悪くなって、肺炎になるケースもありますので注意しましょう。

・アレルギーを起こしやすい
鼻呼吸の方は鼻毛や鼻の中のフィルターを通って細菌を減らすことができます。口呼吸の方は直接喉や気管に細菌が入り込むため慢性的なアレルギー体質になりやすいのです。


◆鼻呼吸に変える方法

・寝るとき唇にテープを貼る
鼻呼吸テープというものがあり、鼻につけるものではなく、夜寝るときに唇を閉じるために使うものです。唇を閉じる意識を付けるためには効果的です。

・あいうべ体操
口を大きく「あ・い・う・べ」の形にして口周りの筋肉を鍛えることをします。そうすることで、寝ている間でも口を閉じるようになります。5回を5セット小分けにして行うことがオススメです。1週間ほどで改善する人もいます。


◆さいごに

いかがでしたか。皆さんが抱えている不調が実は口呼吸の可能性があるかもしれません。「口は命の入り口、心の出口」と言う方もいらっしゃいます。あまり注目されることは少ないのですが、口は私たちの体を守るのに活躍しているのです。是非、口のケアにも注意してみましょう。



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