色彩心理学というのは人の心の働き、つまり精神、意識、情動活動や喜怒哀楽などの感情には、皆さんが考えているよりもずっと複雑に、そして強く生活に関わっているのです。そして色彩心理学は心理だけにとどまらず、生理的、身体的な変化さえも確実にもたらしているのです。私たちは色によって生活や心理状態に影響を受けている。


≪色の利用法≫
部屋の家具や照明を変えるだけでも、その影響を及ぼすことができます。
例えば、黄色を照明に使用すると、部屋のインテリアがより美しく際立つ。そして、家族団らんの暖かい雰囲気づくりにも役立ったりする。蛍光灯の青白い照明よりも黄色っぽい電球色の照明の方がゆったりと寛いだ気分を生み出す効果があるので、家族が集まる居間などの照明におすすめである。怒っている時や、焦っている時などは青系の部屋に入るとそれらのネガティブな感情が軽減されると言われている。青系の小笑みを浴びると気持ちが落ち着き、冷静になれる。

また、青は体感温度を下げる効果があるので、夏に涼しさを感じたい場合には良いそうである。食欲を抑える効果もある色ですので、ダイエットをしている方は青系のテーブルや青白い照明を利用すると、食欲が落ちて早く痩せられるかもしれない。一般的に赤・黄色・オレンジ等は暖色、青・黒・青紫等は寒色と呼ばれている。暖色と寒色、このたった2種類の分け方だけでも私たちの生活に複雑に関係している。

「ブルーのカーテンをピンクに変えたら部屋が暖かくなった」と感じるなどは、当たり前のこと。例えば家具や壁の色を暖色で統一した部屋と寒色で統一した部屋では、体感温度が3度程度も変わるという実験結果が出ているそうである。3度も違って感じるのだから、よほど鈍感な人を別にして、無意識にカーテンや壁の色に影響を受けるのだ。また、暖色系は脈拍数・呼吸数・血圧が高まり、自律神経統を刺激、性ホルモンの分泌を促進、筋肉緊張が増大、食欲・空腹感を抑制すると言われている。

さらに、暖色系は時間の流れが早く感じるのに対し、寒色系は時間の流れを遅く感じさせるのだそうである。たとえば、オレンジのカーテン、真っ赤な絨毯、ピンク色のソファーを備えた王室間にいると、実際の時間が、2倍の2時間にも感じられることがある。ある実験では、腕時計を付けずに窓のない赤い部屋で営業マンに会議をさせたところ、実際の時間は3時間だったのに、誰もが6時間くらいかかったと答えたそうだ。

だから、時間の経過が長く感じられたほうが良い場合、そう、好きな人と一緒にいるような時はこのような暖色系の背景が好ましいだろう。ピンクには短時間で気持ちを穏やかにさせる効果があり、筋肉の緊張を緩めることができるので、毎日忙しく、睡眠時間が少ないという方は寝室をピンクで統一してみるのもいいでしょう。

また、これを逆に利用することもできる。寒色系は、実際の時間を短く感じさせる効果がある。「1時間たったかな?」と思うと、実は2時間も経っていたりする。だから、これらは、工場などの色彩に適していると言える。終業のベルが鳴ってはじめて「もう8時間経ったのか」と気付いたりする。これも、実験によって寒色系の部屋では、実際の時間経過をその半分に過小評価することが分かっている。


≪色で重さを感じる≫
モノの重さは、色によって軽くも重くもなる。色によって軽くも重くもなる。同じ重さのモノを、白い包装紙と黒い包装紙で包んでみると、黒は白よりもだいたい2倍の重さに感じる。ある実験の測定結果では、黒は白よりも1.87倍、心理的に重くなった。100グラムの物を黒で包装し、187グラムの物を白で包装して持ってみると同じくらいに感じるというわけである。同一のスーツケースや鞄等でも、白と黒では白い方がずっと軽く感じられるのだ。

明るい色は軽く、暗い色ほど重く感じ、この色の明度が1番軽重感に強く働きかける。さらに色相(赤、黄、青など有彩色がお互いに区別しあう色合いのこと)や彩度(色彩の鈍さや鮮やかさ)にも軽重感を左右する性質がある。無彩色の白、灰色、黒には明度という属性しかないから、軽重感は白よりも灰色、灰色よりも黒が重いとはっき確認できる。有彩色になると、色相、明度、彩度の三属性があり、次のような軽重感になる。

1)明度による軽重
明るい色は軽く、暗い色は重くなる。ピンクは軽いのに赤は重く感じる。


2)色相による軽重
黄色と紫では、黄色は軽く、紫が重くなる。

3)彩度による軽重
同一明度の場合なら、彩度の高い色が軽く、彩度の低い色が重くなる。つまり、冴えた色は軽く、くすんだ色は重くなってしまう。

なお、軽重感は照明でも変わってくる。例えば、赤色光のもとでは、重さが実際よりも重く感じられ、緑色光ではずっと軽く感じられる。白熱電球では重く、蛍光灯では軽く感じられる。


このように、無意識に色彩心理学は生活に深くかかわっているのである。これらを上手く使って、あなたの生活を少し変えて楽しんでみてはいかがでしょうか?

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(女子のお悩み解決コラム -WomanNews ウーマンニュース-)