シドニーでの生活にも徐々に慣れ、自分の選んだ語学学校のコースも終了し卒業。新しいレストランでの仕事もようやく慣れてきた頃、一難去ってまた一難。

この話は、私の両親にしただろうか?していないかもしれない。私は、長女なせいか、人に心配をかけるのが嫌いな強がりなたちで・・・。夜、ひとりで泣いてたって、あまり助けを呼べないタイプなのだ。人に弱み見せるのが苦手なのかな、家族にでさえ。自分で行きたいと言って飛び出してきたこのオーストラリア、嫌なことや困ったことなんて親に連絡したくなかった。だから、嫌なことがあったって全部一人で呑み込んでいました。

ホームステイをさせてもらった家族から離れ、Edgecliff (エッジクリフ)という閑静な住宅街に住み始めて数週間。徐々に何か、違和感の様なモノを感じ始めました。ハウスシェアで同居している、オーストラリア人のオーナーと日本人の女の子(サヤカ)に対してです。

時折、何か言い合っている声を聴いたりするようになったのです。どうやら、あまり仲が良くないみたい・・。ある日、朝起きてリビングに降りると、女の子が右足の膝から血を流してソファーで眠っていました。驚いて、オーナーを部屋に呼びに行くと彼も彼女を見て驚くのと同時に呆れたような仕草をしました。「彼女は酒を飲みすぎるんだ・・」オーナーは彼女を肩に担いで部屋に連れて行き、ベッドで眠らせました。

それを私が忘れたかけた頃、サヤカさんに「今日は一緒にクラブに行こうよ」と誘われ、私も予定が空いていたので彼女の友達と3人で街のクラブに出かけました。最初は楽しく、3人でお酒を飲んだり踊ったりしていました。でも、日本人の女の子は海外で本当にモテるのです。特に元舞台女優だった彼女はとても目立つので、群がる男たちをなぎ倒すように踊っていました。凄いな、大変だな。と思いながらも、自分にも絡み付いてくる男の子を振り払うのに必死で少し彼女から離れてしまいました。すると、急にガシャーーン!!という音が聴こえ、次の瞬間彼女が叫んでいました「Don’t touch me!! (私に触らないで!)」彼女がしつこい男の子にグラスを投げつけたのです。驚いて駆け寄ると、男性は左眉の上あたりから血を流していました。男の子が「Bitch!!」と彼女に襲いかかろうとしたのは、運よく近くにいたバーテンダーに止められました。

なんだか驚いて、少し休もう。と、壁の方に行き、3人でソファーで休憩しながら飲みました。話もそこそこに、音楽を聴きながら、さっきの男の子を押さえつけたバーテンダーが素敵だったので、私はついその人を目で追っていました。

すると今度はもっと近くでキャア!と女性の悲鳴がしました。自分の2人隣の人です。驚いて横を向くと、さやかが、横の女性の腕に噛みついていました。状況が呑み込めず、オロオロしていると、彼女の友人がサヤカを女性から引きはがしました。「What’shappen?!」彼女が叫ぶと、悲鳴を上げた女性が泣きながら「知らないわ、彼女がいきなりわたしに、カバンを盗んだとか言ってきて、噛みついたのよ!イカレてるわ!」と言い放って去って行きました。その間も、サヤカは「Where is my bag!? Ha!?」と彼女に唾を吐きかけていました。サヤカは、酔っぱらって自分のカバンを無くしていたのです。それを、たまたま横に座った女性が盗んだと急に思い込み、隣の女性に噛みついたのです。何か狂ってる。

状況をようやく呑み込んで、彼女がやはりおかしいことに気が付きました。簡単に言えば、酷い酒乱です。他に何もドラック等をしていなければ、ですが。その辺は不明です。「わたしのカバンは何処なのよ!?」周囲に怒鳴り散らすサヤカ、彼女の友人は誰かに電話をし、彼女と私を外に連れ出しました。まあ、そうしなくとも、素敵なバーテンダーに「残念だけど、君たちはもう出て行ってくれ」と言われましたがね・・。残念。

結局、サヤカのカバンは見つからないまま、彼女の彼氏が私たちを車で迎えに来て、家まで連れて帰りました。まず、彼女を車に乗せるのに一苦労、そして帰りの車の中で、彼女はずっと喚き散らしていたの。「わたしを何処に連れていくのよ!」「あなた何様?」「わたしのカバンはどこなのよ!?」本当に、彼女が摂取したのはアルコールだけだったのか、定かじゃないけど。とにかく、酔っぱらった彼女を初めてみた私は驚きを隠せませんでした。

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(女子のお悩み解決コラム -WomanNews ウーマンニュース-)