先日、飲み会の後の友人の酔っ払い行動によって、発生した状況下。
付き合いで、生まれて初めて「ホストクラブ」という場所に行ってきた。しかもお店の場所は、新宿歌舞伎町のいかにもな感じのあの通りである。まず、わたしは、鏡の前に何十分もいるようなナルシストタイプの男性が苦手である・・。だから、今まで自分で行きたいと思ったこともなかったし、まさか行くことになるとも思ってもみなかった。

だって、男性と話してお酒を飲むために高額なお金を支払うなんて、なんというか、わたしの価値観にはまるで当てはまら無い感覚だった。むしろおごって欲しい・・。

新宿駅東口を出て、歌舞伎町方面へと歩いて行った。呼び込みや、水商売のスカウト等、とりあえずその手の人間がとても多くてうざったい。無視してぐんぐん大通りを渡り、ドンキを過ぎたあたりから、それらの数が倍増する。そこが新宿歌舞伎町だ。男性にはキャバクラやなんかの呼び込みがまとわりつき、女性連れにはホストクラブの呼び込みが絡む「お姉さん、初回は?」「初回どおっすか?」と声をかけてくるので、最初は意味が分からず、知り合いに聴くと「初回ってのは、初めてのお店に、来てくれたら安くしますよ!の略」だと教えてくれた。なるほど・・。

歌舞伎町には、友達の行きつけのバーとライブハウスがあって、その2件にはたまに一緒に行くのだが、他のお店はまったく未知だ。正直に言えば、新宿歌舞伎町自体、敏感な時は行っただけで具合が悪くなって帰るほど苦手な場所である。

呼び込みを避けて逃げながら歩くと、派手なホスト達の大きな看板が並ぶ通りに辿り着いた。そこから少し進んだ先にそのお店があった。綺麗なエレベーターに乗って上へあがる。なんだか私は、変な緊張感で張りつめていた。エレベーターのドアが開いた瞬間、真っ白な壁と、大そう恰好つけた男性達の写真が目に飛び込んできて、思わず驚いて「ひっ」っと声を出してしまった・・。たぶん私は苦手な雰囲気の空間に、知らないうちに怯えて居たんだと思う。苦笑。

お店の前にも若い男性が何人も立っていた。おそるおそる、足を踏み入れると、そこにはなんだかキラキラした、とっても不思議な空間が広がっていた。

ホストクラブとは、まず、客がホストと酒を飲みながら会話を楽しむ場所で、未成年お断りの大人の女性対象のお遊びスポットだ。料金やシステム、特色等は店によって異なるだろうが、だいたい座っただけで発生するテーブルチャージとセット料金(1万円程度)、それに指名料(3,000円程度)と飲食代、消費税、サービス料(30%程度)がかかるらしい。
どの店にも初回お試し料金が設定されていて、例の「初回」という初めての客は2時間5,000円~8000円程度で飲み放題等、かなり通常よりも安い料金で遊べるようで、初回だけで遊ぶ客も少なくないらしい。ホストを指名する通常のお客でも、ビールなどの安いお酒を選べば3万円程度で遊べる様子。でも、安いお酒を選んでも3万円だよ・・。私にはちょっと理解しがたい・・。わたしは、とりあえずカクテルを飲んだ。

店ではホスト同士が売上を競い、毎月ランキングが発表されるようだ。店の入り口に人気上位のホスト達のギラギラした写真が飾ってあった。人気や営業努力の証でもあるが、指名客がどれだけ金を落としたかという順位でもあるらしい。
客も太客(多額の金を使う客)と細客(あまり金を使わない客)に分けられ、数百万~数千万の金を落とす太客は当然のごとく大切にされるだろう。

思ったよりも明るい店内で、想像していたよりもカジュアルな雰囲気だった。真っ赤なスーツを着た奇抜なホストも居たが、私の知り合いが指名した男の子たちは結構普通に綺麗目で、私が即座に拒否するようなタイプではなく少し安心した。ひとりは少しクールな、もうひとりはジャニーズ系の明るい雰囲気の男の子達だった。わたしの横には空(ソラ)くんという明るい男の子が座った。まだお店に入って1ヶ月程度と言う新人のようだったが、人懐っこく笑顔の可愛い子だった。ウェルカムドリンクと、おつまみが運ばれてきた。
指名の男の子達の他にも数名、代わる代わる挨拶の様に色々なホストがやってきたが、だいたいみんな24歳前後?だったような気がする。なんだかひとり結構個性的な面白い子がいたけど全然、名前が覚えられなかった。笑。

周りをふと見まわすと、お客は私たちと同年代か、年下っぽい子も結構いて驚いた。もっとなんか、お金持ちの有閑マダムの遊び場的なイメージをしていたので驚いた。みんな、若くて綺麗なのに、どうしてホストクラブで大金をはたいて遊ぶのだろう・・。
そのお金どこから来るのか心配になった・・。水商売の女の子は水商売の男の子に弱いと言うのが本当なのだろうか?だとしたら、その女の子達もそういうお仕事で大金を稼ぎ、ここで遊ぶのだろうか・・、変な渦。健全ではない。

誰かが高いお酒を頼むと、ホスト達が何かを言うのだが全然聞き取れない・・。笑。

フリータイムで数時間、よく分からない空間でよく分からない時間を過ごし、空くんには悪いが、わたしは職業や素性を知られたくなかった為に、連絡先の交換やその他もろもろを拒否し続け、何処にもゴールの無い無難な会話をし・・、笑。まあ、可愛い男の子達と遊びたいマダムには良いのかもしれないけれど、私にはやはりその価値が分からなかった。

そろそろ、その状況に限界が近づいた頃、店内が暗くなり、バースデーソングが流れた。他人事だと思ってると、実は一緒にいた知り合いが誕生日を終えたばっかりだったので、私達の席に座っていた男の子がケーキを用意したのだった。さすがだね、女性は誕生日ケーキとかサプライズとか、嬉しいからね。そこは抜け目ないな、と感心した。

やはり、そういう瞬間に、ベタな喜ばせ方でも、彼らの一言や、何かのタイミングで、あの空間で、女性たちは、純粋にホスト君たちに恋をするのだろうか・・?
ねえ、だってその恋は絶対嘘じゃん、彼ら仕事じゃん。その場だけ楽しむことはできても、それは疑似恋愛。絶対彼はあなたには恋しないし、間違っちゃだめだよ・・。
私たちに付いてくれた男の子達はみんな良い子だったから、それなりに楽しかったけど、やっぱり私的には、大金を払うことではない。今回、私は知り合いに全ておごってもらったので、何も文句は無いが、わたしはもう行かなくていいな。結構疲れた・・。

まあ、「ホストクラブ」初体験だったので、良い経験だったし感謝してるけど。やっぱりわたしは、ギラギラで茶髪で、マニキュアしている男性とか、なんか生理的に無理。

ゆきは、なるべく黒い髪の、普通の、健康的な、自然な男性が好きだ…。


ワインスムリエ

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(女子のお悩み解決コラム -WomanNews ウーマンニュース-)