オリンピックのエンブレムも決まり、2020年東京オリンピックが待ち遠しいですね。スポーツマンシップに則ったプレイを期待したいですが、オリンピックで時折、話題になる一つがドーピングです。また、ここ最近の陸上界やサッカー界でのドーピングに関するニュースが人々の注目を集めたことも記憶に新しいですね。国際レベルのスポーツ競技でのドーピング行為は、WADA(世界アンチ・ドーピング機構)が厳しく監視しています。また、日本国内では、JADA(日本アンチ・ドーピング機構)が、アンチ・ドーピング活動を推進しています。


■ドーピングとは?

ドーピングとは、競技能力を高めるために禁止された薬物や方法を使用することをいいます。ドーピングは、健全なスポーツマンシップに反した反社会的な不正行為です。


ドーピング検査とは?

ドーピングには、「禁止物質」と「禁止方法」があります。ドーピング検査の実施は、以下の通りです。

<競技会検査>すべての禁止薬物と禁止方法が対象
ランダムに選手を選定し、予告なしにトレーニング中や合宿所などで実施されます。

<競技会外検査>常に禁止される物質と方法が対象
競技会終了後に検査員からドーピング検査が実施される選手に通達され、選手は検査拒否できません。検査員の監視下のもと検査に向かい、同性の検査員が立会い尿検体を採取します。また、検査時に7日以内に使用した薬物とサプリメントを申告します。

<検査で陽性になった場合>
検査で陽性になると違反の認定・制裁内容の決定前に聴聞会が開かれ、選手本人に弁明の機会が与えられます。違反が決定すれば、「成績・記録の抹消」「資格の停止」「出場資格の剥奪」などの制裁が課せられます。また、選手だけでなくドーピングに関与したスタッフなどにも制裁があります。


ドーピングの具体的例

<筋肉増強剤>
代表的なものは、アナボリックステロイド(Anabolic Steroid)と呼ばれるステロイド系ホルモンです。通常の食事とトレーニングでも筋肉のタンパク合成を促進し、筋肉を増大させることができます。その一方で副作用も多く、血圧上昇、コレステロール上昇のほか、前立腺癌、肝臓癌、心筋梗塞、糖尿病、ニキビ、筋断裂、脱毛など様々です。また、用量依存性ではありますが、男性が使用すると乳房発達などの「女性化」が発現し、女性が使用すると「無月経」「多毛症」などの「男性化」が起きます。

<血液ドーピング>
赤血球には、筋肉へ酸素を供給する働きがあるため、赤血球を増やすと持久力が上がります。この赤血球の働きを利用できるよう一時的に赤血球を増やすことを血液ドーピングと言います。方法は、事前に採血し保存しておいた血液を試合前に輸血します。輸血により赤血球数が増えます。また、赤血球を増加させるホルモンのエリスロポエチンが使用されることもあります。持久力を要する長距離系のスポーツでは、パフォーマンスをあげる結果となります。

<精神をコントロールする薬>
格闘技系などの場合は、興奮剤が使用されますが、興奮剤により痛みや疲労感に鈍感になるためパフォーマンスが向上します。また、アーチェリーなどでは、安定剤が手の震えを抑えるためなどに使用されます。


うっかりドーピング

「うっかりドーピング」とは、薬やサプリメントに「禁止物質」が含まれていることに気付かずに服用した場合でもドーピング違反となってしまうことをいいます。薬やサプリメントなどには、沢山の物質が含まれているため注意が必要です。判断が難しい時は、日本薬剤師会がサポートする「薬剤師会ドーピング防止ホットライン」に問い合わせると回答が得られます。


まとめ

ドーピングは、選手の健康を損なう可能性のある危険な行為です。スポーツに関わる全ての人がドーピングについての正しい認識を持ち、2020年の東京オリンピックが素晴らしい大会となることを期待したいですね。



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