2016年7月30日終了時点でセ・リーグの首位広島東洋カープを8ゲーム差で追う2位ジャイアンツ。投手力を含めてディフェンス面ではカープを追い上げる潜在力はあるものの、「神ってる」カープと比べてその打力が明らかに劣るためペナントレースの興味はほぼ失われたかと思っていたところ、本格的な夏を迎えて2つの明るい材料が見られるようになってきました。

一つはレフトを守るギャレット外野手がようやく日本の好投手たちの投球パターンに慣れ、パワーヒッターとしての本領を発揮しはじめたこと。もう一つは、ドラフト5位ルーキーで慶應義塾大学出身の山本泰寛二塁手の投打にガッツあふれるプレー・スタイルです。


◆ほとんど注目されていなかった無名のルーキーだが野球への情熱が半端ない!

山本泰寛内野手はジャイアンツでは高橋由伸監督の後輩にあたる慶應義塾大学の出身ですが、学生時代から「天才」の名をほしいままにした高橋監督と違ってプロ野球選手として一軍の試合に出場するようになるまではほとんど無名で注目もされておらず、高校時代は甲子園の出場経験もありません。

体格も身長176センチメートル、体重76キログラムとプロ野球選手としては小柄ですし、経歴も東京の台東区立根岸小学校、荒川区立諏訪台中学校とずっと公立学校の義務教育を受けたあと、神奈川県の慶應義塾高校に進みました。この高校時代に投手から遊撃手に転向したことが、後に進学した慶應義塾大学で遊撃手のレギュラーとして定着し、プロのスカウトの目にとまることにつながって行きます。

慶應義塾大学時代は東京六大学リーグ戦で通算78試合に出場して280打数73安打。通算打率.260で通算本塁打7本。これと言って目立った成績ではありませんが遠投115メートルの強肩や体格のわりに長打も打てるパンチ力が魅力で、身体能力を活かした投打にわたるガッツあふれる「球ぎわプレー」を持ち味にしています。

ルーキーイヤーの2016年6月12日にケガのクルーズ選手に代わって1軍に再昇格してからというもの、半端ない野球への情熱が生み出すアグレッシブなプレースタイルで人気が急上昇。ジャイアンツ女子の間では背番号56の山本選手のグッズが手に入らないほどになってきています。


◆V9時代のジャイアンツの選手を思わせる「球ぎわプレー」に今後も目が離せない

山本選手の人気の理由は、「諦めない」プレーです。キャッチャーのタッチをかいくぐる本塁へのスライディングとベースタッチ。プロ入り初打点は2016年7月18日、対阪神タイガース14回戦(阪神甲子園球場)でメッセンジャー投手から奪った当たりそのものはけっしていいと言えないファーストへのタイムリー内野安打で、気迫あるれる一塁ベースへのヘッドスライディングが生んだものでした。守備では一二塁間、二遊間を抜けようかというヒット性の当たりに対して果敢に横っ飛びを敢行し、強肩を活かしたスローイングで打者走者をアウトにします。

こういったプレースタイルは今のジャイアンツの選手には全体としてあまり見られなくなりつつあり、むしろV9当時の土井正三二塁手や黒江透修遊撃手を思わせるものがあります。土井選手も黒江選手も数字的にはこれといって目立った成績の選手ではありませんでしたが、ガッツにあふれた「諦めないプレー」でファンを沸かせ、ファンに愛された名選手でした。


◆二岡コーチ直伝の右打ちでレギュラーの座を確固たるものに!

ただ、そうは言ってもジャイアンツには今、日本のプロ野球で最高の二塁手であるルイス・クルーズ選手がいます。今はケガで欠場中とはいえ、間もなく一軍に復帰してくるでしょう。レギュラーの座を確固たるものにするためには、ボール球に手を出さずに、二岡2軍打撃コーチ直伝の右方向への力強いバッティングを自分のものにすることです。今のジャイアンツにややもすると欠けているファイティング・スピリットを前面に出して、ジャイアンツ女子たちの期待にこたえてほしいと思います。



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