絵本というと子どもが読むイメージがありますが、大人になって読み返してみても面白いものが多数存在しています。子どもの頃には気づかなかったメッセージに気づいたり、あの頃の純粋な気持ちを思い出したりと、読み返すことで感じることは多いでしょう。大人になった今だからこそ、絵本を手に取ってみてはいかがでしょうか?

●愛を伝える「100万回生きた猫」

100万回生きた猫」は、タイトル通り100万回死んで100万回生き返った猫の話です。猫は色んな飼い主の元で生きますが、どの時も決して愛という感情を抱きませんでした。けれど、あるとき、誰の飼い猫でもない野良猫という人生(猫生)を歩むことになり、悠々自適に暮らし始めます。そんな中、出会った白い猫との暮らしから愛を知ることになるのです。

この本で一番着目したいのは、最後は二度と生き返らなかったという部分。それまで愛を知らなかった猫は、本当の意味での生きることを知らなかったために何度も生き返っていたのではないでしょうか。愛を知ったから、生き返る必要がなくなったのかな? なんて感じました。初めて深く他者を愛することができた猫の姿に感動する物語です。

●大人になって読み返すと単純な話でないことに気付く「スイミー」

スイミー」を覚えていますか? 教科書にも載っていたあの話です。スイミーはたくさんの兄弟たちと一緒に生まれたけれど、スイミー一人を残してみんな大きな魚に食べられてしまいます。寂しく泳ぐスイミーは、兄弟たちと同じ色の魚たちに出会い、大きな魚から身を守る方法を考えるのです。

子どものときは単純に「スイミーって賢いなあ。仲間がいてよかったね!」なんて思いましたが、たった一人で広い海を冒険し、仲間を発見するのって勇気のいることですよね? また、仲間に呼びかけ、役割分担を持ちかけるなんて、リーダーシップを発揮する力もすごいです。よくよく読んでみると、勇気づけられる絵本だなあと思いますね!

●死について考えよう「葉っぱのフレディ」

葉っぱのフレディ」は子どものときにはちょっと難しいテーマだったかもしれませんが、今ならよくわかると思います。人はそれぞれ違っていて、それぞれ役割があります。そして平等に死が訪れるものなのです。けれど、その生と死が無駄なものかというと、決してそうではありません。命という大きな枠組みの中では意味あるもので、生きて死を迎えるのは自然な流れなのです。人の一生を葉っぱに置き換えて見事に表現した一冊ですね。

●「忘れられない贈り物」

周囲から好かれるアナグマ。そのアナグマが死んでしまい、残された動物たちは悲しみます。でも、その動物たちの心を救ってくれたのは、生前のアナグマとの想い出……。

アナグマは誰よりも思いやり深く、他の動物たちに愛を与えていたのでしょう。死んでなお、想い出の中で生きることが出来るなんて素晴らしいと思います。また、想い出とともに様々な知恵を与えていたことで、動物たちはみんなで力を合わせて生きていくことが出来るというのも、忘れてはいけません。

私たち大人は、きちんと後に続く若い世代に愛をもっていろいろな知恵を授けていかなければいけない、そういうメッセージの込められた絵本ではないでしょうか? 人が生きた証を残すには、お金でもなく、物でもなく、愛と知恵なのかもしれませんね。

良い絵本は大人になっても学べるものがたくさん詰まっています。決して子供だけの読み物ではないのです。昔読んだ絵本を引っ張り出してもう一度読み返してみてください。きっとそこには新しい発見が待っているはずですから。



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