今年もクリスマスの季節がやってまいりました。


アラ還の筆者にとっては「ハロウィンはどうも……」(子ども時代にわが国には無かった慣習なので、「そう言われても実感が湧かない」という感じ)というのが正直な気持ちなのですが、クリスマスはやはり特別なものです。そこで今回は思いっきり独善的に、筆者よりちょっとだけ年下のアラフィフ女子のみなさんのために選んだおススメのクリスマスソングをご紹介いたしましょう。アラフィフ女子ジュニアのみなさんにも是非一度聴いていただきたい楽曲ばかりです!

【“I saw Mommy kissing Santa Claus”(The Jackson5)】

日本語に訳すと『ママがサンタにキッスした』。子ども時代のマイケル・ジャクソンのボーイソプラノのリードヴォーカルが圧巻。一度は聴いてみる価値がある名盤です。1970年リリース作品。


【『クリスマス・イブ』(山下達郎)】

1988年のJR東海クリスマスキャンペーンのCMソングとして世に出て以来、日本語クリスマスソングの代表的名作となった一曲。当時はわが国がまだ経済的に自信に満ちていて、世の中に貧富の差があまりなかった感がありましたが、よく見ると内需を中心にして日本の経済力には限界が見られ始めた頃でもありました。
だからこそいつまでも「最後の輝き」を放っているように思えてなりません。


【“Merry Christmas Mr. Lawrence”(坂本龍一)】

1983年公開の大島渚監督作品の映画『戦場のメリークリスマス』のテーマ曲。インストゥルメンタル曲なので厳密に言うとクリスマス「ソング」ではありませんが、あの悲しく美しいメロディーをハミングで歌う人は今でも多いようです。ジャック・セリアズ英軍少佐に扮したデヴィッド・ボウイが滅茶苦茶カッコよかったですね。


【『クリスマスキャロルの頃には』(稲垣潤一)】

1992年発売の、稲垣潤一さん最大のヒット曲です。CDショップではクリスマスソングに分類されていますが、詞の内容はクリスマスソングからはほど遠いもので、「このままの関係をつづけて行って本当にいいのか?」と悩む女子と男子の姿を、男子の視点で見つめた歌です。


【“Peace On Earth~Little Drummer Boy(David Bowie & Bing Crosby)”】

『ホワイト・クリスマス』で有名なビング・クロスビーが74歳で亡くなる直前の1977年に、「ビング・クロスビーズ・メリー・オールド・クリスマス」というテレビの特番でデヴィッド・ボウイと共演した時のデュエット曲で、1982年にリリースされています。共演時、デヴィッド・ボウイは30歳でした。
『リトル・ドラマー・ボーイ』は有名なクリスマスソングのスタンダードナンバーのひとつで貧しい少年がおり、お金が無いためドラムの音色をイエス・キリストに捧げるという歌。これをビング・クロスビーが渋い低音で歌唱。一方、この番組用に書かれたオリジナル曲の『ピース・オン・アース』(地球に平和が訪れる日は来るのだろうか?と問いかける反戦歌)をデヴィッド・ボウイの高音の歌唱で重ねた歴史的なデュエット曲です。ネットで検索すれば視る(聴く)ことができます。


【『痛快ウキウキ通り』(小沢健二)】

れっきとしたクリスマスソングです。1年遅れのクリスマス・プレゼントを彼女のために贈ろうと走り回る男子の姿を歌った歌です。1995年作品。


【『街に消えたクリスマスカード』(麗美)】

映画音楽などを手がけるREMEDIOSが、若い頃「麗美」さんとして活動していたときにリリースしたクリスマス・ラブソングの秀作です。1989年作品。今年こそ彼にクリスマスカードを渡そうと夢を見ていた女子が、期せずして仲間たちとワイワイにぎやかなイブを過ごすはめになってしまった様子を描く、残念なクリスマス・イブの歌です。


【『ロッジで待つクリスマス』(松任谷由実)】

説明無用のユーミンの名曲。1978年作品。アラフィフ女子にはスキー場の懐かしい思い出も多いはず。70年代はロマンチックでしたね。風邪をひいて熱を出してしまいクリスマスまでの何日かをスキー場のロッジで寝て待つ少女を歌った歌ですが、こんなの今ではそれこそ「1パーセントの富裕層」にしかありえない光景。この国はどの辺から道を間違えたのかなと思うと、何だか妙に切なくなる一曲です。


【『サイレント・イヴ』(辛島美登里)】

1990年に発売された辛島美登里さんの代表作で最大のヒット作品。元々は民放のテレビドラマ主題歌でしたが、辛島さんの綺麗な高音で(たぶん独身の)女子が「なんでこんな大事な(クリスマス・イヴの)夜にあなたはいないのか?」と切々と歌い上げる美しいメロディー。大ヒットしないわけがない名作ですね。いつ聴いても素晴らしい。


【“Happy Xmas(War Is Over)”(John Lennon)】

前述のビング・クロスビーとデヴィッド・ボウイが共演したテレビの特番で、ボウイが「僕は、なんといってもジョン・レノンさ」とビング・クロスビーに語っていたのを昨日のことのように覚えています。たぶんこれからも、この楽曲を超えるクリスマスソングというのは出てこないのでしょう。
この楽曲でジョンとヨーコが歌うクリスマスは、もはや一宗教イベントとしてのクリスマスを遥かに超えた意味を持っています。実際ジョンは、「永遠に歌い継がれる、意味のあるクリスマスソングを作る」と宣言して、あっという間にこの曲を書き上げたといいます。このクリスマスソングにはどちらかといえば経済的に豊かなキリスト教圏というよりも、貧困や内戦に喘ぐ非キリスト教圏の人々に寄り添うのだという意思が込められていて、それが皮肉にもキリスト教的な慈愛の本質であるというところに、ジョン・レノンの天才たる所以(ゆえん)があるような気がします。





クリスマス

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