なんとなくやる気がでなくて「もうお休みしたいな・・・」と思うことはありませんか?頑張り屋さんの場合、怠け心だと思って自分の気持ちを打ち消してがんばる人が多いでしょう。でも、「もうお休みしたいな・・・」と思ったそのときが、もうイエローカードかもしれません。

【意志の強いガンバリ屋さんは、身体の不調に気付きにくい】
この時期は、学生は受験勉強の大詰めで、社会人は決算準備で、と非常に忙しいでしょう。そんな中、がんばりすぎでインフルエンザ等にかかり身体を壊してしまう人も多いと思います。でも、病気になると人は嫌でも身体を休めることができますので、病気は苦しいものですが、まだ身体に優しいありがたいものかもしれません。
体が丈夫で意志の強いガンバリ屋さんは厄介です。どうしてかというと、身体の不調に気付かないままがんばり続けると、最悪の場合、脳が強制的にリセットし、心が言うことを聞かなくなってしまいます。そしてついに心の病となってしまうからです。そうなってしまうと、その後回復までには10年以上かかる人もいると聞きます。数日の休息の機会を失って10年以上もお休みしてしまうと失うものが多すぎます。人生が変わってしまうこともあるほどです。こんなふうになってしまう前に、勇気を出して少しだけ休息をしましょう。身体のイエロー信号に気付くために、まずはイエロー信号を知ることから始めましょう。

【身体のイエロー信号ってどんな信号?】
まず、身体は体力の許容量の60%を超えると、脳が「もう休憩しないと限界が近づいてますよ!」とイエロー信号を発します。これが、ため息です。イエローカードといえる“ため息”は、気付くとため息といった感じで、「最近笑ったことが無いな・・・」と思うくらいため息だらけ毎日となるでしょう。「続くかな?」とか「限界かも?」といった心の声をあなたはしょっちゅう聞いているでしょう。でも、がんばりやさんなら、この程度の心の声では、自分の心を打ち消して「fight!fight!」とがんばってしまうでしょう。

たび重なるイエロー信号の警告とは?
朝目が覚めると、まるで石が乗っているかのように身体が重く、起きることができなくなる場合があります。これも意志の強い人は、がんばって「fight!fight!」と自分を励まして起きてがんばるでしょう。その次は、頭痛・肩こり・軽い吐き気といった身体の不調を感じるようになるでしょう。これらが慢性的になってしまうと、痛みを感じなくなってしまうこともあります。こうなると、寝つきが悪くなり始めます。夜眠れないと、身体や脳の休息がしっかりとれなくなるので、ますます疲れはたまる一方です。眠れなくなると、レッドカードは目の前です。

レッドカードの警告に気付きましょう!
さらにがんばり続けると、唾が口の中に異常にではじめ、頭痛・眼痛、ムカムカ感や息苦しさを感じるようになるでしょう。頭痛や胃痛は我慢できても、吐き気は意志力でどうにかなるものではなく、勉強や仕事にも差し障るので、内科を受診してサッサと治してがんばろうと思うでしょう。しかし、精密検査をしてもはっきりとした原因はわからないまま、「疲れ」「季節の変わり目」なんて言葉で片付けられるかもしれません。そこで「大したことが無い・・・気の持ちようだ!」と自分を奮起させ、さらにがんばり、ますます体調は悪化していくのです。
このような状況が続くと、「がんばって」という言葉を聞くだけで、もはや吐き気をもよおすこともあるでしょう。頭痛や肩こりは、姿勢が悪いことが原因だったりすることがありますが、もし夜眠れなくなったら、一度心療内科を受診してみることをお勧めします。心の病でなくても、心療内科では、睡眠薬ではなく、精神を安定させて身体を休息に導きやすくするお薬を出してくれますので、身体を回復に向かわせてくれます。

【レッドカードの警告を無視すると大変なことに・・・】
レッドカードの警告を無視していると、もう脳が身体に強制リセットしようとします。これがうつ状況です。がんばろうという気持ちはあるのに、身体が動かない状況になります。さらに症状が進むと、もはや頑張る気持さえ起きずに何もする気が起きなくなってしまいます。どれも身体を強制的に休息させようという本能行動です。

体調不良から始まる恐ろしいうつ?
こうなると、もう自力で回復することはできません。心療内科や精神科に通って、投薬治療と認知療法をという治療を行います。うつ病は心の病といいますが、隠れうつ(身体に現れるウツ症状)から始まるうつ病があるのです。強いストレスは、何も精神的なものばかりではありません。身体の痛みや辛さも脳はストレスとして感じます。だから、体調不良から始まるうつ症状もあるのです。
眠れない場合は、初めは、睡眠薬を使ってでも夜しっかりと眠れるようにします。そして身体が回復してきたら、睡眠薬を徐々に減らしていきます。安定剤や抗うつ剤を使って、交感神経を落ち着かせることで、自然と睡眠に入れるように持っていけるようになることを目指します。認知療法とは、毎日決まったことを決まった時間に行います。そして体調が悪くなると、そのときの状況と気持ちを記録し、薬で体調を回復させます。
毎日決まった時間に決まった行動をするのは、規則正しい生活ができるように身体を動かす訓練と体力づくりに役立ちます。人は、体力が低下するとネガティブ思考に引きずられやすくなるので、とにかく有酸素運動を30分程度、無理のないメニューで行いましょう。そして、もし体調が悪くなったら、そのときの状況と気持ちを記録します。医師がそれを見て、正しい体力づくりが行われているか、また自分の心がどういう状況にあるのかを本人に認知させてくれます。
このように医師の客観的アドバイスから、自分の心が置かれている状況を理解し、自分の思考の癖を認識することで、その解決策を医師が一緒に考えてくれます。そして、考え方、物の見方を変えるだけで気持ちが楽になることがあることを知るきっかけを医師が与えてくれるでしょう。そして医師の導きによって、自分の弱さを認め、また自分を誉めてあげることができるようになるでしょう。

うつ病の長い闘病生活は周囲を疲れさせ、自分に自信もなくなる?
睡眠薬を使わず眠れるようになって、やる気が起き始めるまで、個人差がありますが、半年から10年といわれています。うつ病は、ガンバリ屋さんほどなりやすく、心が疲れ切ってちょっとダウンしただけなのです。心の風邪のようなものともいわれています。たったそれだけのことなのに、うつ病になると、人は自信を失い、自分をダメな人間であるかのように思ってしまう人が多いのです。自分が走ってきたレールから離脱しやすくなるからでしょうか?活発だった人が、全て後ろ向きに考え、回復傾向にあっても、さまざまなことに恐れるようになります。
さらに、死にたくもないのに、急な自殺願望にとりつかれて死んでしまうことさえあるのです。でも、自分が走ってきたレールの先の人生が、自分を幸せにする自分に合ったものかどうかはわからないのです。うつ病によって、本当の自分を知るきっかけになって新たな幸せをつかんだ人もいます。

そもそも、うつ病になるほど意志力の強いガンバリ屋さんなのですから、意志が強い反面、他人に優しく繊細な人が多い傾向にあります。この強い意志力を活かし、医師を信じて素直に治療に励み、自分の考え方や物の見方を変えることができれば、比較的短時間でもとの生活に戻ることのできる人もいます。

いかがでしたでしょうか。がんばるために休息する時間を惜しんで、イエローカードを無視していたら、却って身体の回復に時間がかかってしまいます。だから身体のイエローカードに敏感になりましょう。そして、うつ病にならないためにも、眠れなくなったら早めに医師に相談することをお勧めします。

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